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ホーム > 静岡県議会 > 本会議会議録 > 質問文書

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本会議会議録

質問文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成24年9月静岡県議会定例会 質問


質問者:

中澤 通訓 議員

質問分類

質疑

質問日:

09/28/2012

会派名:

富士の会


質疑・質問事項:

1 第一三〇号議案「静岡県教育委員会委員の任命について」
2 第一三一号議案「静岡県監査委員の選任について」
3 第一三三号議案「中部電力浜岡原子力発電所の再稼動の是非を問う県民投票条例について」



    ○議長(小楠和男君) これで天野進吾君の質問は終わりました。
     次に、議案に対する質疑を行います。
     通告により、七十一番 中澤通訓君。
           (七十一番 中澤通訓君登壇 拍手)
    ○七十一番(中澤通訓君) 富士の会を代表して質疑を行います。
     三点伺います。
     まず、第百三十号議案「静岡県教育委員会委員の任命について」であります。
     今回、加藤文夫、溝口紀子両氏の再任案が出されております。
     先日、知事の肝いりで始まった教育行政のあり方検討会の第二回の会合が持たれ、議論が進められております。この検討会は、昨年度多発した教職員の不祥事の抜本的な解決のためには教育委員及び教育委員会という組織を見直す必要があるということから始めたもので、公開で行われ私も傍聴をしております。既に二回開催され十二月を目途に取りまとめがされるとのことです。
     知事が教育行政に対して御自身の意思を反映できるのは、教育委員の任命だけであります。このような折に、任期が切れようとしている教育委員お二人について再任をしたいとの議案が提出されております。
     知事は、今回の議案提出に当たりお二人のこれまでの業績、実績をどのように評価し、再任の議案を提出されたのか伺います。
     次に、第百三十一号議案、監査委員の選任についてであります。
     今回監査委員として任命しようとしている青木清氏は、民間企業に勤められその人柄は申し分のない方でありますが、一点気がかりな点があります。それはいろいろな役職につかれている点であります。多方面で御活躍されている方でありますが、一部の役職については県の出資や助成金をもらっている団体であり、県の監査の対象でいえば財政援助団体に該当しているものがあります。兼職しての監査委員就任は支障が生じると思われますが、その対応についてお伺いいたします。
     次に、第百三十三号議案「中部電力浜岡原子力発電所の再稼働の是非を問う県民投票条例について」であります。
     知事は、過日の質問において、「住民投票を行った場合、その結果は当然尊重する」との答弁をされました。また「原発の再稼働に賛成が過半数を超えても、オフサイトセンターの問題、使用済み核燃料の措置等多くの懸案事項があり、即時の再稼働表明にはならない」とも表明されております。
     それでは、条例案第二十六条の趣旨を踏まえ結果を尊重するならば、「再稼働に反対」との結果が出た場合にはどのようにされるのか、即反対の表明となるのか、お伺いをいたします。
    ○議長(小楠和男君) 土屋経営管理部長。
           (経営管理部長 土屋優行君登壇)
    ○経営管理部長(土屋優行君) 中澤議員にお答えいたします。
     初めに、第百三十号議案「静岡県教育委員会委員の任命について」であります。
     加藤委員は、豊富な国際経験と学習塾の経営など教育事業に長年携われてこられた経験をもとに、地域や家庭の教育ニーズ等も踏まえた幅広い視点からの意見を述べられるとともに、インターネット等を利用した教職員研修eラーニングの導入、さらに国等の既存の教材の活用など費用対効果の面からもさまざまな提案を行い、教育委員会活動の効果的な推進に貢献されております。
     溝口委員は、大学の准教授、スポーツに関する各種審議会委員、一流の武道家としての経験に加え保護者の立場も踏まえて積極的に意見を述べられており、現下の中学校体育における武道必修化に当たっては、柔道経験者としての視点から県独自の柔道安全指導方針の作成等にも尽力されているとのことです。
     現在、教育行政のあり方検討会において、教育行政に係る組織のあり方や存在意義について外部有識者から御意見を伺っているところでありますが、検討会における議論を一層深めさらに今後の教育行政の改革を進めていくためにも、教育に関する高い識見を持ち本検討会においても積極的に発言をされている両委員が引き続き再任されることが適切であると考え、本議会にお諮りしているところであります。
     次に、第百三十一号議案「静岡県監査委員の選任について」であります。
     監査委員は、地方自治法上議員や地方公共団体の常勤の職員等との兼職が禁止されておりますが、県の出資や補助を受けている財政的援助団体の役員等との兼職は禁止されているものではありません。しかしながら中澤議員御指摘のとおり県の財政的援助団体は監査の対象となる可能性がありますので、今回監査委員への選任をお諮りしている青木清氏からは、監査委員に就任した場合には監査業務の公正な執行と県民の信頼を確保するとともに、監査委員としての職責を十二分に果たすため兼職しているこれらの団体の役職を辞任する意向であると伺っております。以上であります。
    ○議長(小楠和男君) 小川危機管理監。
           (危機管理監 小川英雄君登壇)
    ○危機管理監(小川英雄君) 第百三十三号議案「中部電力浜岡原子力発電所の再稼働の是非を問う県民投票条例について」、お答えいたします。
     これまでの知事の答弁にございましたように、県民投票が実施された場合にはその結果を尊重してまいります。仮に投票結果が再稼働に反対との結果が出た場合には、県民の皆様の意思が忠実に反映されるよう国、中部電力株式会社、地元の市などと真摯に協議してまいります。なお再稼働しない場合でありましても、浜岡原子力発電所内には多数の使用済み燃料がありますことから、想定東海地震や南海トラフを震源とする巨大地震を踏まえた対策や原子力規制委員会が新たに策定する安全基準等への対応など、引き続き国や中部電力株式会社に対し安全対策の徹底を要請してまいります。以上であります。
    ○議長(小楠和男君) 七十一番 中澤通訓君。
           (七十一番 中澤通訓君登壇)
    ○七十一番(中澤通訓君) 質疑に対する答弁は、慣例で知事がお答えにならないということでありますけれども、今回の県民投票条例は直接請求によりしかも知事が賛意を示して提案されたもので、仮に先ほどの話ですと、いずれにいたしましても今までは知事は「賛成のときは、簡単にはまだいきませんよ、再稼働しませんよ」と。いろいろ、もろもろ考えて再稼働のまたいろんな判断をすると。反対の場合の言明はされていなかったので私はあえて聞かせていただきました。
     今の答弁ですと、再確認させていただきますが、結局住民投票の結果が可であり否でありいずれにしても、そちらのことについてそれを基本として考えていくということでよろしいでしょうか。再確認をさせていただきます。
     あわせて、教育委員の任命についてでありますが、部長が答えられましたけれども、結局教育行政に直接知事が正面から言及できるのは教育委員の任命だけなんです。それをやはり知事は当然再任の信任もそうなんでしょうけれども、御本人と会ってその人の見識を確認して、そして出されたと私は考えておりますけれども、むしろ知事は、こういうときこそ特に人事案件については知事の率直な御意見を議案として出していただいて議会の判断を仰ぐ。それが私は筋だと思いますので、ぜひそういうことでもう一度この点についてはお答えをいただければと思います。
    ○議長(小楠和男君) 川勝知事。
           (知事 川勝平太君登壇)
    ○知事(川勝平太君) 中澤通訓君先生の二つの再質問にお答えを申し上げます。
     まず、教育委員加藤氏と溝口氏の再任でございますけれども、もちろんお二人を存じ上げております。
     そして、溝口先生は柔道のオリンピックメダリストでもあり、かつ静岡文化芸術大学でかつて同僚でもございましたので、よく存じ上げております。
     また、加藤氏はお書きになったものも含めて民間で教育活動をされておられて、非常にすぐれたこの方面におけるエキスパートだというふうに認識しておりまして、自信を持って再任をお願いしているものでごさいます。
     もう一つの御質問でございました住民投票が実施された場合に、再稼働反対の結果が出た場合にどうするかと。当然これは尊重しなければなりません。といいましても再稼働はしていないので、といいますか動いておりませんので現状維持ということになります。これをどのように見るかということになりますけれども、永久停止あるいは廃炉というふうにいたしましても、どちらにいたしましても幾つか考えるべきことがございます。
     一番最初に考えるべきは、そこに働かれている三千人、現在四千人以上の方でございますけれども、その方たちでございます。これは静岡県の財産です。さまざまなレベルの技術、専門知識をお持ちの方々があそこにいらっしゃいます。この方々をどう生かしていくかと、活用していくかということがございます。
     第二には、そこにございます施設等技術のシステムがございますので、これをどのように再利用、再活用できるかということも考えねばなりません。
     そして、その施設の一つでございます送電線がございます。これは大変な資産でございます。ですからこれもまたどのように活用するか考えねばなりません。
     また第四に、その敷地、百ヘクタール以上大変に恵まれたところにございますので、この敷地を廃炉にした後どうするのかということも考えねばなりません。
     さらにまた、これまでの原発の熱を利用して養殖漁場がございますので、それをどのように維持、発展させていくかも考えねばなりません。
     さらにまた、近くに港がございますので、この港との関係をどうするのかということも考えねばなりません。
     以上、廃炉というふうに決めましても、処理の方法についてさまざまに考えねばなりませんので、この現場において、現在中部電力がもう既に発足しております研究所がございますけれども、また国のほうも廃炉の方法については特段に力を入れ、それについては補助もするというふうに言われておりますので、この原発の全てを生かしていく方法というのが必ずあると。大きく言えばウラン・プルトニウムサイクルとは別の方法において危険物を除去する方法も考えられます。その方法の中ですなわち現状安全なものにしていきつつ、かつ結果的にエネルギーが得られる可能性もございます。また中部電力は当然その存在理由は電力の供給でございますから、その電力の供給の方法を必死で考えるでしょう。
     そうした中で、地元の方は言うまでもありませんけれども、中央政府、また私ども、さらに私どもや中央政府にかかわる専門家、こうした方たちを浜岡原子力発電所、これを研究対象としてそれをどのように生かしていくことができるか。安全性を高めながら、現在のものが危険であるからとめろということであればこれを危険でない形で処理する形で、かついわば生かしていくというそういう方向に向けて一歩踏み出すということになると存じます。
     いずれにしましても、安全が確保されつつ、かつあの施設が今無駄な形で放置されているといいますか、安全性一本の中で津波だけを防ぐための防波堤がつくられておりますので、そのままではいわば無用の長物になりかねないというふうに思いまして、さらにあそこが廃炉になった、墓場になったということになりますと地元にとっては大変な負担でございます。いかにしてこれを地元のために役立てるようにするか。いや、地元のみならず日本、あるいは今原発を推進している韓国や中国、さらにユーラシア大陸の多くの地域、こうしたところにも役立つような形でパラダイムシフトをするというそういう姿勢で臨んでいきたいというふうに考えております。以上でございます。

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