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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和3年12月静岡県議会定例会 質問


質問者:

勝俣 昇 議員

質問分類

一般質問

質問日:

12/09/2021

会派名:

自民改革会議


質疑・質問事項:

1 御殿場市に対する知事の差別発言について
2 本県のサイクルツーリズムの推進に向けた方向性について
3 高齢者移動支援サービス施策の推進について
4 個人県民税の収入率向上に向けた取組について
5 駿河小山駅周辺の県道沼津小山線の整備について
6 小中高におけるICT教育の推進について


○議長(宮沢正美君) ただいまから会議を開きます。
 議事日程により、知事提出議案第百二十五号、第百二十六号及び第百三十号から第百四十九号までを一括して議題とします。
 質疑及び一般質問を行います。
 通告により、十番 勝俣昇君。
(十番 勝俣昇君登壇 拍手)
○十番(勝俣昇君) おはようございます。
 私は、自民改革会議所属議員として県政の諸課題について通告に従い知事、副知事及び関係部局長並びに教育長、教育部長に一括質問方式にて質問をいたします。
 まず初めに、御殿場市に対する知事の差別発言に対し御殿場市・小山町選挙区選出の県議会議員として問いただしてまいります。
 さきに行われた参議院補欠選挙において選挙終盤での浜松市内で行われた街頭演説で、川勝知事は多くの聴衆に向かい大声を張り上げ御殿場市を愚弄しさげすんだ。事もあろうに同じ日に二つの会場において御殿場市を辱める発言を繰り返しました。発言内容については皆さんが既に知るところであるため時間の都合で省略はいたしますが、あなたの発言で御殿場市民の心は傷つき静岡県を愛する心また静岡県民であるという誇りを見事に踏みにじられ、同時にあなたが知事であるということに怒りを越えて虚しさや情けなさを感じた次第であります。
 こうした発言に対し知事は、十一月二日の東部サミット後のテレビ局の取材に対し誠に誤解であり僕も本当に困っているなどと御殿場市民、県民の怒りを逆なでする詭弁を繰り返し、十一月十日には御殿場市を訪れ市長と市議会議長に対し謝罪を行ったものの、県庁に戻って記者会見で公務と政務を使い分け言い訳じみた釈明を繰り返しました。こうした知事の言動が全国のテレビ番組でも取り上げられ知事に対する非難の声が高まると、さすがにまずいと感じたのかほかから忠告があったのか、ようやく十一月十二日の定例記者会見で応援演説の中での失態であると認め謝罪を行いました。
 しかしながら、差別発言が問題視されて以降言い訳に終始した知事の謝罪の言葉には誠意が感じられません。心からの謝罪なのか素直に受け止められない御殿場市民、県民がいても当然であると言わざるを得ません。
 先日、御殿場市民の方でその方の子供さんが学校の授業でいじめについて話合いを行ったそうです。知事の御殿場市に対する差別発言に話が及びそれぞれの意見を紙に書いたということで、十二月議会定例会で私が一般質問を行うことを知り、知事の発言により御殿場市に住む子供たちがどのように感じ思っているかをぜひとも直接知事に伝えてほしいということで意見の幾つかを私の自宅まで届けてくださいました。ですから私に託された子供たちの思いを今からそのまま読み上げます。
 お一人目の意見。御殿場市民として傷ついた、こんな人が知事でいいのかと思った、ごめんなさいじゃなく申し訳ございませんって言え。
 お二人目の意見。釈明会見でもやはり言い訳にしか聞こえない内容、御殿場市民として御殿場を下げ浜松を上げるスピーチに怒りを感じます、その後は御殿場が一番好きですと我々の機嫌をうかがっていることが見え見えの発言、そもそも県知事が一番という言葉を使っていいのでしょうか、例えるなら先生が生徒に好き嫌いをつけるようなものなんです、私個人としてはあるまじき発言だと考えます、正直即刻知事を辞職していただきたいです。
 三人目の意見。御殿場のいいところをもっと教えてほしい、静岡県全部の市と町のいいところが分からないなら辞めてほしい、ある場所とか人口とかで比べるのは本当におかしいと思う、その場所に住んでいる人のことを考えているんですか、子供だってたくさんいるのにそんなふうに育ったらどう責任を取るんですか、そんなことをして浜松市民が喜ぶと思いますか、同じ人間、日本の人、静岡県民なのにそんなに浜松だけが上だと思いますか、もう一度よく考えてください、分からないなら辞めてください。
 川勝知事、私が読み上げた子供たちの思いを聞いてどう感じましたか。
 これを届けてくださった親御さんはこうもおっしゃいました。大人が子供たちに対し他人へのいじめや誹謗中傷は絶対に行ってはいけないと言いながらよりによって静岡県のトップである知事が、模範となるべき知事が示しのつかないことをしました、知事はよく富国有徳の人づくりなどと言っているようですが知事に人づくりを語る資格はないとまでおっしゃいました。
 先月の臨時議会において知事に対する辞職勧告決議案の賛否が問われた際、私はこうした子供たちの思い、また多くの御殿場市民の思いを受け止め辞職に賛成し白票を投じました。また県民の代表である県議会議員が県政史上初となる知事への辞職勧告決議案を四十七対十九、圧倒的賛成多数で可決したことは知事自身が政治信条とし議場においてよく口にする五箇条の御誓文「広く会議を興し万機公論に決すべし」に基づくならば辞職勧告決議案の可決は、まさに多くの静岡県民が知事に辞職をするべきであると下した結果であり、その声を真摯に受け止める必要があります。
 臨時議会後の記者会見で川勝知事は、年末にかけ猛省し年が明けたら生まれ変わったような人間になることを富士山に誓ったなどと相変わらず口先だけと捉えかねない県民の心には到底響かない言葉を繰り返し、知事を続投する旨の話をされました。私たちが望んでいるのはあなたが生まれ変わった人間になることではなく、真っ当で良識のある新たな知事の誕生なんです。静岡県を本当に大切に思いまた有徳の人づくりを本当に思うのであるならば、知事は潔く職を辞するべきだと思います。改めて知事の覚悟を伺います。
 あわせて、十一月十二日の定例記者会見で記者から、知事の参議院補選での応援演説の発言が誹謗中傷であるとの指摘が上がっています、新型コロナが拡大した際、県はストップ誹謗中傷キャンペーンを実施して知事はその責任者でありますが、そういう方が誹謗中傷を行い当事者になってしまったことを受け止めているかの問いに対し知事はこのように答弁しております。やはり彼相手候補であった若林氏をたたくためにかなり激しい発言をしました、応援するためにはもう徹底的に褒め上げると同時に他方に対してはたたくという、そういう姿勢を取ったということですと答えております。相手候補をたたくためであったと、知事は他の記者会見でも同様の発言を行っています。
 参議院補選で知事が発した御殿場市に対する人口問題、農業や観光しかない、またワクチンなど一連の差別の発言の意図を改めて伺います。
 次に、本県のサイクルスポーツツーリズムの推進に向けた方向性について伺います。
 本県においては、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの自転車競技の県内開催を契機に国内外のサイクリストの憧れを呼ぶ聖地ふじのくにの実現に向け安全で快適なサイクリング環境の整備を進めていると認識をしております。本年五月には千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県の各太平洋岸を走る延長千四百八十七キロの太平洋岸自転車道がナショナルサイクルルートの指定を受け、加えて静岡県内には新たにナショナルサイクルルートの指定を目指す富士山一周のフジイチルート、そのほか伊豆一周のイズイチや浜名湖一周のハマイチなど全国各地のサイクルルートに勝るとも劣らぬ魅力ある数多くのルートがあり、まさにサイクリストの憧れを呼ぶ聖地になり得ると考えるところであります。
 現在、県においては平成三十年四月、サイクルスポーツの聖地創造会議を設置し静岡県自転車活用推進計画に掲げたサイクルスポーツの聖地に向け各種施策の推進を図っていますが、同計画が今年度末で終了を迎えることから国の第二次計画を勘案しつつ本県の実情や近年の社会情勢の変化に応じた第二次静岡県自転車活用推進計画の策定作業を進めていると伺っております。今後県としてサイクルツーリズムによる地域活性化を図るためにもサイクリストの受入れ体制の整備や県民のサイクルツーリズムへの機運醸成など積極的に施策の推進を図っていただきたいと思い、以下質問です。
 県は、第二次静岡県自転車活用推進計画におけるサイクルツーリズムの推進に向けた方向性をどのように考えているのかを伺います。
 次に、高齢者移動支援サービス施策の推進について伺います。
 モータリゼーションの進展などによりバスや鉄道、タクシーといった地域公共交通の利用者数が減少したことにより交通事業者の経営は大変に厳しい状況であり、不採算バス路線の廃止や運行便の回数を減らすなどし地域公共交通の維持を図っています。しかしながら路線バスの廃止などにより交通空白地域が生じ買い物や通院などの日常生活の移動に支障を来すいわゆる交通弱者が高齢者を中心に増え、また運転免許証を自主返納する高齢者の方が以前に比べ増えており同様な問題が生じております。そのため交通空白地域での高齢者等に向けた新たな交通支援サービスの構築が喫緊の課題となっております。
 そのような中、県は令和元年に県内の三つの自治体御殿場市、島田市、湖西市で地域住民による高齢者移動支援サービスをモデル事業として実施するなど先進的な取組を行っております。モデル事業を行った御殿場市の現状を確認しました。事業実施のノウハウを得たことから、さらに対象エリアを拡大するために市の社会福祉協議会が中心となり運転ボランティアの講習会を開催するなど高齢者移動支援サービスの充実に取り組んでおります。
 しかし、輸送用自動車の確保や事故への対応、運営の方法など事業を通し課題も幾つか抱えているとお話も伺った次第です。そこで今後こうした高齢者移動支援サービスが県内に広く普及することを期待し、以下質問を行います。
 高齢者移動支援サービスの普及に向け、県のこれまでの取組と今後県全域での展開に向けた課題と取組の方向性について伺います。
 次に、個人県民税の収入率向上に向けた取組について伺います。
 先月の決算特別委員会にて令和二年度の一般会計などについて決算審査を行いました。昨年度から続く新型コロナウイルス感染症の影響により企業収益の悪化、個人消費の落ち込みにより法人二税などの県税の収入が減少をしております。このことにより一般会計歳入総額に占める県税等の自主財源比率が低下し財政運営の硬直化が懸念されるところであり、貴重な財源である県税を確保することがこれからの健全な財政運営に欠かせないものとなっております。
 令和二年度の一般会計決算では県税の収入未済額は九十八億円、令和元年度と比較して四十七億円増加しております。この要因は新型コロナウイルス感染症緊急経済対策における税制上の特例措置などを受け納税が困難な事業者に対し徴収猶予を行った五十六億円分であると伺っております。この徴収猶予分を除くと県税の収入未済は四十二億円、うち三十六億円が個人県民税であります。今後は個人県民税の徴収確保を強化していくことが重要であると考えます。ちなみにこの個人県民税の収入未済額については平成十九年、地方分権の推進を受け国から地方に税源移譲が行われました。平成二十二年には百五十八億円と増加したものの、令和二年までに百二十二億円を縮減し収入率も八八・九%から九六・六%まで七・七ポイント向上させ大きく改善させた点について県の取組を評価いたします。
 しかし、収入率の全国順位は三十四位、まだまだ上位を目指し頑張っていただきたいと思うところであります。
 それで私は、個人県民税の徴収対策としてこれまでどのように取り組んできたのか、また収入未済額のさらなる縮減、収入率に向けて今後県としてどのように取り組んでいくのかを伺います。
 次に、駿河小山駅周辺の県道沼津小山線の整備について伺います。
 本県の東の玄関口である小山町は、現在新東名高速道路の新御殿場インターチェンジから神奈川県にかけ未供用区間での建設工事が急ピッチで進められております。あわせて仮称小山スマートインターチェンジ及び関連アクセス道路などの整備も進められ、こうした道路インフラが整備されることで関東、甲信越、中京圏といった広域圏からの交通アクセスが格段に向上し企業進出や人口流入などの促進が図られ町の発展に大きく寄与するものと期待が寄せられております。町ではこのことをさらなる発展の契機と捉え本年三月に駿河小山駅周辺活性化ビジョンを策定し、全国からの観光客など誰もが訪れたくなる交流エリアの創出を目指しています。
 そのような中、このビジョンを実現するためには駿河小山駅周辺にアクセスする国道、県道、町道を一体的に整備する必要が生じております。特に県道沼津小山線は同ビジョンを実現する上で非常に重要な道路であるものの駅周辺に立地する工場に向かう大型車両が非常に多く、そのため沿線住民の安全確保、生活環境の保全を図ることが課題となっております。
 この件に関し私は令和元年六月議会において同様な質問を行ったところでありますが、県道沼津小山線の課題解消は町の重要事項であることから再度質問を行います。
 まず、茅沼地区におけるS字カーブの道路拡幅改良工事について現在工事に着手されています。地元では一日も早い完成が期待されていることから、事業の完了見込みについて伺います。
 次に、国道二百四十六号と県道が交わる生土交差点の改良について前回の質問に対する回答では国と県、町の三者で勉強会を立ち上げ改良に向け検討していくとのことでしたが、その後の進状況及び今後の予定について伺います。
 最後に、小中高におけるICT教育の推進について伺います。
 文部科学省が進めるGIGAスクール構想により二〇二三年度までに全ての小学校、中学校の児童生徒に一人一台の学習用端末の整備、併せて高校も含め高速大容量の通信ネットワークの環境整備を行う予定で計画が進められていました。しかし新型コロナウイルス感染防止対策として昨年二月の二十七日、国は全国の小中学校、高校、特別支援学校に対し一斉休校の要請を行い、全国で約一千三百万人の児童生徒が自宅待機を余儀なくされ家庭での学習を進める必要が生じました。そのため国は計画を前倒しし令和二年度中には全国、また静岡県内のほとんどの学校において高速大容量の通信ネットワークの環境整備、小中学校の児童生徒に対し一人一台の端末が整備をされました。
 しかしながら、小中学校の教育現場においては構想の具体化が前倒しされたことに加え新型コロナ感染防止対応に追われる中、人員や時間をICT教育に十分に当てることができず、そのためICT機器の接続トラブルに対する専門知識を持った人材の確保やICT支援員の常時配置などに対し支援を県に対して求めている状況にあります。
 県教育委員会としては、こうした状況を解決するため市町の教育委員会に対し国のGIGAスクールサポーター配置促進事業の活用周知など側面支援を行っていると認識はしていますが、児童生徒に対しICTを活用しどのような学びをいかに提供するかという指導体制を含めたソフト面の強化が今後重要であります。県教育委員会から支援が強く求められると考えます。
 そこで質問ですが、県教育委員会は現状の課題をどう捉え今後小中学校、高校における教員のICT教育のスキルアップと支援体制の充実をどのように図っていくのかお伺いします。以上六項目について答弁を求めます。
○議長(宮沢正美君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 勝俣議員の冒頭の質問に対してお答えをいたします。
 去る十月の参議院補選における私の不適切な発言が、御殿場の市民の方はもとより県民の皆様に大きな傷を与えたということに対しましては誠に申し訳ないことをしたと思っております。なかんずく、先ほど議員のほうから子供たちの心まで傷つけていたということを知って愕然としております。子供たちにお伝えくださいませ。川勝が間違っていたと、誠に申し訳ないことをしましたと。子供の心を傷つけてはなりません。いかなるときもです。取り返しのつかないことかもしれませんけれども、心から謝っていたとぜひお伝えくださるようにお願い申し上げたいと思います。
 なぜそういう発言をしたのかとその意図についてお尋ねでございましたが、応援をするということの方法といいますか、心得違いをしていたというふうに思います。私はどういう立場であれ確かにおっしゃるとおり公人であり知事でございますから人を差別したり地域を差別したりするということはあってはならないわけです。それをしたと。どうしてか。ノーサイドに立たないと自らに言い聞かせて敵味方に分かれる形を取ったというのが原因で、そのような姿勢を自覚的に取ったということでございますがこれは間違いであったと今よく分かっておりまして、私は県民三百六十万有余の人々の命、安全、生活、産業、また自然、これを守るために、またそれをよくするためにこそこの職責をあずかっているものでございますから、それにもとることをすることは誤りであるということでございまして、今回一方の側に立つというようなことをしたのはもう金輪際あってはならないというふうに思っております。
 また、この議会におきまして去る十一月の臨時議会で辞職勧告決議が可決されました。そのことは極めて重く受け止めております。そしてまたそのときになされました四人の方々の御指摘、これは重く受け止めて決して忘れないように心にとどめ続けるものでございます。
 生まれ変わるというのは原点に立ち返るということでございまして、私の原点は静岡の方々から負託を受けて去る六月の知事選挙で自分の約束した公約をしっかり果たすということ、その原点に立ち返りノーサイドの立場に立ってオール県民のために尽くすと、そして議会の皆様の御理解、御協力もできるならば賜りましてこの職責を日々全力を投じて全うしてまいりたいという覚悟でございます。言葉は十分ではありませんけれどもこれが覚悟でございます。
 その他の御質問につきましては、副知事また関係部局長等から御答弁を差し上げるものであります。以上であります。
○議長(宮沢正美君) 出野副知事。
○副知事(出野勉君) 高齢者移動支援サービス施策の推進についてお答えいたします。
 県では、買い物や通院など外出が困難な高齢者等を支援するため令和元年度から市町による住民ボランティアを活用した移動支援サービスの創出を図っております。これまでサービスの担い手として期待される六十六歳から七十六歳までの壮年熟期の方々を対象に事業説明会や運転ボランティア養成講座などを十八市町で開催してまいりました。特に御殿場市や島田市など五市町では運行に関する実証実験を行い、立ち上げ段階から運営開始まできめ細かに市町の取組を支援してきたところであります。
 その結果、本年四月時点で二十二市町の六十三団体が住民主体の移動支援サービスを実施しております。さらなる県全域への展開に向けましては各地域の実情を踏まえながら運転ボランティアや輸送用自動車などを確実に確保していくことが課題であると考えております。
 このため、既に事業を開始している六十三団体の実践事例を市町向けの報告会等を通じて横展開を図るとともに、移動支援の制度や先進事例に精通する専門家を派遣し地域ごとの資源の状況に応じて通いの場の参加者を活用した担い手の養成やデイサービスの日中の空き時間を活用した車両の確保といった具体的な助言をするなどオーダーメード型の支援を行ってまいります。
 県といたしましては、引き続き市町の移動支援サービスの拡充を支援し高齢者等が住み慣れた地域で安心して生活を続けることができる環境の充実に取り組んでまいります。以上であります。
○議長(宮沢正美君) 植田スポーツ・文化観光部長。
○スポーツ・文化観光部長(植田基靖君) 本県のサイクルツーリズムの推進に向けた方向性についてお答えいたします。
 現在策定中の第二次静岡県自転車活用推進計画では、国際的なサイクルツーリズムの目的地創造を目標の一つに掲げ、ナショナルサイクルルートに指定された太平洋岸自転車道などブランド力を最大限活用した情報発信や受入れ環境の整備等の施策を盛り込んでまいります。
 サイクリストを引きつけるには魅力的なルートの整備が重要になります。このため富士山一周ルートのナショナルサイクルルートへの指定推進に加え塩の道ルートなど新たなモデルルートの設定を目指してまいります。また地域のDMOや自治体等と連携し自転車で周遊しながら食文化、景観、歴史等を体験できる観光商品の開発、世界的なサイクルイベントの開催によるにぎわいの創出や情報発信等に取り組んでまいります。さらに交通事業者や観光施設等と連携しバスや鉄道、フェリーへの自転車の乗り入れの拡大、宿泊・観光施設等でのサイクリスト受入れ体制の向上、サイクリングガイドの養成などサイクリストが快適に旅行できる受入れ環境の整備を進めてまいります。
 官民が一体となって受入れ体制の向上に取り組み、本県の魅力を生かしたサイクルツーリズムを推進することで世界中からサイクリストが集まるサイクルスポーツの聖地ふじのくにの実現を目指してまいります。以上であります。
○議長(宮沢正美君) 杉山経営管理部長。
○経営管理部長(杉山浩一君) 個人県民税の収入率向上に向けた取組についてお答えいたします。
 個人県民税の収入未済額は県税滞納額全体の八割以上を占めており、徴収対策の強化が重要な課題となっております。
 個人県民税は制度上市町が賦課徴収を行っておりますことから、これまで各市町の徴収能力を強化する対策を講じてまいりました。具体的には平成二十四年二月に県と全市町で構成する静岡県個人住民税徴収対策本部会議を組織し市町ごとに収入率等の数値目標を設定するとともに、同年四月から県税務課職員の市町短期派遣を開始し滞納整理の支援や適正な債権管理への助言などを行ってまいりました。また平成三十年度からは各財務事務所に地区部会を設置し外国人納税者の徴収対策の検討など地域の実情に即した対策を進めております。
 一方で、市町からは徴収職員のスキルアップや徴収困難事案の処理を進めるためにさらなる県職員の派遣や地域の事情に精通した各財務事務所との連携強化を望む声がありました。そこで本年度からは市町短期派遣について県税務課においては一市町当たりの派遣日数を増やすということをしているとともに全ての財務事務所からも職員を派遣することとし、税務経験豊かな職員により市町の滞納整理を支援しているところでございます。
 今後とも、県と市町が連携してこれらの徴収対策に引き続き全力で取り組んでまいります。以上であります。
○議長(宮沢正美君) 和田交通基盤部長。
○交通基盤部長(和田直隆君) 駿河小山駅周辺の県道沼津小山線の整備についてお答えいたします。
 県道沼津小山線は、沼津市から小山町中心部を経由して県境付近の国道二百四十六号に至る幹線道路であります。小山町内においては町役場などの公共施設や駿河小山駅周辺の工場などに向かう多くの車両が行き交い地域の経済活動を支える重要な役割を担っております。
 平成二十九年度に着手した茅沼地区のS字カーブ区間の道路改良事業につきましては、昨年度までに全ての用地取得を完了したことから現在は通学する児童等の安全を確保するための歩道新設工事や大型車同士が安全にすれ違うための車道拡幅工事を鋭意進めており、本年度末には完成し供用する予定であります。
 生土交差点の改良につきましては、本年八月に開催した国、県、町の三者で構成する勉強会において駿河小山駅周辺の交通環境の整備に向け国道二百四十六号の四車線化や本交差点の東側に隣接する白岩交差点への町道改良計画と一体的に検討していくことを確認したところであります。引き続き国や町の道路計画との整合を図りながら交差点に求められる機能等について検討を進めてまいります。
 県といたしましては、国や小山町と連携して県道沼津小山線の整備を推進し駿河小山駅周辺のにぎわい創出に資する安全・安心な道路空間の確保に努めてまいります。以上であります。
○議長(宮沢正美君) 長澤教育部長。
○教育部長(長澤由哉君) 小中高におけるICT教育の推進についてお答えいたします。
 GIGAスクール構想により県内の小中学校では児童生徒の端末や校内ネットワークが整備されたほか、県立高校においても日常的にオンライン接続を行う環境が整ったところであります。しかしながら本県の授業にICTを活用して指導できる教員の割合は六五・七%にとどまっており、ICT教育に関する教員への実践的な支援が課題となっております。
 県教育委員会では、今年度小中学校の教員を対象に端末の活用方法やICTモラルに関する研修を開催したほか、県立学校の教員につきましてもICTの効果的な活用方法や授業改善に関する研修を実施したところであります。
 また、市町も含めた教員が閲覧できるサイトで各県立学校が作成した授業動画や授業における優れた活用事例等を共有し教員がスキルアップするための仕組みを構築しております。今後は小中学校や私立高校の授業動画も取り入れるなど教員の指導力の向上を図るとともに、実際の授業におけるICT活用を促進してまいります。
 さらに、県及び全ての市町教育委員会で組織する静岡県ICT教育推進協議会においてオンライン学習の実施状況や市町が抱える課題について情報共有を行うとともに、国のGIGAスクールサポーター配置促進事業の積極的な活用やAI教材の利用などについて助言しているところであります。今後は授業におけるICTの活用を技術的に支援することができる広域的な体制の在り方について各市町のICT環境を確認しながら検討してまいります。
県教育委員会といたしましては、各市町と連携しながら教員のスキルアップと支援体制の充実を図り、児童生徒がICT機器を使いこなし個別最適な学びや協働的な学びが実践できるよう努めてまいります。以上であります。
○議長(宮沢正美君) 勝俣昇君。
(十番 勝俣昇君 登壇)
○十番(勝俣昇君) それぞれの御答弁を頂きありがとうございました。
 それでは、知事から答弁を頂いた御殿場市に対する知事の差別発言について意見と要望を申し上げたいと思います。
 私は先ほど子供たちのそのままの意見をこの議場で公表させていただきました。それを受け知事は謝罪というようなことでありましたが子供たちは今までの知事の、何て言うんですかね、すぐに謝らないそういう姿勢を見てああいう意見を思っているわけです。私は、今ここでおっしゃってもなかなか届かないのかなと、子供たちにあれだけの意見を書かせる、そういうことをしてしまったことは本当に重く受け止める必要があると思っております。
 私は、子供たちが大きくなってこの静岡で、この静岡のためにしっかり頑張っていきたい、そういうふうな子供たちを育てるためにも本当によく考えていただいてですね、これは問題なのかなと思っております。
 また、ちょっと差別発言の意図についてですね、知事は今相手をたたくというふうなことでおっしゃいました。これについては記者会見で申していたとおりのことで確認をさせてもらいました。さきに行われた我が会派の木内満県議の代表質問、この中でも幾つか知事の差別発言の中で特にワクチンについて、この部分は大きな問題になっていると思います。
 石田健康福祉部長の話では応援演説前に知事に状況は説明したというふうな答弁がされております。この点を知事は承知をどこまでされてこの選挙戦でこういう発言をしたのか、これについては大変ゆゆしき問題であると思っております。今後しっかりただしていく必要があると、これは意見として申し上げます。
 また、今回の一連の差別発言で市民、県民は当然ですが相手候補であった若林氏に対して彼の前市長時代の功績に大変な傷つけを行ったわけです。知事が礼節を重んじる、よく議場で口にされています。そういう人であるならば真っ先に相手に迷惑かけた相手にわびるべきじゃありませんか。これを申し上げておきます。
 要望です。先ほど今回の差別発言で川勝知事が御殿場にはコシヒカリしかないと言ったこの御殿場コシヒカリですが、富士山の伏流水と冷涼な気候が育んだ全国トップクラスのブランド米であり、御殿場市は裾野市、小山町と共に本州最大の陸上自衛隊の演習基地である東富士演習場を抱え日本の国防の歴史とともに歩んできております。その演習場内には市民の命と生活を支える大切な水源があり演習行為により水不足が発生しないように障害防止に取り組んできた先人の大変な苦労、またおいしい米づくりに取り組んできた生産農家の日々の努力の結晶であります。
 また、演習場に関係して御殿場市には三つの駐屯地があり、ここに勤務する自衛隊の皆さんは日本国の防衛のみならず災害派遣、国際貢献など重要な任務に当たっていただいており、特に熱海市での土砂災害に対しては知事の派遣要請により多大な御尽力を頂いたことは知事も忘れてはいないと思いますが、その恩ある自衛隊の皆様が住む御殿場市を知事は差別発言で愚弄した。
 先月の二十五日、静岡県選出の与党国会議員と県との間で県政課題や令和四年度の国の予算編成を前にした提案事項の要望活動が行われ出野副知事がその対応に当たったと新聞では報じられました。新型コロナで県民の暮らしが、県内経済が大変なときに真っ先に知事が国に出向いてお願いすべきところなぜ川勝知事は行かないのですか。
 真っ先に知事が国に出向きお願いすべきところを、知事としての役割を果たしていないと思います。先週新たに発覚した女性軽視問題など毎回の失言や失態、そのたびに繰り返される謝罪と県政の混乱、もううんざりであります。過ちを改めざる、これを過ちと言う川勝知事にこの言葉を贈ります。どうぞ英断を下すことを願って設問を終わります。(拍手)
○議長(宮沢正美君) これで勝俣昇君の質問は終わりました。

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