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本会議会議録

答弁文書

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平成23年6月静岡県議会定例会

小長井 由雄 議員(民主党・ふじのくに県議団)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/30/2011番目)
答 弁 者危機管理監


    ○副議長(鈴木洋佑君) 小林危機管理監。
           (危機管理監 小林佐登志君登壇)
    ○危機管理監(小林佐登志君) 東海地震を踏まえた浜岡原子力発電所の安全性についてのうち、初めに東海地震による影響度についてお答えをいたします。
     浜岡原子力発電所の耐震性につきましては、平成十八年の耐震設計審査指針の改定に伴う耐震安全性の再評価、いわゆる耐震バックチェックにおきまして、原子力安全・保安院が中部電力の報告書の内容を審査しているところであり、その中で、御前崎地域の地盤隆起をもたらす地殻変動を考慮することも検討項目の一つとなっていると承知しております。
     県といたしましては、こうしたことも踏まえまして政府の要請によりまして浜岡原子力発電所の全号機が停止している間に耐震バックチェック審査を終えることを要請するとともに、それを終えた際には原子力安全・保安院に評価結果の説明を求め、県防災・原子力学術会議を中心に浜岡原子力発電所の耐震安全性について検証してまいります。
     浜岡原子力発電所の前面砂丘の健全性につきましては、耐震バックチェックの中で一定の評価が行われるものと承知しておりますが、去る四月六日に開催をいたしました県防災・原子力学術会議におきましても指摘がありましたように、今回の震災での知見を踏まえたさらなる検証が必要と考えており、中部電力に再検討をお願いしているところであります。また、前面砂丘の健全性は浜岡原子力発電所全号機の停止を要請した政府の運転再開の条件とされている防波壁の設置を初めとします津波の中長期対策とも関連いたしますので、今後、原子力安全・保安院にも評価を求めるとともに、県防災・原子力学術会議を中心に県として慎重に検証を行い、前面砂丘の健全性について改めて確認したいと考えております。
     次に、五号機の安全性についてであります。
     浜岡原子力発電所五号機の主復水器の細管損傷につきましては、原子炉停止後のこととはいえ四百トンもの海水が復水器内に流入したものであり、県としても重大な事象と受けとめており、中部電力には徹底した原因究明と再発防止を求めているところでございます。海水流入に伴う原子炉圧力容器等の設備や燃料の健全性への影響につきましては、現在中部電力が行っております点検・評価の結果がまとまった段階で中部電力に説明を求めるとともに、必要があれば国としての今回の事象に対する評価を説明するよう要請したいとも考えております。浜岡原子力発電所五号機に採用されております鉄筋コンクリート製原子炉格納容器につきましては、独立行政法人原子力安全基盤機構の多度津工学試験所の大型振動台を用いまして、平成十一年度に八分の一の模型の実証試験が行われ基準地震動、いわゆるSSの五倍以上の耐震裕度が確認されており耐震性が十分確保されていると承知しております。
     次に、停止中における県の安全確認についてであります。
     浜岡原子力発電所におきまして保管されている使用済み燃料につきましては、原子力発電をめぐる諸般の状況を踏まえれば、当分の間発電所の敷地内で保管をせざるを得ないのではないかと認識しております。なお、廃止措置中の二号機に保管されております千百六十四体の使用済み燃料につきましては、できるだけ早期に耐震性にまさる他の号機の使用済み燃料プールに移すよう中部電力に求めているところであります。耐震性が低い一、二号機の解体までの安全性の確保につきましては、廃止措置の過程で放射性物質が外部に漏えいすることがないよう、引き続き中部電力に対し適切な工程管理や廃棄物処理など万全の安全対策を求めてまいります。
     県による安全確認につきましては、原子力発電所の設計、建設から運転、廃止に至るまで、原子炉等規制法や電気事業法に基づくすべての許認可権が国にあり、それに伴う責任も国にあることを前提に行っているものであります。県による安全確認は、こうしたことを踏まえまして県民の皆様の安心の観点から県防災・原子力学術会議を中心に事業者の対応や国の評価等を検証するという方法で行っております。学術会議の構成員は、会議の顧問をお願いしております有馬先生に御推薦をいただき決定したものであり、いずれも防災や原子力について高い見識を有する方々であると承知しております。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp