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本会議会議録

答弁文書

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平成14年2月静岡県議会定例会

植田 徹 議員(自由民主党)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/05/2002番目)
答 弁 者知事


    ○議長 (伊東伊佐美君)  石川知事。
            (知事 石川嘉延君登壇)
    ○知事 (石川嘉延君)  植田議員にお答えをいたします。
     初めに、 富士山についてのうち、 富士山麓先端健康産業集積構想についてであります。
     この構想では、 富士地域を初めとする富士山ろくにおいて、 医薬、 製薬、 健康増進に関する研究開発を促進するとともに、 健康関連産業の振興、 集積を目指すこととしております。 今月末までに、 このための具体的な達成目標と今後五年間に取り組むプロジェクトなどを明らかにした戦略計画を作成することとしております。
     この計画では、 まず、 構想推進の中核的役割を担う支援組織として、 構想推進センターを設置することとしておりまして、 平成十四年度中――来年度中をめどにその設置準備を進めてまいります。 その上で、 前提となる先端的研究開発の基本戦略については、 静岡がんセンター研究所の設置・運営や産・学・官の共同研究の促進を図るほか、 先端医療普及促進事業にも取り組むことを考えております。
     特に来年度は、 医薬開発の分野において、 県内の国公立病院の参加、 協力を得て、 先進医薬品の評価を行うネットワークの構築を図ることとしております。 また、 新産業の創成と既存産業の活性化の基本戦略として、 しずおか夢企業新事業や静岡TLOやらまいかの活用を図りますほか、 健康関連のベンチャー企業を育成するための助言や施設提供等を行うメディカル・インキュベート・システムの構築、 観光と健康を結びつけたウエルネス産業の育成などに取り組んでまいりたいと考えております。 今後とも本構想の具体化に向け、 着実に取り組んでまいりたいと思います。
     次に、 富士地域煙突ゼロ作戦についてであります。  
     地球温暖化対策につきましては、 これまで各主体の自主的な実践行動の取り組みに主眼を置いてまいりましたが、 今後は、 県民、 事業者、 行政の一層の連携のもと費用対効果を念頭に置きながら、 二酸化炭素などの削減量が目に見えるようなぐあいにしたいと、 そのための確実な取り組みを推進してまいる考えであります。
     具体的には天然ガスコージェネレーションシステムや低公害車の普及、 製造工程から放出されているフロンガスの回収の徹底、 燃料電池などの新技術の導入、 さらに、 二酸化炭素の吸収源となる森林や里山の健全な整備などについて、 現在改定作業中のアジェンダ21に盛り込み九〇年度対比六%の削減を目指してまいります。
     県みずからの取り組みとしましては、 来年度、 天然ガスコージェネレーションシステムをこども病院に導入を予定いたします。 さらに、 低公害車につきましても、 現在までに二十八台導入しておりますが、 来年度、 さらに二十一台導入をするなど率先して取り組んでまいりたいと考えております。
     特に、 この天然ガスコージェネレーションシステムにつきましては、 二酸化炭素の削減が約三割期待できるということ、 それから煙突が不要になり景観向上や地震防災にもつながることから、 特に富士地域において、 このシステムを活用した煙突ゼロ作戦を展開することとしておりまして、 企業への支援策として、 全国でも初めてとなる補助制度を今議会にお諮りしているところであります。
     この制度の実施に当たりましては、 新エネルギー・産業技術総合開発機構、 いわゆるNEDOや富士市とも連携して、 企業への導入を図ってまいります。 なお、 煙突ゼロ作戦では、 約四十社の企業への普及を見込んでおります。 これが達成されますと二酸化炭素を約四十万トン、 県全体の排出量の一%の削減ができるものと期待をしております。 六%の削減の中の一%ということで、 大変大きな分量になると期待をしております。
     今後は、 このシステムのリースや共同購入、 あるいはその事業者にかわって初期投資を肩がわりするESCO事業――エネルギー・サービス・カンパニーという仕組みでありますが、 このESCO事業などを取り入れまして、 それぞれ導入条件に合った手法を取り混ぜて、 事業者に対して普及啓発、 働きかけをしながら、 あわせて国の制度の拡充もお願いするなど、 いろいろな政策を取り混ぜて普及拡大に努めていきたいと思います。  
     特にこのESCO事業――エネルギー・サービス・カンパニー制度は、 最近よく言われます固定資産を減らしてできるだけ経費化するという現在の企業手法を考えますと、 このエネルギーシステムを代替わりして経費化できるという点で、 大変受け入れ側も受け入れやすいんじゃないかというふうにも思いますので、 これらに注目をしておるところでございます。
     その他の御質問については、 関係部長から御答弁申し上げますが、 植田議員の富士山を大切に思うその気持ちには全く私も敬意を表しますし、 また同感でございます。
     話題がちょっと飛ぶようでありますけれども、 六月のワールドカップにおきまして、 本県内四カ所のキャンプ地が立候補しておりました。 幸いこの四カ所ともすべてチームが決まりましたけれども、 この決定に当たりまして、 富士山の持つ意味が大変大きかったと推定されます。 特に、 一番最後に滑り込むような形でセネガルのキャンプ地に決まりました藤枝市の場合は、 折衝の過程で藤枝の 「藤」 が富士山と同じ発音だというようなこともあって、 まあこれは美しい誤解かもしれませんが、 ごろがいいということもあって、 加えて富士山も見えると、 ここにキャンプ地を張りたいということで、 他の候補地、 幾つかあったようでありますけれども、 決定打がそれになったと言われるわけです。
     清水その他の地域についても同様な情報もありますし、 その点で、 やはり富士山の持つ価値というのは、 この地域に住む我々の想像以上のものが世界的に広がっているというふうに思えるわけでございます。
     昨日も、 ギリシャの首相を小泉総理が官邸でお迎えする晩さん会に、 私も地方団体としては唯一静岡県が招かれて行ってまいりました。 これは前々からのギリシャとの関係が御縁でありましたが、 同じテーブルに座りましたギリシャの渉外担当の女性の方といろいろお話をしておりましたら、 最初は静岡県と言ったら、 どこのどいつかというような顔をされましたが――私は日本人ですけれども――富士山のある地域だと名刺を示してお話をしましたら、 もうそれ一言で、 「ああ」 って、 「非常に有名な山でよく知っています」 と、 「一度行ってみたい」 というのは、 まあこれは外交辞令かもしれませんが、 そういう話がありました。
     事ほどさように、 私もいろんなところで、 富士山のすごい価値をいろいろ体感いたします。 それだけに、 富士山をいい山で後世に受け渡していくことの重要性を感じているところでございます。 今後ともいろいろな機会にまたお力添えもいただきたいと思います。
     その他の御答弁は、 関係部長から申し上げます。

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