本会議会議録


答弁文書

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令和4年6月静岡県議会定例会

相坂 摂治 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/21/2022番目)
答 弁 者副知事


○副知事(出野 勉君) 新型コロナウイルス感染症対応の総括についてお答えいたします。
 新型コロナウイルス感染症への対応は三年目を迎えております。この間の対応といたしまして、まず情報発信につきましては定例記者会見の場において知事から直接県民の皆様に感染拡大防止の呼びかけを続けてまいりました。また全ての県民の皆様に御理解頂けるようSNSやインターネットの動画配信も活用しながら、科学的根拠に基づく情報発信と丁寧な説明を常に心がけてまいりました。
 保健所の機能の保持につきましては、第五波以降の爆発的な流行の際に逼迫した保健所業務に対応するため全庁からの職員の応援や人材派遣の活用などの体制を構築するとともに、自宅療養者への健康観察や食料の支援、パルスオキシメーターの配付などについて可能な限り民間事業者への委託により効率化を図ったところであります。
 医療機関や福祉施設における対応につきましては、簡易陰圧装置など感染防護機器の整備への支援やクラスターが発生した福祉施設への職員の派遣体制を構築するとともに、流行初期におきましてはマスク、ガウン、消毒液等の感染防護資材が大変不足いたしましたので県での一括購入や国から供給される資材の施設への円滑な配付に努めたほか、マスクについて県内の生産会社と優先供給協定を締結したところであります。
 ワクチン接種につきましては、三回目接種の全世代の接種率は六割を超えておりますが二十代から三十代の接種率はいまだ五割を下回っております。このため県といたしましては大規模接種会場において接種券なし、予約なしの接種や企業等の団体接種を行うとともに、受付終了時間を延長するなど若年層が接種しやすい環境を整えてまいりました。またこれまでのワクチンに比べ副反応が少ないとされるノババックス社製ワクチンの予約枠を増やすなどの対応を進めているところであります。
 こうした県民の皆様への丁寧な情報発信や保健所機能保持のための効率化などの対応はこれからの感染症対策にも引き継いでまいりますが、一方で今後に向けた課題も明らかになってまいりました。まず医療関係者と連携し適時適切な感染症対策を推進するため司令塔部門が必要となります。また的確な情報発信のためには保健所、医療機関などが感染状況や病床の状況を共有できるICTを活用した情報プラットフォームが欠かせません。さらに感染症への対応力を上げるためには専門人材の養成も進めていく必要があります。
 これらの課題の解決のため、来年四月に向けて仮称ではありますがふじのくに感染症管理センターの開設準備を進めております。今回の新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえ将来の感染症に備えるため司令塔機能の確保、情報プラットフォームの構築、人材の育成、この三つを大きな柱として運営していくこととしております。
 県といたしましては、県内医療機関や県医師会、県病院協会、県看護協会等の関係団体、国立遺伝学研究所等の研究機関など様々な機関と連携しながらこれまでの経験を生かして本県の感染症への対応力を強化し防疫先進県を目指してまいります。以上であります。

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