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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



令和2年12月静岡県議会定例会

河原崎 聖 議員(自民改革会議)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:12/04/2020番目)
答 弁 者副知事


○議長(山田 誠君) 難波副知事。
○副知事(難波喬司君) 茶業振興策についてお答えをいたします。
 「山は富士 お茶は静岡 日本一」と言われております。県内の各産地の地形や気候などの特色を生かし、たくみの技と言うべき確かな技術に裏打ちされた高品質で多様な茶を生産する産地として品質、生産量ともに日本の茶業を牽引しブランドイメージを保持してまいりました。
 しかしながら、近年続いております家庭で飲むリーフ茶需要の減少により需要に対する供給のミスマッチが起こり価格が低迷するという問題が続いております。今年は新型コロナの感染拡大の影響が生産量、価格の低迷に拍車をかけ茶生産者の経営はかつてないほど厳しい状況になっております。
 こうした中、何よりも重視しなければならないことは総生産量ではありません。重視すべきは厳しい経済状況の中で日々御努力されている生産者が農業所得を確保し経営を維持できることです。そのためにもブランドイメージを守っていくことが重要です。
 このため県では、産地の地形や気候という地域特性を考慮した、需要に対応したすなわち消費者や加工事業者に評価される生産が可能な生産構造への転換を進めているところです。
 例えば、大規模生産に適している平たん地では大手飲料メーカーなどとの契約生産を進め安定した取引価格の下、高収量生産を促進することで収益の向上を図ります。また契約取引に必要なGAP認証の取得や製茶機械の導入を支援します。低コスト生産を促進するための茶園の集積・集約や小規模な茶園の大区画化などの基盤整備を推進しているところです。これらの取組により生産者の所得を確保し経営の安定を図ってまいります。
 また、中山間地域では一定の需要がある高級煎茶の生産を維持します。その上でデジタル時代に対応した販路開拓あるいは海外での需要が拡大している有機抹茶の生産への転換を促進し、産地の特徴に沿ったお茶を必要とするマーケットに的確に供給できるよう支援してまいります。これによって静岡茶のブランドイメージの維持向上を図ります。
 さらに、将来にわたり本県の茶業を持続的に発展させるためには茶の新しい需要を創出することが不可欠です。現在ChaOIフォーラム会員の生産者や食品企業等が連携し新商品の開発や海外販路の開拓、茶園が織りなす風景を楽しむティーツーリズムなどが展開されており、県では意欲ある生産者等による新たな需要を生み出す様々な取組への支援を進めてまいります。
 また、生産者の所得確保が何よりも重要なことから茶業だけでは所得の確保が難しい場合は他の作物に転換することも必要です。他の作物への転換に係る国の事業なども活用して導入作物の選定や販路確保など生産者の所得確保を図るための支援を行ってまいります。
 もう一度総生産量について申せば県が掲げる生産量は目標ではありません。生産者がそれぞれの地形、気候等の地域特性を考慮し最適な生産内容を選択し生産したことによる結果の総数です。政策目的である農業所得の維持向上を図りつつブランドイメージを守れるよう一つ一つの改善、改革を的確に実行し結果を出してまいりたいと考えております。
 県といたしましては、今後も美しい茶園に育まれた高品質な静岡茶のブランドを守っていくとともに、生産者が農業を続けていける持続可能な茶業経営、農業経営の確立に向け関係者と一丸となって取り組んでまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp