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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成26年6月静岡県議会定例会

佐地 茂人 議員()の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/30/2014番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 佐地議員にお答えいたします。
 県と静岡市の連携事業についてのうち政策連携の強化についてであります。
 静岡市は言うまでもなく県都でありますので、この静岡市を中核とする中部地域につきましては、求心力のある都市機能・交流機能の強化、フーズ・サイエンスヒルズを初め活力ある産業づくりを通してふじのくにの県都にふさわしい中枢都市圏の形成を目指しております。これは総合計画後期アクションプランにしっかりとうたわれているところでございます。
 これを実現するには静岡市との連携が不可欠です。そこで従来からございます県・市地域政策会議を活用して関係する部局間で課題を共有し今後の展開方針を協議してきたわけでありますが、一向に事業がはかどらないという現実がありまして、議員先生が言われた日本平、東静岡、南アルプス、清水港周辺、麻機遊水地、三保松原。これはいずれも市が主催をしてやるべきことなわけですが、なかなからちが明かないということで日本平と東静岡は一体的につくり上げるべきであるという考えを持っております。
 南アルプスにつきましては、これはリニアが通るので水の供給、環境、あるいは生態系、生活、こうしたものへの影響がないようにという、そう言うことは簡単なんですけれども、今まさに佐地議員御指摘のとおり、平成二十四年ですか、長野県と山梨県で南アルプスに登る人が六十万人を超えていると。うちは三万人、二十分の一以下です。ですからこの畑薙から二軒小屋までアクセスが非常に難しいわけです。しかも危険ですね。それをどう整備するかという観点が入っておりません。そうした問題についての提言をなかなかするのは難しいと。
 それからまた、清水港周辺につきましては平成二十九年に中部横断自動車道が甲府まで行きますから、そこの後背地をどのように手を入れるかという観点は静岡市は持っていらっしゃらないですね。
 それからまた、麻機遊水地というのは、あそこは新東名が開通しまして遊水地はビオトープなり、あるいはいわゆる水環境の保全地域として利用するということは当然のことですけれども、一方ではあそこにさまざまな福祉・医療センターが集結しているわけですね。ですからあそこを全体として福祉・医療のメッカにしていこうという提言をこちらがしても、今のところは聞く耳を持っていらっしゃらないです。
 それからまた、三保松原について、今現在こちらが相当の厳しいリーダーシップをとってやって、これは何といってもイコモスに対して保全状況報告をしなくちゃいけませんので、もうこれは市が県がと言っている段階ではないということでやっているわけであります。
 ですから私どもとしましては、どういうふうにしたら市と連携を深められるかということで、まず今企画局の理事に初めて人を採ってくださいました。山田君です。彼は大変すぐれた能力のある方で、それがどのようにまだ実力が発揮されているのかはつまびらかにしないところでありますけれども、市当局の役人の方々と私どもが本当に手を携えてやらなくちゃいけないということです。
 一方ですね、トップ同士の顔の見える関係が重要であると言われるとおりでありまして、既に毎年のことですけれども、浜松市長と静岡市長さんと、例えば昨年十月の下旬にいわゆるサミットをしました。あるいはつい二週間ほど前、一献傾けながら田辺市長さんとじっくり話し合うと、そういう機会はあるんです。ただそのことがこういう連携強化につながるかというと十分でないので、したがって私どもとしましては、まさに議員がおっしゃったように県に強い牽引力を発揮してほしいと願ってやみませんと。ありがとうございます。そうさせていただきます。
 そして、静岡市との政策連携を一層強化することで両方がスピード感を持って施策の実現に努めて、この静岡市がまさに県都にふさわしい、真にトップ自治市を目指すくらい、少なくとも政令指定都市として自立した都市として飛躍されることを大いに期待するものであります。
 次に、東静岡駅周辺の土地利用についてであります。
 東静岡駅周辺から名勝日本平に至るまでは、言うまでもなくまずグランシップがあります。それから大谷川の放水路があります。そして草薙の総合運動場があって動物園があり、県立美術館、大学があり、そして芸術の殿堂であるSPACの劇場があり、そして日本平ホテルがあり、そして上には鉄塔のある、三百六十度見渡すことの本来できる頂上があるわけですね、有度山の。そこまでを一体にしなくちゃいかんというふうに思っているところであります。
 そうした一体的な地域の玄関口が、まさに東静岡駅であるということであります。ここは今申しましたような学術、文化、芸術、スポーツ。仮にその向こう側の清水エスパルスのスタジアムも入れ、かつまた今度地球環境史ミュージアムもできますので、そうしたものを入れますと、まさに文化とスポーツのいわば殿堂と、スポーツと文化の殿堂の顔というものを持った、そういう駅周辺のたたずまいにするというふうにしております。
 大谷川放水路ですけれども、あれだけのでかい三面コンクリートを人が目にすると、これ見苦しいんですね。ですからここを水のある景観としてもっと親しめるようにしなくちゃいけないとも思っておりまして、ここはですね、もうこちらが絵を描きまして、そして頂上のトップのところまでしっかり見定めると。そして特に清水側と一体でなくちゃなりませんので、清水側のストロベリーロードのところから柑橘センターに入って、柑橘センターが今度移動いたしますのでそこのところを拠点にして、民間の、今ロープウエーが日本平から久能山に走っていますけれども、これがそろそろ耐用年数に来ているということでこれの改修、修繕あるいは場合によってはつけかえといったようなことを踏まえてですね、日本平に清水側からそうした車によらないで大量の人が短期間に登れるようにするといったようなことを踏まえて、ストロベリーロードと三保松原はもう目と鼻の先ですから、そして久能山それから日本平を一体にすると。
 日本平は、これは方角がとても大事です。久能山のお社に、徳川公は西を向かれて埋葬されているということですね。そして富士山の方向の向こうに日光があると。そしてまた東京、江戸の北に日光があると。こういう方角の持っている重要性が最近指摘されているわけでありますが、まさにそういう全ての方角を目指すことのできるのが、日本平ホテルではありません、頂上です。頂上には鉄塔しか立っていませんね。その周りにですね、例えば八角形の、八角形といえば夢殿でありますが、夢殿というのは八角形。これは東西南北を区切りますと東西と南北の横軸縦軸がはっきりしまして、それを四十五度で区切りますと東北、東南、西南、西北がはっきりします。三百六十度で、どの方向に富士山があり、どの方向に焼津があり等々がはっきりするわけですね。そうしたものをその頂上に持ちますと、まさに絶景ということになり、方角をしっかり頭に入れることができると。これを、差し当たって仮称ですけれども夢殿と。今たまたま市立の美術館ですばらしい展示がなされております。法隆寺の夢殿の絵伝にございます夢違観音が肉眼で見られるような形で展示されておりますけれども、そうしたことも奇縁でございまして、これを日本の最高のものにすると。ここの都市のたたずまいは余りにも見苦しい。私は、県都の所在地としてこれほどの玄関口に計画性のないところはないんじゃないかと。
 しかし、東静岡というすばらしいところがあって、今乱開発といいますか、周りのところに雨後のタケノコのようにパチンコ屋を初め住環境が整っていきますけれども、あれはもう少しきっちりと、顔として恥ずかしくないようにしたいと。ですから文化力の拠点、文化とスポーツの殿堂として東静岡を整備すると。その絵を描いて、その企画担当の理事を通して市長さんとの信頼関係をベースにして、しっかりと県当局、市当局が連携をして働いてもらおうというふうに思っている次第でございます。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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