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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成24年9月静岡県議会定例会

阿部 卓也 議員(民主党・ふじのくに県議団)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:09/27/2012番目)
答 弁 者文化・観光部長


    ○副議長(大石哲司君) 下山文化・観光部長。
           (文化・観光部長 下山晃司君登壇)
    ○文化・観光部長(下山晃司君) 富士山の世界文化遺産登録を前にして取り組むべき施策についてのうち、富士山の文化振興・環境保全財源についてお答えをいたします。
     世界文化遺産登録により、登山者など富士山を訪れる人の大幅な増加が見込まれますが、美しい富士山を後世に引き継ぐためには構成資産の保全や環境対策、富士山に関連する文化振興などの施策の充実が重要であり、そのための財源確保や利用者負担の仕組みが重要であります。
     県では、平成十三年に外部有識者による委員会を設置し適正利用や利用者負担について検討いたしましたが、公平な負担をいかに求めるか、少ないコストでいかに徴収するか、また入山者の減少を危惧する事業者などの理解をいかに得るかなど実施に向けては多くの課題があります。
     本県と山梨県は、世界文化遺産登録はもとより富士山憲章の理念の普及や案内標識の整備など富士山に係るさまざまな取り組みについて連携してまいりましたが、利用者負担などについても両県が一体となって取り組むことが重要でありますので、それぞれの地域の課題に関する情報交換などを緊密に行っているところであります。
     世界文化遺産として、人類共通の財産である富士山を未来に引き継ぐ責任については誰もが理解していただけるものと考えております。国、山梨県、関係市町、観光事業者など富士山に関係する多くの人々の参画と協力を得ながら、入山料や税などの利用者負担のあり方について検討を進めてまいります。
     次に、地域資源を生かす内陸フロンティア構想の提案についてのうち、新東名浜松サービスエリア周辺地域の観光振興についてであります。
     本年四月の新東名高速道路の開通により、県西部地域では竜ヶ岩洞や舘山寺温泉、アクティ森などの観光地で首都圏ナンバーの自家用車が以前より大幅に増加するなど大きな観光誘客効果があらわれております。こうした誘客効果を定着させるためインターチェンジを基点とする温泉地や観光施設、食などをめぐるドライブルートを設定し、中日本高速道路株式会社と共同で発行したフリーペーパーを活用して情報発信するなど、新東名誘客キャンペーンを積極的に展開しているところであります。
     特に、新東名浜松サービスエリア周辺には多彩な観光資源が集まっていることから、例えば中日本高速道路株式会社や観光施設等がそれぞれ提供できるプレゼントや割引制度を活用した周遊キャンペーンを展開し、県や浜松市が周遊案内看板の整備など観光客の受け入れ体制の整備や観光情報の発信により支援するなど、魅力ある観光地を形成してまいります。こうした取り組みを通じこの地域が新たな観光エリアとして発展し、新東名高速道路と内陸部の観光資源の結びつきが地域の活性化を生み出す内陸フロンティアのモデルとなることを目指してまいります。
     次に、地域資源を生かすふじのくに芸術回廊の提案についてのうち、まず学芸員等の専門知識の活用制度についてであります。
     県立美術館では、本県ゆかりの芸術家の作品を収集方針の一つに掲げて西洋画や日本画など各分野の専門家である学芸員が調査研究に携わるとともに、県民の皆様からの依頼を受けて県内の貴重な美術品の調査や相談に応じております。
     また、県内各地の美術館、博物館には保存管理方法の助言や美術品に関する情報交換を行うとともに、県立美術館の豊富なコレクションを生かし県内外の美術館との間で年間約四百点の作品の貸借を行うなど、県民の皆様の鑑賞機会の充実に努めているところであります。
     今後は、アドバイザーの設置などの専門知識の活用方法について検討するとともに、地域に埋もれた美術品等の発掘を進めるためこれまで以上に学芸員がみずからの足で情報収集に努めるほか、県内の美術館や博物館と連携した展覧会の開催にも力を注いでまいります。美術品や民俗芸能など幅広い分野で文化資源を発掘し、その価値をわかりやすく紹介していくことによりふじのくに芸術回廊の深化を図ってまいります。
     次に、アーツ・チャレンジ制度についてであります。
     グランシップを会場とする音楽の広場では、アマチュア演奏家に世界的な指揮者のもとで演奏する場を提供するほか、モダンダンスの祭典では未来のプロを目指す小さな舞踊家たちにプロダンサーと共演する機会を提供するなど若いアーティストに発表の場とプロとの共演の機会を提供しております。
     また、菊川市の舞踊グループ「ラン ティーゼロゼロスリー」が静岡県文化財団の文化芸術振興補助金による支援を受けて出場したスコットランドの芸術祭エディンバラ・フェスティバル・フリンジで最優秀賞を受賞し世界への第一歩を踏み出すなど、若いアーティストの活動や伝統芸能の継承などにも支援を行っております。
     今後は、県文化財団やSPACの人材育成事業を充実させるとともに、グランシップなどの文化施設や富士山静岡空港に完成する展望デッキなど文化施設以外の県有施設も活用し表現の場を積極的に提供することにより、現代美術や伝統芸能などさまざまな分野で将来の活躍が期待される若手芸術家を大きく育ててまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp