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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和3年2月静岡県議会定例会

岡本 護 議員(ふじのくに県民クラブ)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:03/04/2021番目)
答 弁 者知事


○議長(山田 誠君) 川勝知事。
○知事(川勝平太君) 岡本議員におかれましては、ふじのくに県民クラブを代表されまして本年三月をもってこれまで尽くしてきた公務から一応解放されて退職するという全ての者に対しまして温かい言葉を賜りまして、彼らに代わりまして感謝申し上げ厚く御礼を申し上げるものでございます。またクラーク博士のすばらしい言葉もお贈り頂きましてありがとうございました。
 本来のあるべき姿を目指して志を抱けと、その本来のあるべき姿というのは私は富士山に託せるかなというふうにも思います。まさに富士山の日にお生まれになられた今上陛下は昭和三十五年のお生まれでございまして、今年去る二月二十三日に満六十一歳になられました。誰も代わることのできない仕事に精励されているということでございまして、人生百年時代までを見据えて隠居生活をするのではなくて、人のため社会のためにこれまで尽くしてきたようにこれからも彼らは尽くしていくであろうということを、今日のお言葉を胸に抱きながらそんなような生き方をすると信じているところでございます。ありがとうございました。
 岡本議員にお答えいたします。
 生物多様性の保全についてでございます。
 南アルプス、別名赤石山脈は富士山が世界文化遺産になった翌年にユネスコエコパークに認定されました。ただに、この赤石山脈の赤石という名称は近隣の学校の校歌に多く歌い込まれております。地元に愛されてきた山でございます。通称は南アルプスでございますけれども、この南アルプスがエコパーク、英語ではバイオスフィアリザーブ、リザーブというのは保存区ということでございます。バイオスフィアというのは生物圏、生命圏ということでございますから多くの生物が分布しているところであると。この地域は人類の共有財産であるから地元としてこれを大切に保存しなくちゃいけないということで、その責務を静岡県は担っている関係団体の一つということでございます。
 そしてこの南アルプスには、 絶滅危惧種のライチョウやタカネマンテマなど希少な動植物数多く生息しておりまして多様性に富んだ生態系を有しているところであります。この生物多様性を保全し後世に引き継いでいくことは県の責務であると認識しております。これまでボランティア等との協働によりまして、希少動植物に関する学術的調査や貴重な高山植物が咲き誇るお花畑をニホンジカの食害から守る活動等に取り組んでまいりました。
 しかしながら、南アルプスは広大で奥が深くアクセスも容易でないことから地元やボランティア等の皆様に加えまして、今後は南アルプスを愛する方々を増やし様々な形で応援していただくことにより自然環境の保全と魅力発信のための取組の輪を広げていきたいと考えております。
 このため、南アルプスの雄大さや美しさを実感できるPR動画を昨年八月からシリーズ化し誰でも気軽に視聴できるよう配信しております。これまでの視聴回数は二万回を超えております。また新聞紙上でも多数取り上げられるなど大きな反響を頂いているところであります。
 来年度は、学術的調査の拡充や高地でのニホンジカの管理捕獲等を充実させるとともに、専門家による解説やドローンで撮影した雄大な景色の映像などを盛り込んだ新たな動画を配信し自然環境の保全と魅力の発信を強化してまいります。また南アルプスを訪れる皆様が撮影なさった画像等を投稿することで、その体験や感動を多くの方々と共有できるアプリケーションを開発するなどサポーターを増やす取組も進めてまいります。
 さらに、これらの取組を支える財源を確保するため昨年十一月に南アルプスの保全をメニューに追加した個人向けのふるさと納税に加え今月末には企業版ふるさと納税を開始いたします。また頂いた寄附を積み立てて南アルプスの保全に活用するための基金を設置する条例案を本議会にお諮りしているところでございます。
 県といたしましては、南アルプスの豊かな自然環境が育む生物多様性を保存するため国内外の多くの皆様にそのすばらしさを御理解頂けるよう全力で取り組んでまいりまして、南アルプスを愛する方々との協働により世界の宝である南アルプスをしっかりと後世に引き継いでまいりたいと考えております。
 次に、加速するEVシフトに対する本県の対応についてであります。
 国は、二〇五〇年の温室効果ガスの排出量実質ゼロに向けたグリーン成長戦略を昨年十二月に公表し、自動車につきましても二〇三五年までに軽自動車を含む乗用車の新車販売を全て電動車とする目標を示しております。世界的に脱ガソリン車の動きが加速する中、県内にはガソリン車のエンジン関連部品を製造する企業が数多く集積しており、その影響は非常に大きいものがございます。
 こうした大きな変革期を官民を挙げて乗り切るため、県では平成三十年度から次世代自動車センター浜松が行う次世代自動車開発に不可欠な中小企業の固有技術の探索、EVの分解研修、試作品開発などの取組を支援してきたところでございます。さらにこの取組を加速するため、県では来年度学識経験者や自動車メーカー、部品関連企業などから成る次世代自動車の電動化・デジタル化等対応研究会、仮称でございますが、この研究会を立ち上げ具体的な対策の検討を行ってまいります。加えて国際競争力を高めるため三次元設計の導入等を促進いたします。さらに次世代自動車分野の研究開発助成を拡充し電動化、デジタル化に対応した試験検査機器の導入にも取り組んでまいります。
 他方、自動車関連の中小企業がその高度な精密加工技術などを生かして他の成長分野への参入を目指す場合があります。県ではこうした他分野への参入支援にも力を注いでまいります。具体的には医療機器などの分野であればファルマバレープロジェクトの中核支援機関であるファルマバレーセンターが、企業による薬事規制対応への支援あるいは共同研究パートナーへの橋渡しなどその円滑な参入に向けた伴走型支援を行っております。
このように、ファルマバレーや次世代自動車、ロボットなど各プロジェクトに配置されているコーディネーター相互間の連携体制を強化いたしまして、相談を受けた企業の希望を受けて他の成長分野のコーディネーターにつなぎ具体的な支援に結びつけてまいりたいと考えております。
 県といたしましては、こうした取組を一層強化し県内中小企業が鍵となる自社の技術力を生かしてこの大きな変革期を乗り越え飛躍していくことができるように全力で支援してまいります。
 なお、その他の御質問につきましては、関係部局長、教育長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp