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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成30年6月静岡県議会定例会

小長井由雄 議員(ふじのくに県民クラブ)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:06/27/2018番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 小長井議員にお答えいたします。
 危機意識に照らされた現状認識、多く学ぶところがありました。
 私は、今回はワサビの栽培の振興についてお答えをいたします。
 このたび、環境に負荷をかけない農業システムと美しい景観、独自の食文化などが高く評価されまして静岡水わさびの伝統栽培が世界農業遺産に認定されましたことは本県のワサビ栽培の振興にとりまして大きな画期をなす出来事でございました。他方議員御指摘のとおり、近年ワサビの需要は高まりつつありますが苗の供給不足は深刻であります。平成二十九年の伊豆農業センターの調査によりますとワサビの苗全体の需要数が一千六百万本と、しかしながら不足数は二百万本、八分の七しか供給ができない状態ということでございます。あわせて生産者の高齢化や担い手の減少などにより生産量が落ち込む状況が続いています。とりわけワサビの苗の安定供給が喫緊の課題であると認識しております。
 このため、県では無病性――病気にかかりにくいことを特色とするメリクロン苗を使った苗の増産技術の開発に関心を持っておりまして、先般小長井議員と御一緒に有東木の現場を見せていただきましたけれども、そのような増産技術に関心を持っているところでございます。また従来からの種から育てる実生苗をふやす方法につきましても、花の苗の生産者とワサビの生産者が連携する生産体制の強化を図りワサビ苗の確保に努めているところであります。さらにAOI―PARCを活用いたしまして民間企業と協働して新しい育苗技術の開発に着手いたしました。
 担い手の確保につきましては、ワサビ田の保全と伝統的な栽培方法を後世へ継承していくため若手生産者を対象に畳石式ワサビ田の造成技術や栽培管理技術を習得する機会を提供するとともに、新規就農者への支援も積極的に進めているところです。
 あわせて、世界農業遺産として認知度を高めていくための情報発信につきましては来月二十三日に伊豆市におきまして生産者や商工観光業者、地域住民が一体となって農業遺産の価値を高め生かしていくための記念フォーラムを開催いたします。御尽力賜りました武内和彦先生に基調講演を賜ります。さらに関連商品の認定制度の創設や産地ならではの食文化を広く国内外に発信してまいります。
 県といたしましては、こうした取り組みを通しまして本県の高い品質を誇るワサビ栽培の一層の振興に努めてまいります。
 その他の御質問につきましては、副知事、関係部局長から御答弁を申し上げます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp