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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和2年2月静岡県議会定例会

小長井 由雄 議員(ふじのくに県民クラブ)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/03/2020番目)
答 弁 者知事


○副議長(中沢公彦君) 川勝知事。
       (知事 川勝平太君登壇)
○知事(川勝平太君) 小長井議員におかれましては、リニア中央新幹線整備に関しまして南アルプスを主に対象とし水循環基本法にのっとって立派な御見識を御披露されまして傾聴いたしました。それを受けまして私はリニア中央新幹線工事と水循環基本法についての御質問にお答えいたします。
 平成二十六年、二〇一四年四月に水循環基本法が公布されました。そこに五つの基本理念を議員の見解も含めて今回御紹介をいただきました。いずれも御指摘のとおりであります。
 リニア中央新幹線工事の悪影響が懸念されている今、私としましては中でも基本理念をうたいました第三条第一項の水循環の重要性及び同じ基本理念をうたいましたその第三条第二項の水の公共性で述べられていることが大変重要であると考えております。
 水循環の重要性に関しましては、水は地球上の生命を育むことに加え、国民生活及び産業活動に重要な役割を果たしていることがうたわれております。水は大井川流域におきまして生活用水、農業用水、工業用水、発電用水等々多岐にわたり利用されております。水循環基本法の基本理念に照らし合わせましても、流域の住民生活や産業の発展に不可欠な財産である命の水が失われることは決してあってはなりません。
 水の公共性に関しましては、この第三条の基本理念に先立つ定義を定めた同第二条の中で「『水循環』とは、水が、蒸発、降下、流下又は浸透により、海域等に至る過程で、地表水又は地下水として河川の流域を中心に循環することをいう。」というふうにうたわれております。これは水循環における水を、地表水だけでなく地下水も含めて定義したことになります。
 また、基本理念第三条第二項に「水が国民共有の貴重な財産であり、公共性の高いものである」と明記されたことから、かつて土地所有者の私の水――私水とみなされていた地下水が共有水と位置づけられました。あわせて同じ第二項におきまして「水については、その適正な利用が行われるとともに、全ての国民がその恵沢を将来にわたって享受できることが確保されねばならない。」とも明記されております。これらはJR東海との対話の中で地下水が注目されている今、大変に意義深いものと考えております。
 引き続き対話を要する事項としてJR東海に示した四十七項目の中には、流域にある井戸水の水位や成分分析を行うことにより水の流れを特定した上で中下流域の地下水への影響評価等を行うよう、法の水循環の重要性という基本理念を踏まえた大井川流域の健全な水循環の維持を求める内容が含まれております。
 私どもといたしましては、流域の住民や利水者の皆様の不安を払拭できるよう地下水は公共性の高い共有水であるとJR東海に十分に御認識いただき、県が設置する専門部会におきまして科学的根拠に基づいた対話を徹底的に行ってまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長から御答弁を差し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp