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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成22年9月静岡県議会定例会

大石 裕之 議員(民主党・無所属クラブ)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:09/24/2010番目)
答 弁 者知事(再質問)


    ○議長(天野進吾君) 川勝知事。
           (知事 川勝平太君登壇)
    ○知事(川勝平太君) 県議の御質問にお答えいたします。
     まず、教員の社会人、社会教育ということについてでありますが、教育長がお答えしましたとおり教師の採用に当たっては、国際貢献活動であるとか、高い学歴を持っているということをこれからは優先してまいりたいと思ってるところでございますが、基礎にございますのは、教育の一番の要諦は教師が立派な学徳を備えた人であるということが基本であります。そのためにどのような教育をするかということに、中身、カリキュラムにかかわる以上にいかなる教師像を理想とするかということだと思うんですよ。
     私は、一番これまで欠けていたのは、教員の国際性ではないかというふうに思っておりまして、そのために、青年海外協力隊であるとかそうしたことに教師がしっかりと取り組んでいただきたいということで、教育長にはその派遣人員を、ゼロを一つ多くするぐらいにしていただきたいというふうに言ってるわけでありますが、これから日本の教育が外国人にもまねられるということになるためには、先生方が鎖国根性を持っていては困るというふうに思っておりまして、そのあたり韓国や中国との就航先との関係が密になってるので、修学旅行というのがありますけれども、実は先生方御自身の国際感覚を身につけた人を持っていきたいというのが一つです。
     さらに言えば、高校だけでなくて中学、小学校、幼稚園・保育園も含めて、やはり幼児の発達段階に応じたことを専門的に御存じの方々を積極的に採用したいというふうに思っておりまして、これはフィンランドの例などに学ぶわけですけれども、博士号ではなくても修士号ぐらいは取るぐらいの人でないと教師になれないという、そういう社会的な機運を盛り上げたいと思っております。
     やはり、今の親御さんは大学を出ていることが多いので、どうしてもその親御さんから見ると若い教員の先生方が頼りなく見える場合があります。これは余り益があることだと思えませんので、教員というものが尊敬される仕事であるということのためには、しっかり勉強した人でないとなれないということを制度化したいなと思っておりまして、教育長には、ポストドクあるいは修士号を身につけた人、教育に熱心な人、この人たちを教育本来の現場で採用するようにと。そして幅広く、先ほどいろいろな社会で芸術やスポーツ、その他で貢献された方々も教員としてお招きするということを申し上げたとおりでございます。
     さらに言えば、それは次の御質問にもかかりますけれども、高等学校の再編、吉田高校における存続に向けた感動的なお話をいただきましたけれども、これは大井川、吉田高等学校の再編だけでなくて私自身もほかのところも回りまして、それぞれどの学校にも卒業生には思い出があります。教育長も清水東高校ですが、清水東高校がもし再編で別の高校になるんだったらどうかと言ったら、とんでもない話だという、そういう顔をされておりましたし、それは自分の出身校との関係で言えば同じことではないかと思います。
     この再編が、規模の観点からしか言われてないのが今の問題ではないかと。一定の規模を持たないと生徒にもまずいし、かつ先生方もいろいろ、たくさん先生方をお招きしなくちゃならない、費用がかかると、こういう量的な観点から言われてますけれども、やはりそれぞれの学校というものが置かれている場所というのは、小学校、中学校は通いやすいところというのは言うまでもありませんけども高校もそうでございます。したがってそれぞれ場の設定におきましては、いいところが選ばれてるはずです。だからそれを生かさないといけないと。
     今、地域の子供たちは地域で育てようという、そういう方向性が文科省のほうでも打ち出されております。大学も地域密着型の大学というカテゴリーが出ているほどでございます。同じように地域密着型で、地域が子供たちを、少年少女をどう育てるかということになりますと、仮に大井川高校でいわゆるこれまでのカリキュラムはやると、英数国理社体育等。しかしながら、例えば子供たちにとってこれから必要なのは社会性であるということであればですね、そういう社会生活を学ぶためには合宿を一緒にするということがとっても大事になりますね。そのために山の家、富士山麓山の村なども活用できるとか、三ヶ日の施設も活用できるとかということになったわけですけれど、合宿所という形でその学校は使えるはずです。
     そうしますと、そこにはケータリングシステムが要ります。それからベッドが要ります。そうするとそれは先生だけでできますか、できません。地域の人々が例えば月曜から金曜、あるいは一泊二日でもその間は安全をきっちりと確保するためにお手伝いしなくちゃいけない。卒業生の方、あるいは近所の方、いろんな人がお手伝いをしなくてはなりません。そうした形で、カリキュラムも文科省やあるいは県がお決めになっていることだけでなくて、いかにして立派な人間をつくっていくかということがポイントなので、それの場所の使い方というのは可能であろうと。
     話は、もう一つの例えば天竜林業と二俣と春野、これそれぞれキャンパスと言ってるわけですね。二俣キャンパス、あるいは春野キャンパスと言ってる。名前はもちろん大事ですけれども名前をつけてそれの実態はどうするかと。春野のところに仮に天竜や二俣の子が行く場合は遠いです。遠いけれどもそこに二泊三日するとか、あるいは月曜から金曜は、ある一定期間、ある一定の学年の子がそこで、春野高校の前の合宿所のところで生活をするということになりますと、これはもう先生だけでは到底だめです。先生も、かつ春野の人たちのお手伝いも要ると思いますね。その場合にその地域のコミュニティーができてますから、例えば春野高等学校で合宿所にかえる形でそこを活用できますとなれば、これはコミュニティーの人は常に手伝ってくださるでしょう。
     同じようなことが吉田におきましても、数万の人たちが署名も集められて吉田高等学校の存続をということで、どういう高等学校として、今までの既存のカリキュラムを超えて、かつここでしかできないことを少年少女たちに与えてくれるということは工夫できるはずですね。
     ですから、それぞれの高等学校の場所の力、場の力を生かすという工夫を考えていけば、既存のカリキュラムをどこかの高等学校でやるということは一つですけども、それ以外の教育の方法があるはずです。ですから私は、一年間猶予ができましたのでそのあたりのところもよく考えていただいて、あの高等学校の福祉施設も運動場もあの建物も生かされるというふうに信じておりまして、そのあたり教育長の、あるいは教育委員会の知恵の出しどころではないかということで、注意深く見守ってまいりたいというふうに思っている次第でございます。

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