• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 本会議会議録 > 答弁文書

ここから本文です。

本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成29年2月静岡県議会定例会

木内 満 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/01/2017番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 木内議員にお答えいたします。
 私の政治姿勢についてであります。
 現場主義についてでありますけれども、議員の統計ですと十月までということですが、平成二十九年一月三十一日まで私が就任しまして七年半の間に二千二百十二回、県内における公務出張をしております。県議も御案内のとおり向こう三軒両隣という言葉があります。近所づき合いは大事だということですね。ですからこの県都である静岡市内が多いのは当たり前です。次に人口が多いのはどこでしょうか。浜松です。八十万人いるんですから。したがって浜松にも足を運ぶのは当たり前です。
 磐田にはことし二回ということですが、県議の富士宮には一回しか行っていません、ことしはですね。しかし県議の富士宮には平成二十一年度には六回、二十二年度には七回、二十三年度には六回、二十四年度には四回、二十五年度には十回、二十六年度には三回、二十七年度には三回行っておりますので合計四十回行っています。同じように磐田も平成二十一年度には二回、平成二十二年度には八回、平成二十三年度に四回、平成二十四年度に十回、平成二十五年度に六回、平成二十六年度に五回、平成二十七年度に二回と、そしてこの一月にも行っていますので合計同じように四十回です。それからまた富士市、お隣ですけれども五十回、三島市には四十三回、沼津市にはほかの問題もございますので八十七回です。七年半に八十七回というのは二月に一回強行っていると、一カ月強で一回行っているという計算です。
 そして、これがその既定の全てルートに載っているかというとそういう面もあると思いますよ。あなたも子供のときに修学旅行に行かれたでしょう。奈良とか京都とかあるいは鎌倉とか。そのことを覚えておられると思います。教科書で奈良のことを学ぶ、京都のことを学ぶ、そのときに十分に準備されたそのルートを覚えていることがやがて百聞は一見にしかずで見たものについての知識が生きたものになるわけですね。
 それから、例えば美術館もあります。県立の美術館は一つしかありません。そこに例えば私がぶらっと行くというのと、例えば群青富士がそこにございますが群青富士を誰が描いたかと、大観が描いたと。大観は富士山の絵を何枚描いたかと、二千枚描いたと。富士山を描くことは自分の心を映すことだというふうに言っていると。こういう説明を受けますと断然理解が深まります。同じように現場というのは現場の人に会いに行くわけでございまして、ですからこれは時間をかけていろいろな機会、ありとあらゆる機会を大切にそれを生かしていくというのが現場主義であって、現場に学ぶ、現場がフィールド、現場がテキストです。現場を学ぶだけでなくて現場はいろいろな問題を抱えていますからその問題を抱えている人に、あるいは伸ばしてほしいというPRをするべき項目について共有してそれを一緒に解決したりPRをしていくという仕事をしているわけですね。ですからこれはただ行って学ぶということではありません。
 例えば、知事広聴というのは五十回を数えます。これは大体各広聴において六人来られますけれどもそれからフロアからの意見もあります。言われた意見を一つとして聞き流すことはありません。何か課題があれば全てそれに対して誠実に、大小にかかわらず回答しています。フロアからの要望についても同じです。例外はありません。
 そしてまた、いわゆる移動知事室も、これは平成二十三年に一回始めまして行ったところで泊まって食事をすると。食事をするときに戦略監とそれから企画広報の部長とそれからそれぞれの地域の局長が同席をしてそれぞれの方々のお話を真面目に聞いているわけですね。そして皆様方も初めて会われる方もあります。有力者ですからそれぞれの役に立つということもあるわけですね。
 そういったことを通じまして私は全体出張日数がこれまで千七百八十八日、出張のない日数が九百七十六日ですから出張の率は六四・六%です。三日のうち二日ぐらいはどこかに行って誰かと会っているという仕事をしているわけです。
 これを逆に何もしないということと比べてみてください。土地カンもない、誰がどこにいるかも知らない。しかし本当に知らない人だけでしょうか。例えば松崎町に蔵らというところがありますが、そこは依田勉三さんのおじさんの家です。そこは民芸品が今飾られています。そこを女性たちが食事をしています。そこに行きます。そのお話を聞きます。これは予定されたものではありません。そこで隣の隣に、あそこに桑の葉っぱをお茶にするお店がすばらしいものができました。ついでに寄ります。それが体にいいということなどを聞きます。そうしたことがございます。さらにまた春に行けば、「君知るやころは弥生の松崎の大島桜の花の白さを」といったようなぴったりの歌の場面に出くわしたりします。
 こうしたことを通じまして、自分のことを勘定に入れずによく見聞きし、わかりそして忘れないで、できれば人の役に立つということでチームを挙げてやっていくというのが現場主義であります。これはいわば有言実行ということもございますけれども、陽明学的な態度ですね。いわゆる子のたまわく云々かんぬんというのではなくて、その現場に行ってそれをテキストとし、そのテキストをよりよいものに変えていくと。そのためには勉強しなくちゃいけないと。その勉強の中身が現場主義と言っているわけです。
 従来、私がやってまいりましたいわゆるその寝食を忘れて勉強するということをやってきたわけですが、あなたもなかなかいい体格をされておられますが早寝早起き、朝昼晩御飯というのはしっかりとるという時間がありますので、そのときに現場に出ておりますとその現場の人とお話ができるわけですね。夜はお米の固形のものは腹にたまりますので液体のものを楽しんでおりますが、それも花の舞だ、喜久酔だ、あるいは磯自慢だというふうなことが話題になりますとその現場に行くことになります。例えば喜久酔のことを知ったと。そうすると喜久酔に行ったら三十歳でディーラーから転じてお父上の杜氏の仕事をみずから一からやり直して、もう数十年間それにかけている方に出くわすと。その方が水で洗うあるいは仕込みをする、それを徹底的にその現場で学ぶというふうなことはここでいればわからないわけです。
 それを何かでき合いのことをたまたま学んでいると思われるのは、そういうふうな形でやっている人もいるかもしれませんが私は現場で学びそして現場のために何かできることを考えると、そしてそれをするという態度で臨んでいるということです。それが私の現場主義でありましてこの立場は全く変わりません。これからも同じであります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp