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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成24年2月静岡県議会定例会

小楠 和男 議員(自民改革会議)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:02/29/2012番目)
答 弁 者知事


    ○副議長(鈴木洋佑君) 川勝知事。
           (知事 川勝平太君登壇)
    ○知事(川勝平太君) 小楠議員にお答えいたします。
     初めに、津波対策についてのうち、海岸防潮堤についてであります。
     東日本大震災を踏まえた津波対策の基本的な考え方は、発生頻度の高い津波に対しては、海岸防潮堤等の整備により防御するとともに、最大クラスの津波に対しては、海岸防潮堤や既存道路のかさ上げなどの防御施設の整備に加え、避難体制の整備や津波に対する安全な構造や居室の高さを津波の浸水する高さ以上に設ける建築制限などのソフト施策を行うことでございまして、これらを総合的に組み合わせた多重防御の発想により対応することとしております。
     現在、平成二十五年六月を目途に、第四次地震被害想定の策定作業を県独自で進めておりまして、これと並行して、沿岸部や河川、港湾への津波の動きを詳細に把握し、必要な高さと粘り強さを――粘り強さとは、津波が襲ってきたときに、仮にそれを乗り越えても防潮堤それ自体が壊れないことを通して、その津波の力を弱めることを指しますが、そうした粘り強さを有する海岸防潮堤の構造について検討を進めています。これらの結果を踏まえまして、ふじのくに津波対策アクションプログラム中長期対策編を策定することとしております。
     東日本大震災後の緊急的な津波対策として、昨年九月にアクションプログラム短期対策編を策定し、河川堤防のかさ上げや防潮堤の整備などを前倒しして実施しています。しかし中長期対策編に位置づけられる防潮堤等の事業量によりましては、財政事情が厳しい中、予算を重点配分いたしましても短期間での整備が困難となる事態も想定されます。
     こうした状況の中で、御質問にお答えいたしますが、市町などが独自の予算で海岸防潮堤のかさ上げ等を実施なさいますときには、早期整備に向けた、これは有効な手段の一つとして御歓迎申し上げるという姿勢でございます。今後のアクションプログラムの実施に当たりましては、こうした市町の協力のほか、民間資金の活用なども視野に入れ、地域におけるさまざまな創意工夫についても積極的に取り入れまして、多重防御の最前線となる海岸防潮堤の早期整備こそが一番大切だということで、それに努め、県民の命と財産を守る津波防災対策を推進してまいります。
     次に、災害ボランティアセンターの機能強化についてであります。
     十七年前の阪神・淡路大震災におきまして、全国から集まった多数の災害ボランティアの方々が活躍されました。また今回の東日本大震災におきましても、大変たくさんの方々が被災地に入られ、発災後一年近くたった現在もなお被災者のために献身的な活動をされていることに対しまして、改めて深く敬意を表するものでございます。
     本県におきましては、災害ボランティア本部の設置は県と市町が行い、運営については社会福祉協議会やボランティア団体が担うなど行政と社会福祉協議会、ボランティア団体とが連携して災害ボランティアの活動を支えることとしています。しかし東海地震などの大規模災害発生時におきましては、議員が御指摘なさいましたように、地元の社会福祉協議会の職員、あるいはボランティア自身が被災して人手が不足することが想定されます。静岡県といたしましては、平成十七年度から県と県ボランティア協会が中心となりまして、各災害ボランティア本部の立ち上げと、実際に県内外から約三百人のボランティアが参加して、災害ボランティア受け入れのための図上訓練を毎年実施し、受け入れ体制の検証を行っているところであります。今年度は三月三日、四日に行うことになっていますが、四日には防災担当大臣が視察に来られるというように承知しております。
     東日本大震災におきましては、本県からは、県ボランティア協会を中心に岩手県遠野市を拠点とする災害ボランティア団体とおのまごころネットに参加し、全国から訪れるボランティアの活動拠点を遠野市に設置し、市災害対策本部と連携をとりながら、沿岸被災地の現地ニーズの変化に的確に対応した支援を行い、各方面から高い評価を得ています。今後とも遠野市の活動や、議員から御紹介のありました石巻市での連携の仕方をお手本といたしまして、地域が連携する仕組みについて改めて検証を行い、県外からの支援を上手に受け入れることのできる能力――受援力を各地域で高めてまいります。遠野市の場合、三月二十六日の段階で我々の本部を提供され、そのすぐそばにボランティアが入れる広場を準備してくださいました。ただしそのときにはまだ支援を受け入れるだけの準備がない。しかしその対応の早さには敬服したところもございました。こうした受援力を高めていかなければならないという認識を私も持っております。
     今回の東日本大震災におきましては、災害ボランティアの活動が長期間にわたり、多くのボランティアの方々が活動に当たっておられます。静岡県では、県内各地域に八カ所設置を予定している県災害ボランティア支援センターや、市町ごとに設置を予定している災害ボランティア本部につきまして、数多くのボランティアが長期にわたって活動する上で支障がないか、来年度に市町の協力を得て見直しまして検証を進めてまいります。
     その他の御質問につきましては関係部局長から御答弁を申し上げますが、一点、冒頭で浜松の観光について言われたことについて、一言申し添えます。
     このたび、県と浙江省との交流三十周年を機に、浜名湖と西湖とが友好交流協定を結ばれるというのは大変うれしいニュースでございます。西湖が文化遺産になったとなれば、私は浜名湖もそれを目指すべきだと考えています。また浜名湖は、遠つ淡海、遠江。それはもちろん近江との関係で言われているわけでございます。議員の御質問の中に湖北五山という言葉が使われました。湖北五山の語源は京都五山、その前の鎌倉五山。その前に、杭州の周りにあった五山が原型です。ですからそうしたものをさらに広げますと、近江八景というのがございます。これは瀟湘八景という中国の名勝を近江の地域に見立てたものです。しからば遠江の八景はあるかというと、まだありません。それで、もう既にその方面の日本における恐らく最高権威と思われますのは、美術館の館長の芳賀徹先生ですので、遠江八景をつくってくださいというようなことを申し上げまして、そうした今回の友好協定を契機に、東海道の、いわばオアシスともいうべき浜名湖の観光資源を文化的、歴史的な観点から支えていきたいというふうに考えております。

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静岡県議会事務局議事課

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