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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成29年6月静岡県議会定例会

小楠 和男 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:07/21/2017番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 小楠議員にお答えいたします。
 食品ロスの削減についてであります。
 平成二十八年三月に策定しました第三次静岡県循環型社会形成計画におきましては、家庭及び事業所からの一般廃棄物の排出量を県民一人一日当たり平成二十五年度の九百十七グラムから三十二年度には八百十五グラムに削減する目標を掲げております。このうち生ごみが約四割と言われておりますので、全国に先駆け昨年度から県民の皆様に食品ロスの削減を実践していただく「ふじのくに食べきりやったね!キャンペーン」を展開しているところであります。
 このキャンペーンでは、ファミリーレストランや居酒屋などの二百二十三の協力店におきまして料理を食べ切った写真を投稿すると賞品が当たるフォトコンテストに加えまして、協力店のうち五十三の店舗では完食なさったお客様の料金を割り引く食べきり割を実施していただきました。開設したフェイスブックの専用サイトには十六万四千件の閲覧があり、また県ホームページには二万件近いアクセスがありました。昨年十月には二百を超える全国の自治体で構成する全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会が設立されまして、その総会で先進事例として発表がございまして大きな反響がありました。今年度は外食店に加え家庭でも夏休み期間中に食べ切りを実践していただく「ふじのくに食べきりやったね!チャレンジ」を新たに展開いたします。この取り組みは料理を食べ残さないことだけにとどまらず食材を買い過ぎないこと、また食材を使い切ることも食品ロスの削減につながることと理解していただくものであります。
 私は、この「ふじのくに食べ切りやったね!チャレンジ」のオープニングイベントに参加いたしました。このイベントにおきましては県立大学の新井映子先生による基調講演がございまして、必要なものを必要なだけ購入するなどの買い物の心がけや野菜の鮮度を保つ工夫についてのお話をいただきました。また余った食材を持ち寄って料理をつくるサルベージ・パーティが開かれました。サルベージというのは救済という意味ですけれども、余った食材を救済する、救うと、それを活用するという意味でそれを使っての食のパーティー、これがサルベージ・パーティでございます。このサルベージ・パーティも合わせて開きまして、参加者が熱心にメモをとっておられる様子、またふだんなら捨ててしまうブロッコリーの芯、あるいはスイカの皮などの食材を使った料理に感嘆の声を上げている様子が印象的でした。ブロッコリーの芯はジャムにかわりましてスイカの皮は野菜スープに変貌したのでありますが、私もいただきまして大変おいしく感銘を受けた次第でございます。
 食品ロス削減の必要性を御理解いただくことによりまして、日本人の美徳もったいないというこの精神で県民の皆様一人一人が実践していただけるものと確信したところでございます。
 県としましては、このキャンペーンを通じまして県民の皆様の日常生活の中で食べ物を買いすぎず、使い切る、食べきると、食べ過ぎないことは重要ではありますが、こうした、しかしもったいないという気持ちを持った習慣をつけていただくことによって食品ロスを削減し、さらには一般廃棄物の減量化につなげてまいります。
 次に、緑豊かな農村景観を維持するための方策についてのうち、農地の利用と保全管理についてであります。
 浜名湖を臨むミカン畑、あるいは富士山を背景に広がる茶畑など四季折々の美しい農村景観は県民に地域への愛着と誇りを抱かせるものであり、多くの訪れる方々を魅了する世界に誇る貴重な財産であります。こうした美しい農村景観を次世代へ確実に継承していくためには、農地が食の安定供給は言うまでもありませんがそれのみならず水資源の涵養、あるいは文化の継承、あるいは景観の保全、環境の保全等多面的機能を担う公共財であるという観点に立たねばなりません。食材の王国を誇る本県の農業が持続的かつ発展的に展開されるように農地の利用と保全を両立させていくことが重要です。
 このため県では、高齢化や後継者不足により農業者が減少する中農地の利用を促進するために農地中間管理事業の活用により地域農業の中心となる担い手への農地集積を拡大するとともに、基幹的農業水利施設の更新や農地の大区画化等の基盤整備を重点的に推進しているところであります。また点在する荒廃農地につきましては、耕作放棄地解消基盤整備事業や本県が全国に先駆けて取り組みました知事裁定による所有者不明地の貸し出し等による再生利用を進めていきたいと存じます。さらに農地の法面などの維持管理や農村の景観形成等を支援するふじのくに美農里プロジェクトやふじのくに美しく品格のある邑づくり、今はこの数も百十になりました。こうした邑づくりに地域住民を主体とした多くの方々がより参画していただけるように御支援申し上げ、日本の原風景である緑豊かな農村を適切に後世に引き継いでまいりたいと考えております。
 県といたしましては、農業競争力を強化する産業政策と農村コミュニティーの活性化を図る地域政策、この産業政策と地域政策を一体的に推進し、農業が持続的に展開されて訪れる人が憧れを抱き暮らす人が豊かさを感じられる、美しく活力ある農山村づくりに努めてまいります。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁申し上げますが恐らく答弁に入らないということについて一言申し上げます。
 それは、中央官庁との関係でございますが、中央官庁との連絡調整、あるいは情報収集、あるいは広報の推進などにつきましては極めて重要なものと考えておりまして、これまで交流で戻られました国の幹部職員、本県にゆかりのある方との人脈、私自身国の審議会委員を二十数年務めておりますところの経験などで培われておりますパイプなどを総動員しておりまして国との連携は良好でございます。特に多くの若手職員を国に派遣しておりまして現在三十人、これは全国三位です。人材の育成と将来につながる持続的な人的ネットワークの構築を進めておりまして、中央官庁のいわば覚えはよろしいという感想を持っております。
 その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長からの御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp