本会議会議録


答弁文書

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令和4年9月静岡県議会定例会

伊藤 和子 議員(ふじのくに県民クラブ)の 一般質問 に対する答弁

(質問日:09/29/2022番目)
答 弁 者健康福祉部長


○健康福祉部長(八木敏裕君) 医師確保のさらなる取組についてお答えいたします。
 県では、県内外の大学と連携し在学中から本県の地域医療の魅力を学ぶふじのくにバーチャルメディカルカレッジを運営することにより、これまでに千五百十三人に医学修学研修資金の貸与を行いました。現在六百二十七人の医師が県内の公的病院等で勤務し、このうち七十七人が中東遠圏域で御活躍頂いております。
 さらに、今年度磐田市立総合病院のロボット支援手術センター整備を支援するなど各病院の研修環境の魅力向上に努めるとともに、これまで浜松医科大学に四つの寄附講座を設置し専門医養成のための指導医を確保するなど指導体制の強化を図り若手医師の定着に取り組んでおります。中でも地域家庭医療学寄附講座は、森町家庭医療センターなど中東遠圏域の六か所の研修施設がそれぞれの魅力を生かし、これまでに全国から四十人以上の研修医を集めるとともに研修を修了した医師が指導医として地域に定着するなど大きな成果を上げております。
 こうした取組に加え、魅力ある教育・研究環境を整えることにより医師を全国から呼び込み県内に定着していただくため、仮称医科大学院大学の設置を目指し基本的な方向性や研究分野など基本構想の策定に向けた準備委員会を開催しております。委員には本県の医療、教育、経済関係の皆様や医学界を代表する皆様に御就任頂き多くの貴重な意見を頂きながら検討を進めております。
 県といたしましては、研修環境の魅力向上の支援、医師が専門的知識や技術を習得するための体制確保などを通じ若手医師のキャリア形成を支援するとともに、地域偏在の解消や定着の促進に努めてまいります。
 次に、持続可能な介護保険サービスのための人材確保についてであります。
 県では、介護保険施設で働きながら介護資格の取得を目指す方への支援や介護福祉士を目指す外国人留学生に対する学費等の支援などにより介護分野への新規就業を促進するとともに、離職した有資格者に対する復職支援、食事の配膳、清掃などの周辺業務を担う介護サポーターを元気高齢者を対象として育成することにより介護の担い手の裾野拡大を進めております。
 また、介護職員の精神的・身体的負担を軽減するため介護業務の効率化を図る見守りセンサーなどの介護ロボットや介護記録入力のためのタブレットなどのICT機器の導入費用を助成するとともに、職員の収入を三%程度引き上げる処遇改善費用も助成し職場定着の促進を図っております。さらに今年度から新たに専門のコンサルタントの支援を受けながら、モデル介護事業所において業務の洗い出しや見える化を行った上で介護サポーターとICTを活用した業務改善の実践に取り組んでおります。今後この取組成果の普及を図ることにより県内介護事業所の生産性の向上を推進してまいります。
 県といたしましては、将来にわたって県民の皆様が必要な時に必要な介護サービスを受けられるよう現場を支える人材の確保と生産性の向上に全力で取り組んでまいります。以上であります。

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