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本会議会議録

答弁文書

開催別知事提案議員別代表質問一般質問検索用



平成23年12月静岡県議会定例会

落合 愼悟 議員(自民改革会議)の 代表質問 に対する答弁

(質問日:12/06/2011番目)
答 弁 者経済産業部長


    ○議長(植田 徹君) 吉林経済産業部長。
           (経済産業部長 吉林章仁君登壇)
    ○経済産業部長(吉林章仁君) 経済情勢の変化に対応した中小企業支援策についてお答えいたします。
     東日本大震災や夏以降の歴史的な円高、生産拠点の海外移転の加速などにより、国内生産の縮小が懸念されますとともに、国内外における消費の低迷なども加わり中小企業は大変厳しい経済状況に置かれているものと認識をしております。
     このため県といたしましては、これまで円高対応枠の創設など緊急の資金需要に応じた県制度融資の拡充等を行いますとともに、来年二月には県内下請企業約百社の受注機会の拡大を図る展示商談会を東京で開催いたします。また九月補正予算に計上した経営革新計画に係る助成事業によりまして十五件を追加採択いたしますなど、経済情勢の変化に対応した中小企業への支援を実施しているところであります。
     さらに、新興国市場や電力需給の逼迫などに対応するための国内外の新たな需要を中小企業が取り込むため、浙江省での環境ビジネス商談会の開催、中小企業海外派遣人材の育成支援に取り組みますとともに、新エネ・節電フェア、医療機器用部品・部材交流会、総合食品開発展を開催するなど、新エネルギー・環境、健康・医療などの成長分野へ新たに参入する中小企業に対しまして、産業支援機関と連携しながら、今後とも時期を逸することなく、きめ細かな支援を実施し、本県経済を持続的に発展させてまいります。
     次に、農業施策についてのうち、まず本県の茶業振興についてであります。
     これまで県では、新しい品種や製造技術による味や香りに特徴のある銘茶づくりを推進し、牧之原の「望」や川根の「奥光」、「藤枝かおり」などの新たなブランドを構築いたしますとともに、味、香り、色、形に特徴を持つ山の銘茶のブランド化を進め、七十七の個性的な銘茶が誕生し、マーケットや消費者から高い関心と評価を集めております。
     また、県茶業研究センターに新たに発酵茶の製造施設を整備し、二番茶、三番茶を活用した、消費者の関心やニーズに合った付加価値の高い紅茶やウーロン茶などの新商品の開発を支援し茶業経営の安定化を図りますとともに、県内の大学や企業と共同で海外展開も視野に入れた香り高く機能性に富んだ静岡型発酵茶の研究開発も進めてまいります。こうした取り組みに加えまして、現代の生活スタイルに合った魅力あるお茶の楽しみ方の提案や健康志向にマッチしたお茶の機能性を世界お茶まつりなどを通じて国内外に情報発信してまいります。
     今後は、市町や産地と連携いたしまして、静岡のしゅんであり、香り高く風味豊かな静岡八十八夜新茶のブランド化を一層推進するなど、地域の特性を生かした新たなお茶づくりに積極的に取り組むことによりまして本県茶業の振興を図ってまいります。
     次に、ミカンの生産振興についてであります。
     本県のミカンは温暖な気候と恵まれた日照のもと、先人たちの努力により沼津西浦、清水、三ヶ日などの産地が形成され、ブランド力の高いミカン生産が行われており、今後もこれらを維持発展させていくことが重要であると考えております。このため県におきましては、産地を牽引するビジネス経営体を育成するため、県内の十五産地が作成いたしました産地構造改革計画に沿いまして、園内の作業道などの基盤整備や老齢樹の植えかえを進めますとともに、意欲ある担い手への農地集積を支援してまいります。
     また県では、ブランド化や六次産業化を推進するため、沼津西浦では冷風貯蔵庫を導入し、産地ブランド品「寿太郎プレミアムゴールド」を創出いたしますとともに、清水では中晩柑「はるみ」の果実の表面に糖度などの情報を印字し、他産地との差別化を図りますほか、三ヶ日では最高級のミカンを原料にした「純しぼり『極』」のような高級志向のジュースを開発するなど、産地の特徴を生かした商品開発を支援しております。
     今後とも、生産者や関係団体が一体となって進めますビジネス経営体を核とした産地づくりや、六次産業化の取り組みによる新商品の開発などを積極的に支援いたしまして、ミカン産地の一層の生産振興を図ってまいります。
     次に、干しシイタケの信頼回復に向けた取り組みについてであります。
     干しシイタケの信頼回復のためには、放射性物質に関する正確な情報を消費者や関係者に提供いたしますとともに、来年度に向けた生産技術対策に取り組んでいくことが重要であります。このため県では、これまで市町と連携して各産地において放射性物質の検査をきめ細かく実施いたしまして、その結果をホームページで公表いたしますなど消費者や生産者団体、流通関係者などに正確な情報を提供してまいりました。また安全性の確認された産地の春物干しシイタケにつきましては、出荷自粛及び自主回収の要請を取り消したところであります。
     信頼回復に向けた取り組みにつきましては、伊豆市内で開催されたきのこ祭や今後計画をしております街頭キャンペーンにおきまして、干しシイタケの効能や魅力とあわせまして安全性などをPRいたしますとともに、しずおか農林水産物認証制度の活用によりまして、生産段階におきます安全性の確保などにつきまして、信頼性の高い情報を消費者やマーケットに提供してまいります。
     さらに、技術対策につきましては、シイタケが発生するほだ木やその元となる原木の安全性の確保を図るため県森林・林業研究センターが主体となりまして、放射性物質の移行メカニズムの解明や低減対策の調査研究などに取り組んでいるところであります。これらの成果をもとに、生産者に対しまして農林事務所などによる研修会の開催や技術指導を実施してまいります。
     今後とも生産者や市町と一体となって、全国に誇る本県産干しシイタケの風評被害の防止やブランドイメージを含めた信頼回復に積極的に取り組んでまいります。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

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ファックス番号:054-221-3179

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