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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成25年12月静岡県議会定例会

小長井 由雄 議員(民主党・ふじのくに県議団)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:12/09/2013番目)
答 弁 者知事


○副議長(渥美泰一君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 小長井議員にお答えいたします。
 リニア中央新幹線の環境面での懸念事項についてです。
 県では、JR東海の準備書に対する意見を聞くために有識者で構成する県環境影響評価審査会を十月に二回開催いたしました。十一月までに審査会委員等による工事予定地等の現地調査も行うなど事業が南アルプスの環境に及ぼす影響について鋭意検討を進めているところです。審査会におきましては、委員からトンネルの掘削や建設発生土の処理に伴う土地の改変が動植物の生息・生育に及ぼす影響や工事用宿舎からの生活排水による水質悪化への懸念など環境に関する各分野の専門的見地からの指摘が多くなされております。また先月JR東海から提出された意見概要書によりますと南アルプスのユネスコエコパーク登録への影響を心配する声のほか、大井川源流域での河川流量減少による下流域への影響など水環境に関する意見や工事による希少動植物への影響などの意見が多数寄せられております。
 私どもといたしましても水環境や動植物、生態系に及ぼす影響は、南アルプスの豊かな自然環境の保全にとって極めて重要な懸念事項として捉えておりまして、今後県環境影響評価審査会の答申を踏まえまして、JR東海に対し環境影響評価法に基づきまして知事としての私の意見を述べてまいるという段取りになっております。
 次に、お茶の振興対策についてであります。
 本県は、県内全域でお茶が生産され全国の生産量の約四割、流通量の約六割、消費量は一人当たり全国平均の二倍ということでございます。まさに茶の都でございます。先人の培われた高い技術力、なかんずく高い品質を有しており、全国茶品評会におきまして天皇杯や農林水産大臣賞を数多く受賞するなどまさに茶の都と呼ばれるにふさわしい場の力があります。本県では現在静岡文化芸術大学の熊倉学長を座長とする茶の都しずおか構想検討会におきまして、茶の都づくりの構想策定を進めております。これまで、お茶に関する歴史的資産や施設などの多彩な資源をしずおか茶の都マップとして取りまとめ、お茶のシンポジウム等を通じて茶の都しずおかの魅力の情報発信に取り組んでいるところであります。
 また、先月開催いたしましたお茶の産業、文化、学術の総合イベントである世界お茶まつり二〇一三秋の祭典におきましては、お茶の新商品の展示販売、お茶と器、お菓子を組み合わせた新しい楽しみ方の提案、最新のお茶の機能性、効用についての研究成果の発表等々、お茶の魅力を国内外に向けて発信し、多くの方から高い評価を受けました。このたび和食、日本人の伝統的な食文化がユネスコ無形文化遺産に登録が決定されましたことは非常に喜ばしいことです。本県はお茶、魚など和食の食材の生産や消費がまことに日本一とも言うべき盛んな県でありますことから、これを契機に海外や首都圏などでの展示会におきまして、静岡らしい豊富な食材を利用した和食文化と一体的にお茶のすばらしさを紹介し輸出の促進や国内の消費拡大につなげてまいります。
 まずは、県といたしましては、今後先ほど県議の御紹介ございました文化、産業、健康、おもてなし、平和。この五つの要素を盛り込んだ――仮称でございますけれども――ふじのくに茶の都憲章を制定いたしまして、県民の皆様とともに茶の都づくりを一層推進し、茶の産業、文化、学術などの振興を図ってまいります。
 この憲章を受けまして、できれば県議会のほうで条例を制定していただくとありがたいと思っております。既に茶の振興に関する法律が平成二十三年に定められております。今後茶の文化、これを柱にして、そこには和食の文化も入れ込む形で世界無形文化遺産に登録していくに当たりましては、京都府が和食を推進するに当たりましてイニシアチブをとられたように本県がイニシアチブをとるには憲章を受けて条例を定めて、それによってお茶の文化を、これは総合文化として捉えまして庭づくりあるいはお花の文化、食事の文化、それからお菓子の文化、さらに礼儀作法も含めまして――茶道具ですね――さまざまなお茶にかかわる道具一式も全部入れ込んだ生活の総合文化としての茶の文化を推進していくのだという、そうしたことを盛り込んだ条例を制定していただけますれば、これが大きな弾みになって茶の都づくりにおける世界的な励みとしての茶の文化の無形文化遺産につながるのではないかと。
 しかもこれは、今こうした動きをきちっとにらみながら例えば済州島におきまして本県のお茶とミカンが向こうに移植せられて、そしてエコパーク、ジオパーク等々、四つくらいの世界標準をかち取って売り出しております。同じように本県の食の都づくりが、FT――フィナンシャルタイムズの一面を買い取りましてPRをして農水大臣のフードポリスづくりとして、そしてオランダのいわゆる本県のやっておりますフーズ・サイエンスヒルズといったようなことをやっている機関が、ヨーロッパで最大のものがあります。それを取り込んでフードポリスづくりを今やろうとしているんですね。ですからもう明らかに本県がターゲットになっているというふうに思います。それだけに私どもも素材を持っているので、茶の都づくり、食の都づくり、ティーアンドフードポリスづくりを、そうですね、どこらあたりがよろしいでしょうか。光産業としての西部、フーズ・サイエンスヒルズの中部、それから健康産業としてのファルマバレー等もございますので差し当たっては世界に打って出るには、志太榛原、中東遠地域。このあたりをティーアンドフードポリスの拠点として全県下に広げていくといったような、そうした思い切った戦略が今必要とされているというふうに思います。来年はぜひそういう動きを実体化させていかないとおくれをとるというふうにも思っております。
 なお、その他の御質問につきましては関係部局長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp