本会議会議録
答弁文書
平成29年9月静岡県議会定例会
江間 治人 議員(自民改革会議)の 代表質問 に対する答弁
(質問日:09/25/2017番目)
答 弁 者 | : | 健康福祉部長 |
○健康福祉部長(山口重則君) 若い世代のがん治療対策についてお答えいたします。
県では、がん相談支援センターを県内に二十二カ所整備し、がんにかかった方とその家族の方々に対しましてがんの診断から治療、社会復帰、その他生活全般にわたって相談や情報提供などの支援を行っております。特にAYA世代、このAYA世代というのはアドレッセント アンド ヤング アダルトの頭文字をとったものですが、このAYA世代と呼ばれている十代半ばから三十代までの若年世代からは進学や就職、結婚や出産などに関するこの世代特有の悩みや不安の相談を受けております。
このような若い世代の方々へのがん治療対策といたしまして、県立静岡がんセンターでは平成二十七年に全国で初めて専用病棟を開設し復学や復職などの退院後の社会復帰を目指した専門性の高い支援を実施しております。静岡県立こども病院では退院後も安心して生活できることを目指し治療後数年たってから発症する合併症に対応する長期フォローアップ外来を設置し継続的な医療や相談支援を行っております。
若い世代ががん治療により受ける生殖機能への影響につきましては、がん診療連携拠点病院やがん相談支援センターなどにおいて御本人や御家族の方に対しまして生殖機能への影響の少ない治療や将来の妊娠及び出産について正しく理解してもらうための情報提供や相談支援を行っているところであります。また平成二十七年に県内のがん治療施設や生殖医療施設による静岡がんと生殖医療ネットワークを構築し、妊娠や出産に関する悩みや不安に対する相談と専門医療機関への紹介、情報提供を行うなど安心してがん治療に専念できる環境づくりを進めているところであります。
県といたしましては、本年度の策定を進めている第三次静岡県がん対策推進計画には今までの取り組みを一層充実させ、小児がんに対応している医療機関のさらなる機能強化や治療と学業または就労の両立支援など若い世代特有の課題に対応した新たな施策を定め対策の一層の推進を図り、若い世代の方が将来に希望を持ってがんと向き合いがんを克服していくことのできる支援を進めてまいります。
次に、保育士配置基準の改善についてであります。
子育て計画、子育て家庭を取り巻く環境の変化の中で多様な保育需要が高まりこれに対応する保育士の負担は質、量ともにふえております。質の高い保育を提供し、また保育士の負担を軽減するためにはゆとりをもった体制で保育に従事できることが大変重要であります。
県では、保育士の配置基準についてその見直しを全国知事会とも連携して国に働きかけ、厚生労働省の平成三十年度の予算の概算要求において四歳児及び五歳児の保育士の配置について子供三十人に対し一人の配置から二十五人に対し一人の配置に改善する方針が示されたところであります。
また、本県独自の取り組みといたしまして、市町と連携して低年齢児童に対しまして国の基準を上回る手厚い保育士配置の実施や産休等による代替保育士配置への支援を行うなど保育士の負担軽減に努め、保育士が一人一人の児童に細心の注意を払い安全面においても十分配慮ができる環境を整えることとしております。
県といたしましては、今後も国の動向も注視しつつ引き続き国に保育士の配置基準の一層の改善を政策提言し、保育士の働く環境の改善に努め保育の質の向上を図り全ての子供が健やかに育つ「生んでよし 育ててよし」のふじのくにづくりを着実に進めてまいります。以上であります。
このページに関するお問い合わせ
静岡県議会事務局議事課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3482
ファクス番号:054-221-3179
gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp