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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成19年12月静岡県議会定例会

落合 愼悟 議員(自由民主党)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:12/10/2007番目)
答 弁 者知事


    ○議長(佐野康輔君) 石川知事。
            (知事 石川嘉延君登壇)
    ○知事(石川嘉延君) 落合議員にお答えをいたします。
     初めに、富士山静岡空港の利用促進についてであります。
     より多くの方々に富士山静岡空港を利用していただくためには、就航先との間で双方向の交流需要を拡大するさまざまな取り組みを進めていく必要があります。その中で魅力ある旅行商品の開発も極めて重要であると考えております。
     まず、海外からの誘客対策でありますが、韓国の航空会社と連携してこの十月と十一月に現地の旅行会社を招聘して、県内観光施設等を実際に体験していただきました。またその際に、県内観光関係者との商談会を通じて旅行商品の造成促進を図りました。今後、引き続き台湾や中国など就航要請先の旅行会社を対象に同様の取り組みを行うこととしております。
     また、国内遠隔地からの誘客対策でありますが、来年三月に北海道と九州の旅行会社を本県に招きまして県内の観光資源を視察していただいて、新たな旅行商品づくりを要請する販売促進会議の開催を予定しております。これらを初めとして、今後就航先の旅行会社に対する働きかけを強化してまいる考えであります。また県民が海外に行く旅行商品の開発も重要になってまいりますので、航空会社等と連携をして県内の旅行会社を対象とする商品開発のためのセミナーやチャーター便運航の勉強会を開催するなどの取り組みも行っているところであります。
     このような旅行会社に対する直接的な働きかけに加えて効果的な支援策を講ずることによって、旅行商品の造成を促進することも重要であると考えております。このため旅行会社や空港利用者に対する支援策として他空港で効果を上げている旅行商品の広告や団体利用送迎バスに対する補助、あるいはチャーター便の誘致支援策などにつきましても検討を進め、時機を逸することなく対応してまいりたいと考えております。
     また、多くの国内外からの方が本県にやってまいりました場合に、いわゆるもてなしのレベルアップ――それらに対応した適切なもてなし、これも非常に重要になってくると思います。
     先ごろのユニバーサル技能五輪国際大会のときにも、町中に結構外国の方が出かけられておりました。そういう様子を見ておりますと、例えばそれぞれ人気になりそうなポイントと言いましょうか、場所も何となく見当がつくような感じがいたします。少なくともそういうところは現状では多言語表記がされてないので、例えば最低英語表記とか、これからアジア地域の方が多くなることはもう容易に想像されますので、韓国語、中国語などアジア地域対応の言語表記も必要になってくると思いますし、またそれらの地域の方々が何を求めているか、現状でもビジネスのついでに大変多くのお土産を買っていく中国の方々の話も聞いたりしております。電化製品であるとかいろいろな女性の身につける下着類から始まって、日本の商品に対するお土産としての価値を非常に高く認めているという様子がうかがわれますので、うちの店にはそんな人来ないだろうと思うような店まで最近は来るようになっているわけですね。ですから人口が減って商店街が寂れて困るとか郊外店舗だけ目のかたきにするんじゃなくて、そういう方々がやってくることも想定して対応しておると意外な商機がそこにあるということもあり得るわけであります。
     また加えて旅館・ホテルなども、向こうの方々の泊まり方が日本人の旅館・ホテルの泊まり方とは違うケースがあるもんですから、今までずっと関係者のお話を聞いておるとそういうお客さんが来ると迷惑だという反応が多いわけですね。ところがそういう人たちが大勢来てくれるということは商売のいいチャンスであるわけですから、そういう方々には適当な旅館・ホテルの泊まり方とか使い方をきちんと丁寧に説明するとか、あるいはそういう方々が喜んで来てくれるようなそういうしつらえをするとか、いろいろ対応する、こういうことも必要になると思いますし、それからまたそういう人たちが多く来るということになりますれば、我々も経験してるわけでありますけれども、旅館・ホテルに着いたら少なくとも母国語で十分話が通用する、しかもそれも同国人がサービスしてくれるとより安心する、より居心地がいいということがありますよね。したがって、旅館・ホテルなどでも、これからはそれぞれ例えば中国の方とか韓国の方とか、そういう人たちを採用して対応させるというようなことも考えていかなければならないわけですね。
     そういうことについても、観光協会を通じながらいろいろ啓発と言ったらおこがましいんですけれども、問題提起などもしております。これからそういう点での対応もどんどん進めていかなければいけないと思います。それがうまくいけば人口減少による経済規模の縮小を交流人口の拡大によって補って余りあるくらいの経済効果が出てくるものと考えますので、その点についての努力をしていきたいと思います。
     次に、空港を核とした陸・海・空の交通ネットワークの形成についてであります。
     だれもが使いやすい空港の実現を図り、国内外との交流の促進や観光振興など空港の役割を最大限に発揮するため、県ではことし八月に富士山静岡空港アクセス検討会を設置いたしまして、県内、県外のニーズ調査や類似空港の現状調査を行って、去る十一月にはこの調査結果をもとに空港アクセス整備方針を策定したところであります。この整備方針では、空港に近接する駅及び拠点性の高い都市駅や県内の主要観光地と空港をバス路線等で結ぶこととしておりまして、今後国土交通省、関係する市や町との連携のもとで、平成二十年九月をめどに交通事業者や観光事業者などと具体的な路線の設定に向けて協議をしてまいります。
     また、海上交通を利用した伊豆へのルートについてでありますが、とりわけ県外の観光客から関心が寄せられております。海上交通の活用が駿河湾を取り巻く地域の活性化にとって有効と考えますことから、既存航路の活用とあわせ今後の需要動向にも応じた検討を続けていくこととしております。
     この際に考えなくてはいけないのは、既に駿河湾内のフェリーの運航の実態を見ておりますと、就航の初年度、次年度くらいは大変お客が期待どおりに獲得できて、そこそこのこれから増加が見えるんじゃないかと思われたわけでありますけれども、その後じり貧になってきているわけです。その原因の大きなものが、駿河湾内の特に秋以降冬場にかけて西北の風が強くなると、伊豆半島の西海岸の港が非常に荒波が立ってなかなかうまく入港できないと、そういうこともあって欠航もあるというようなことから、海上の輸送路についての信頼性……。特にバス旅行で団体で来る場合、あらかじめルートに組み込んで時間設定してくるわけですね。そうすると突如欠航ということになるとえらいいろんな日程が狂っちゃうということもあるのではないかと思うんです。そこで思うように客足が伸びない、むしろじり減だというようなこともあります。
     したがって、西海岸のしかるべき港湾の防波堤の設置が重要なポイントになってくるわけでありますけれども、これはこれで一方で大変多額な投資を必要とします。したがって現在の公共投資がどんどん縮小される状況の中で、なかなかこれにも踏み出せないというのが今の問題です。しかし海上輸送路の信頼性が高まることさえできれば非常に魅力のある旅行ルートになることは間違いないので、今後の財政状況見ながら、これについていろいろ取り組んでいかなければいけない課題だと考えております。
     そういうことも含めて、本県への来訪者が快適かつ魅力に富んだ旅行を満喫できるように、空港を核とした交通ネットワークの形成に取り組んでまいる考えであります。
     その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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