本会議会議録


答弁文書

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平成30年2月静岡県議会定例会

相坂 摂治 議員(自民改革会議)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:02/26/2018番目)
答 弁 者知事


○知事(川勝平太君) 文化力の拠点についてお答えいたします。
 私は、平成二十六年、四年前の六月県議会本会議におきまして東静岡駅南口県有地への文化力の拠点の形成に向けて検討を開始すると表明いたしました。以来まずは高階秀爾先生を会長とする有識者会議を設置いたしました。続けて東京大学名誉教授の伊藤滋先生を会長とする専門家会議を設置し、それぞれの会議において御議論をいただきまして平成二十八年度までに基本構想や基本計画案を取りまとめてまいりました。
 その中で、導入機能の一つである図書館につきましては東静岡の文化力の拠点と現県立中央図書館におきまして図書館機能を分けることを前提に検討してまいりました。県立図書館のほうはいわば研究専門図書館、そして東静岡のほうはいわば一般の図書館という、そういう役割分担で検討してきたわけであります。
 しかし、昨年六月に県立中央図書館の床のひび割れが確認されまして継続使用に大きな課題があることが判明いたしました。そのことから、さきの県議会九月定例会におきまして県立中央図書館を東静岡に全館移転する方針をお示しした次第であります。
 また、民間事業者へのヒアリング結果なども踏まえまして基本計画案に掲げる機能を一度に実現するのではなくまず早期に整備する必要がある図書館を中心とする公的施設を先行整備し、その後段階的に拠点の形成を進めていく方針をあわせてお示しいたしました。現在庁内プロジェクトチームにおきまして具体的な検討を進めているところであります。
 議員御指摘のとおり、本プロジェクトは学住一体のまちづくりの考え方を引き継いだものであります。先行施設には図書館を中心としつつ若者が集い学ぶとともに、にぎわいの創出につながるよう留学生と日本人学生等との交流などの機能を持つ大学コンソーシアムの拠点、あるいは本県の食、お茶の魅力を発信するレストランやカフェなどに加え拠点の価値を高める新たな民間機能の可能性も検討しておりまして、本年度内には導入する機能などを骨子案として固めていく予定であります。
 新たな県立中央図書館につきましては、県民の皆様の生涯学習、読書活動の拠点であります。またふじのくにのことなら何でもわかる図書館、県内市立図書館、町立図書館への支援といった本来県立図書館の果たすべき知のインフラとしての機能を確実に果たすものにするべきだと考えております。さらに情報や知識の提供にとどまらず文化力の拠点に導入する多様な機能との相乗効果により若者を初め多くの県民の皆様が出会い、交わり、静岡の新しい文化を創造する場となる図書館を目指してまいります。
 なお、図書館移転後の跡地につきましては県立大学や県立美術館と隣接した文化の丘ゾーンの一角でございますので、文教関連施設としての活用などこの地域全体の文教的価値を高める効果的な活用のあり方を検討してまいります。
 来年度は先行施設整備計画を策定する予定でございます。先行施設におきましても文化力の拠点の三つのコンセプト全てを実現しつつ、本県の高い文化力の発信によりましてにぎわいと交流を生む拠点を早期に実現できるよう着実に取り組みを進めてまいります。以上でございます。

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