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委員会会議録

質問文書

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令和元年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:07/01/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 一問一答方式で、何点か質問させていただきたいと思います。
 まず、議案ですけれども、議案第120号の沼川の放水路で予算が出ておりますが、25億何ぼということで。通常ですと建設業者との契約が当たり前なんですが、今回のこの議案は国交省の中部地方整備局との契約、しかも随意契約で余り見なれないやり方だと私は理解しています。どのような経過でこうなったのか、この制度でやらなければ仕事ができないのか、そしてこういうことでやらざるを得ないメリットも当然あるわけですが、むしろ法的に決まっているのかということ。それについてお聞かせいただきたいと思います。

○吉澤河川海岸整備課長
 8番委員御指摘のとおり、議案第120号の委託先は国土交通省になってございます。
 今回、工事いたします富士海岸がもともと国の所管する海岸でして、現場も標高約16メートルの海岸防潮堤の建設が既に終わっております。
 今回の沼川新放水路につきましては、防潮堤を1回開削して、そこに海に直接出る放流口を設けることで、非常に大規模な工事になると。
 施工が4年かかる間は、仮締め切りによって波浪等に一応対応する。大規模で期間が長い工事については、国で直轄事業として施工していただくことで、今回国に受託をお願いしています。

○中澤(通)委員
 国の土地だからこういうやり方をする。随意契約だけれども、通常ですと工事入札して差額が出ますよね。当然国交省がやるにしても自分たちでブルを動かすわけじゃない。どうせどっかの業者に出しますね。入札差金が出ますよね。それらの処理はどうするのか。もうそれも何も全部くるめて金額が出てくるのか、そこの仕組みが余り理解できないんですが。
 それと、工事の概要はわかりましたけれども、防潮堤があって、それを壊してそこに水路をつくる。その後は当然水門ができるんですか。どういう形で放水路の問題を解決するんですか。そこも教えていただければと思います。

○吉澤河川海岸整備課長
 まず受託は、当初としまして今回4年という形でこの議案に載ってる金額において契約を締結させていただきます。
 御指摘のとおり、国が発注いたしますので、その中で当然契約差金も出ますでしょうし、内容変更も出てくる可能性もあると思っています。これにつきましては内容を精査いたしまして、また変更内容につきましては、議会に上程させていただいて御説明させていただくことを考えています。
 それから、水門ですが、堤防を1回開削して海岸線に出しますけれども、ちょうど波打ち際から少し陸地側に引いたあたりにはけ口が出る形になります。波が来ると当然管の中を幾らかは入って逆流してまいりますが、堤防を越えたところで逆流防止の樋門をつけますので、陸地側には進入してこないことと、あと直接出すというよりは海岸部で角度を持って曲げておりますので、直接入るというか、回り込んで幾らか入ってくる波を堤内地側で、水門で逆流をとめる構造です。

○中澤(通)委員
 随契の金額が非常に細かい金額まで出ていますよね。何百万円じゃなくて何千円までの金額が。もうこれで全部賄うことになっている金額なんですか。それを想定しての金額なんですか。先ほどの話ですと差額が出たらまたいろいろと調整して報告すると。出るんですか。出ることを想定していますか。全く出ないことを想定した金額なんですか。どこかに話の筋である程度出ていると思うんですよ。出ている金額なら出ている金額にすればいいし、そこらあたりがはっきりしません。もう一度お聞きします。

○吉澤河川海岸整備課長
 今回お諮りします金額は、議案にありますとおり25億8650万528円と非常に細かな数字が出ておりますので御指摘をいただいたものかと存じます。
 内訳がございまして、工事費につきましては22億6595万円で、切りのいい数字で算出しています。それに加えて事務費があり、これについては国に委託する事務費になりますので、国の要領に基づいて工事金額に対して逓減率を掛けてかなり細かく数字を出します。その関係で事務費が円単位まで出ていると。加えて最後に消費税を入れておりますので、こちらも工事金額が変われば当然事務費も変更しますけれども、最終的には工事内容に伴って議会にまた上程させていただくことが十分考えられます。

○中澤(通)委員
 工事は地元でも要求していることでしょうし、重要なインフラ整備ですから遅滞なくやっていただければと思います。

 次に移ります。
 リニア中央新幹線の工事についてお聞きいたします。
 1回聞いた覚えがあるんですが、大井川の源流部の地下1,400メートルですか、そこらあたりにトンネルを工事しますと。
 ですから、当然河川の下を通るから河川法にも抵触していると難波副知事がどっかでコメントとして発表していますけれども、河川法に抵触することでよろしいわけですね。

○光信河川企画課長
 リニア中央新幹線と河川法の関係について、お答えします。
 8番委員御指摘のとおり、大井川本線等の河川の下を通りますことから、河川法の適用になります。

○中澤(通)委員
 リニアが関東ローム層を通って、品川駅にしても地下数十メートルの下から、現実に上なのか下なのかわかんないけれど、とにかくかなり大深度を通っていくことによって大都市のインフラ整備がある意味では進んだ部分がありますが、今回も大深度を通って山梨方面へ行きますよね。そうすると途中に河川が当然絡んでいるわけです。それでそこの河川の地元との調整は既に終わっているのかいないのか。その経過を御存じなのかどうなのか。それについて教えてください。

○光信河川企画課長
 リニアの他県の河川との交差の状況について、お答えいたします。
 実際、河川の下を通る場合には河川法の適用になりますが、他県の状況については把握していません。

○中澤(通)委員
 工事の進捗状況がわかりませんので、こっちもあやふやで済みません。申しわけないのですけれども、大深度で工事をやると、確か何十メートル、20メートル以下かな、個人の権利がなくなる法律ですよね。それで深いところの工事が公共事業と称するもの、JRも似たようなものかな。それについては一定の約束事はあるにしても、個人の権利が及ばないところで工事ができる。そのための法律ができていますよね。
 それで、先ほど言ったように難波副知事は河川法が適用になりますよと言っているんですが、本当にそうなのか。事実を確かめて言われるのか。今の話ですと、他県のことは知りません、ですから確認もしていないと思うんですが、本当のところどうなんですか。

○光信河川企画課長
 河川法の適用について、お答えいたします。
 8番委員がおっしゃられる、大深度のところで個人の許可が要らなくなる法律が適用されるのは、首都圏、中京圏、近畿圏などの大都市圏のみになっています。
 それ以外につきましては通常の判断をしますので、国にも実際トンネルが深いところを通るときに許可が要るか確認し、要ると回答をいただいていますので、大深度であっても河川法の適用になると判断しております。

○中澤(通)委員
 わかりました。大都会ではないので、適用外でありますから、その点については理解をいたしました。

 中部横断道は、目標としていた早期開通ができなかったことは事実ですが、少なくとも静岡県側から山梨県の富沢まではつながりました。これからも粛々とつながっていくんでしょうが、重金属等の状況もあって、それは問題解決ができ次第進むとのことです。建設委員会説明資料によりますと、南部インターチェンジまでがことしの夏ごろ、それから南部インターチェンジから下部温泉早川インターチェンジまでが令和2年内、2年度なのかわかりませんが、この状況についてもう少し説明していただきたいと思います。

○曽根道路企画課長
 委員会説明資料の29ページを見ながら説明させていただきたいと思います。
 未開通区間は、南側の富沢インターチェンジから南部インターチェンジと、北側の南部インターチェンジから下部温泉早川インターチェンジの区間です。
 南側の富沢インターチェンジから南部インターチェンジにつきましては、全長6.7キロメートルの中でおおむねトンネルとか橋梁の工事は完了し、現在は盛り土や舗装、道路附属物といった仕上げの工事を主に進めております。5月に県で現地確認をしたところ、残る工事は多いものの順調に工事は進められており、事業主体である甲府河川国道事務所からは開通見通しに変更はないと伺っておりますので、本年夏ごろに変更はないと伺っております。
 続いて、北側の南部インターチェンジから下部温泉早川インターチェンジについてです。
 こちらは全13.2キロメートルで、トンネルが10本ありますが9本は完成しております。橋梁は23橋あって6橋が完成しております。昨年最後のトンネルの掘削中に静岡県側の坑口で変状が発生いたしました。しかしながら追加の対策工事を進めるとともに、先月からは反対側、山梨県側からの掘削に着手しております。こちらについては順調に進んでいると聞いておりまして、来年令和2年内の全線開通に向けて工事が進められていると確認しております。

○中澤(通)委員
 工事等はそれぞれ施工者、そしてまた業者が一生懸命努力されていることがわかります。ある意味では確実なことがはっきり早くわかるとそれぞれの人たちが対応できますので、順調にいくようにお願いするだけですが、ありがとうございます。また皆さん方にも御協力をいただいて、迅速に解決できるようにお願いしたいと思っています。

 次に移ります。
 地震のことですけれども、委員会説明資料47ページに重点事業の実施状況で地震・津波対策アクションプログラム、いろいろと出ておりますが、10年計画の中での数値目標が書かれて、平成30年度までの実績があります。残り少ないこの期間中に十分対応できることもありますが、対応できていない部分もあります。特にこのページの後段、30番から下のあたりはかなり難しいかなと。数値目標との開きが少し大きいことがありますし、またものによっては投資的な金額の問題もあります。これらの見込みについてどのようにお考えなのか、30番以降についてできるだけ詳しく教えていただければと思います。

○吉澤河川海岸整備課長
 30番の海岸、河川の耐震化が必要な津波対策水門の整備率です。平成30年度末実績としては83%でして、アクションプログラムの中では100%に到達するということで、今整備を進めてございます。

○齋藤港湾整備課長
 私からは、31、32番についてお答えいたします。
 まず、31番の粘り強い構造への改良の必要な防波堤の延長9.9キロメートルの整備率ですけれども、アクションプログラム内では9.07キロメートルを目標としておりまして、それに対して平成30年度末については3.44キロメートルで35%と低い状態となっております。防波堤につきましては清水、御前崎、下田、漁港に関しては焼津、妻良とあるんですけれども、港湾に関して言えばほとんどが直轄工事になりまして、国でかなり金額を費やしていただいて工事は進んではいるんですけれども、なかなか進捗が上がっていない状況です。
 次の32番の耐震化に必要な緊急輸送岸壁の整備率です。数値目標は35バースあるうちの11バースについて整備しますが、それに対して平成30年度末現在で23%で、おおむね進捗が図られていると考えております。

○光信河川企画課長
 私からは、163番の静岡モデルによる施設の整備と164番の津波警戒区域の指定についてお答えいたします。
 まず、静岡モデルによる津波対策施設の整備率ですが、今年度末に浜松市の防潮堤が完成することで約17キロメートルほど完成が見込めますので、十分達成できるものと考えております。
 次に、津波災害警戒区域の指定ですが、現在3市町のみしか指定されていない状況でして、まだ指定していない市町についてはいろいろと話をして、指定するように説得を続けているところです。先方の意思もございますので、指定することによるメリットも十分説明しながら、なるべく指定してもらうように頑張ってまいりたいと思います。

○齋藤港湾整備課長
 46番の港湾、漁港内の津波から安全に避難することが困難なエリアの解消率です。
 こちらについては、アクションプログラム内で100%、163ヘクタールを解消することとなっているのに対して40%と、若干低い状況となっております。港湾、漁港の中ですと避難施設が非常に遠いところにあって、そこまで到達するまでに津波が押し寄せてしまうとのことで避難困難エリアとなっています。今後ですけれども、自治体の施設だけではなくて、民間の施設も含めた避難施設として位置づける形で何とか数字を上げていきたいと考えております。

○太田河川砂防局長
 先ほどの説明の補足をします。163番の静岡モデルによる津波対策施設の整備率は、一番右欄にありますとおり31.7キロメートルの整備を目標値としております。この中には浜松市の沿岸防潮堤の17.5キロメートル以外に中東遠地域の市が施工する盛り土の静岡モデルの整備の分も入っています。先ほど申し上げましたとおり、目標に向けて浜松市の防潮堤以外の部分についても県から残土を提供したりしてですね、事業化の進捗がはかどりつつあるので、目標に向けてかなり前進していると考えております。

○中澤(通)委員
 ことしの2月の新聞ですけれどね、3月かな。国交省が全国の老朽インフラの調査をした結果が公表されて、レベル4というか要は早急に直さなくてはいけない老朽インフラを全国で580カ所公表しました。そのうちの36%はめどが立たないとのことで、当然市町も県も入っているんでしょうけれども、老朽化のインフラの箇所があることだと思います。今県で掌握している国交省が言うレベル4の早急に対応しなくてはいけない箇所というのは幾つあるのか、掌握されてますか。

○梨建設政策課長
 県内の社会インフラにおけるレベル4――診断4の施設についてお答えいたします。
 12工種について点検結果を平成30年度末に取りまとめましたが、いずれも緊急に措置が必要となる診断4となった施設はございません。

○中澤(通)委員
 国が緊急のものはないよと言うのであれば、安心感はあるわけであります。ただそれに近いものももしかしたらあるかもしれませんし、当然設置して、日がたてば経年劣化は当たり前のことですから、しっかりと途中の巡監もしていただいてコントロールしていく、それが行政の仕事だと思います。予算として足りないものは、また折々に私どもが努力できるのは財政当局との交渉の中でのことですが、切実な問題があれば、お金で解決できる範囲であれば当たり前のことですから、ぜひあからさまに言っていただいたほうがいいと思いますので、そのことによって県民が安心できます。それはぜひお願いしたいと思ってます。ありがとうございます。

 続きまして、伺います。
 駿河湾フェリー、おかげさまで県が新しい組織をつくって、休むことなく6月からバトンタッチで動いています。ちょうど1カ月間、1カ月は何もデータ的にどうかじゃないんですが、とりあえず運航してみてどんなだったのかなと。それについて感想があれば伝えていただきたいと思います。

○三沢総務課長
 駿河湾フェリーにつきましては、地域交通、港湾にかかわります貴重な社会インフラです。地域交通課におきまして、運営体制の検討、経済波及効果の調査、それから現在の運営主体であります新組織の立ち上げ等を実施してまいりました。ただ地域に最も大きな経済効果をもたらしているのは観光でございまして、所管を文化・観光部へ移管したものでます。
 新組織が立ち上がって運航を始めてから1カ月、この間の実績は承知しておりませんけれど、これから観光シーズンになってまいりますのでまた様子を伺いたいと思っております。

○中澤(通)委員
 所管がえがありますから細かく聞きませんけれども、以前から出ていたのは、JR清水駅からの距離的な問題があって、江尻のところ、今の漁舎のところの前を少し埋め立てて、そこから直接出したほうが動線としてはいいのかなとの話は地元でも出ていました。まだまだ具体的ではなかったんですが、今回のことをきっかけに、あわせて日の出埠頭が全て客船対応となれば、その都度フェリーを動かすよりはむしろフェリーの発着場所を恒久的に江尻へ移したほうが両者にメリットがあるんじゃないかなと感じております。建設そのものはこちらの担当ですがどんなふうにお考えでしょう。お聞かせください。

○齋藤港湾整備課長
 駿河湾フェリーの安定的な運航、集客を図る上で利便性の向上がとても重要な要素と考えております。
 ことし3月に駿河湾フェリーの乗降場を江尻地区に移転するため港湾計画を変更したところです。現在駿河湾フェリーの発着所は日の出埠頭にありますが、8番委員のおっしゃるとおり大型クルーズ船が入港する際、その都度乗降場を移転して対応しており、利用者に不便を強いている状況にあります。今後さらにクルーズ船の寄港回数がふえる見込みであり、乗降場の移転がさらに増加し利用者への不便が増すことが想定されます。
 一方、江尻地区への移転につきましては、JR清水駅に近接していることから、陸海の交通結節点としてフェリー利用者の利便性向上が図れるとともに、魚市場など既存の集客施設との相乗効果によりフェリーを利用する伊豆地域からの観光客の増加も期待され、駿河湾フェリーの安定的な運航に寄与するものと考えております。

○中澤(通)委員
 先々そういうことで、時期がいつになるのかわかりませんが、なるべくでしたら早目の対応をしていただくとありがたいと思います。行政のほうでは粛々と進めていただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

 清水港開港120周年で、ことしの夏にいろいろなイベントがあります。前にも県市連携の港湾計画、港湾の再構築等、まちづくりプランもできておりますけれども、委員会説明資料を見るとイベントに合わせて長期構想を発表すると書かれているんですが、今月の話ですよね。今月の話でここに何も出ていないんですよ。タイミングを見て、イベントに出したほうがニュースバリューがあるのかどうか、考えて出さないのか知りませんが、まだ話が固まってないから出せないですよとか、開会式に間に合うように出すための準備だからまだですよなのか、どうなんですか。議会でいろいろなことが審議されて予算づけされて、それぞれの場所で答えが出てきて。だけれど発表は直近の議会じゃなくて、2週間後、3週間後まで待ちなさいとするのが議会に対する対応なんですか。

○板倉港湾企画課長
 清水港の長期構想の発表についてお答えいたします。
 現在、清水港では20年後を目途とした長期構想を策定中でして、5月20日までにパブリックコメントを行い、御意見を頂戴しております。パブコメでは7名から35件ぐらいの意見を頂戴いたしまして、現在その意見を反映して修正中です。8月4日に開港120周年を迎えますので、そのときに皆様にお披露目できるよう現在修正作業をしているところです。

○中澤(通)委員
 まだできていないとのことでいいですね。本当にできていないのかどうかわかりませんけれども。これはできてるの。

○板倉港湾企画課長
 現在のところ修正中です。

○中澤(通)委員
 将来構想ですから、こうあったらいいな、こうあるべきだと1つの方向づけをそれぞれの方々が知恵を出してやられていることですから。そして現実論と合わせてどうあったらいいかの対応ですから、期待して待たせていただきたいと思っています。

 次に移ります。
 沼津駅の高架化のことで伺いますけれども、日々それぞれ地権者との交渉があって、面積的には90%以上、地権者とするとあと十数人ですか。その方々がまだ不同意とのことで裁判もありますが、県主導での高架化事業です。県の考え方は、市も当然連絡し合ってやるんですが、実際にどこの段階までいったらいわゆる建築への槌音がスタートするんですか。今どんな考え方でいらっしゃるのか。例えば100%同意がなければやりませんと言うのか、裁判の状況を見ながら判断していくのか。そこらあたりの腹づもりはどうあるのか教えていただければと思います。

○飯田街路整備課長
 沼津駅周辺総合整備事業の今後の工事の段階へのステップアップということでお答えします。
 現在、市が中心になりまして、事業の鍵を握ります新貨物ターミナルの用地の取得を続けているわけですけれども、具体的に今後工事を行う場合には、設計等を今JR東海、JR貨物とも進めておりますけれども、鉄道事業者側とは用地取得のめどが立った段階で工事の前提となります工事協定を締結します。工事協定の締結をした後に工事に着手することになりますので、まずは現在まだ100%になっていないこの鍵を握る用地取得を進めているところです。このめどが立った段階で、工事着手に向けた鉄道事業者との調整をしていくことになります。

○中澤(通)委員
 めどが立つのはいつなのかって私は聞いてるの。例えば今の話ですと100%締結できないともとれるし、これが判断の全てだよとは言えないからそういう答えで終止するのか。どうなんですか。

○飯田街路整備課長
 宮尾交通基盤部長の説明の中でもありましたとおり、現在残る地権者が11件まで来ておりまして、用地取得は92%まで来ております。しかしながらまだ残る地権者の中には、土地を手放すことに強い抵抗をお持ちの方もいらっしゃいます。また9月下旬には裁決申請の手続の期限も迫ってきております。引き続き県と市で連携いたしまして任意交渉を続けていくとともに、必要な手続を進めていくつもりです。裁決申請というのが1つの区切りになると思います。JR側にとりましても1つのめどになるのではないかと考えています。

○中澤(通)委員
 はい、了解しました。また相手のあることですから、タイミングを見て御判断をいただきたいと思います。

 次に移ります。
 公共下水をずっとやられてきて、県も流域下水もやっていました。しかしながら人口減少期に入って、そして都市部への人口移動の施策も動いてきております。そうすると今までのように外へ外へ供用地域を広めていくのではなく、逆に言うと縮小傾向というか事業の形態を変えざるを得ないことから、むしろ合併浄化槽設置の方向に進んだほうがコスト的には安いだろうと言われ始めたこともあって、あちこちから声が出ております。現状、静岡県の浄化槽対策についてはどのような方向で進んでいかれるのか。もし方針の変化があるならば教えていただきたいと思います。

○大塚生活排水課長
 浄化槽整備の状況についてお話しいたします。
 静岡県の浄化槽につきましては、近年大体年6,600基あたりから8,700基の間で新設されています。一方でコストが浄化槽のほうが下水道より安いのではとの議論もございます。下水道については計画段階で整備が有利な場所について、市町で判断して下水道整備とそれ以外は浄化槽で整備することを基本としております。このために一概に浄化槽のほうが高価であるとは言えないと考えております。ただ現状下水道につきましても人口減少による使用料収入の減少等もありますので、下水道の区域については現在静岡県雨水処理長期計画の見直しを行っていますが、その中で区域を見直していく予定です。

○中澤(通)委員
 現実論はもう皆さん方御存じだと思いますし、大規模投資はいささか首をかしげながらもあると思います。余り先へ延ばすのではなく早目に対応していくことも大切なことですので、ぜひ急いでいただきたい。方向は、公共下水よりは合併浄化槽で適宜な処理ができて、監督するにはきちんとやれる体制づくりのほうがいいんではないかと思っています。
 ちなみに私が住んでいる旧清水市ですが、比較的まちの中でしたから早目に公共下水をやっていらした。当時水道料金に連動するとのことで、水道料金のせいぜい1割か2割弱ぐらいで推移していったんですが、そのうちに範囲も広がったこともあります。だけど範囲が広がった割に人口が伸びなかったとのことで、面積、設備は大きくなった、しかしそこへ直結するパイプが少なくなって当然コストは高どまりになる。そうすると、最近は水道料金より下水道処理費のほうが高くなっています。これは先々どんどんその上積みが大きくなる兆候だと思います。この兆候はもう遅いんですけれども、これからどうするかきちんと対応して、面積を小さくする努力も当たり前にやっていかなければいけない。そのことが無駄なお金じゃないけれども、有効的な使い方にはなりますので、公が発想を変えない限りできませんので、ぜひお考えをいただいて次なる施策をしていただきたいと思います。

 最後になりますけれども、草薙グラウンドの駐車場の問題です。この地域はたくさんの体育施設があります。駐車場面積はどんどん狭くなると言ったらいけないけれど、必要以上に広くならない。いろいろな体育館が新しくなったとか、野球場は随分前ですけれども、駐車場は相変わらずというかそれ以上広がってきません。そして本来は駐車場用でなかった公園も一時的に駐車場にせざるを得ないことになります。現状これをどうするの。このままでずっといくの。それとも駐車場を立体化するのか、何か基本的な考え方をどこかで審議しているのか、しばらく待っていれば何とかなるのか。どうするんですか。

○内山公園緑地課長
 草薙運動場の駐車場についてお答えいたします。
 特に現時点で駐車場の新たな整備については検討はしていません。今後駐車場をふやすといったことも現時点では検討していないのが現状です。

○中澤(通)委員
 あなた使ったことないの。電車で行くからいい、自分は使わないからいい、使う人だけが考えればいいんだという考え方なんですか。私もある大会を年に2回ほど主催するメンバーにいますけれども、役員の競技審判員と本部役員の駐車だけでほとんど終わり。ですから大会の案内を出すときには駐車場はございませんと書くんですよ。だけど身一つで来る競技だけだったらいいですよ。道具を持ってこなきゃならない。当然よそから来るななんですよ。よそから来てもらっては困りますと。それで静岡県の選手が他県に行って会合で話をすると、あの学校はいいね駐車場が広くていつでも入れてって、そういった声のほうが圧倒的に多いんですよ。
 静岡県は、陸上競技、野球のメッカとかいろいろ言ってる割にお客さんを迎える設備は何もないというか、非常に冷淡ですよ。今のお答えですと何もありませんって。それで済ませるんですかね。それで観光立県だとかって、セクションが違うから俺知らないよって言うんですか。人が来てもらうことによって、そのまちの経済が動いていくんですよ。行政がそういう受け入れを自分の所管でなければ関係ないでやってもらっちゃ困る。いろいろなところへ広がっていくことを考えていただきたい。
 この問題はどうします。このままでずっといくんですか。何もしないで何年も待つですか。ことしはラグビー、来年はオリンピック、確かに静岡県の競技場は関係ないと言えば関係ない。だけどそれを契機にスポーツ熱を何とかしようというのは全体の中で考えていくことですよね。だけれどグラウンドにお客さんが来たって、駐車場は選手も観客もその対応は一切考えていません。胸張ってやるんですか、そうやって。おお、そのとおりだって拍手する人がどんだけいるかな。お答えいただきたいと思います。

○勝又都市局長
 駐車場の問題についてお答えいたします。
 実際に、あの辺は住居も多くて周辺に住んでる方々からの声を言わせていただきますと、車の渋滞は避けていただきたいこともございます。あそこは鉄道もありますので、公共交通をまず第一に利用していただくことが我々の考え方でございます。8番委員がおっしゃるとおり御意見は十分わかるところはあるんですが、やはり住んでいる方々の御意見も聞いていかないと、一方的に計画もできないと思っております。

○中澤(通)委員
 いろいろな考え方があるから、あなたの言うことを全て否定しませんよ。だけれど本当にそれでいいと思ってるの。その人たちに理解を求める努力をしましょうかとか、それすら考えないで現状のままでいくんですか。お客さんは来なくていい、大会は寂れていけばいい。それでいいと思うんですか。あそこにグラウンドをつくったやつが悪いんだと。そこに住んだ人が気の毒だけど仕方ないじゃないかと。何も解決にならないじゃないですか。どっかでどうするかを真剣に考えていかなきゃだめじゃないですか。そう思いませんか。私は今非常に寂しい思いをしてますよ。

○勝又都市局長
 駐車場についてお答えいたします。
 やはり、地元の声を聞きながら考えるべきだと思います。確かにスポーツ競技が多いものですから、例えば施設で競技する子供とか競技者を連れてくる、荷物をおろすといった場所がないと、おろす場所とか拾う場所がないことは、利便性に欠ける問題ですので、その点については状況を調べながら考えていかなければならないと思っております。ただ駐車場の増設等につきましては、まず地域の声等を聞かないと判断もできないのかなと思っております。

○中澤(通)委員
 行き違いの議論になっちゃうかもしれないけれども、県立総合病院、ここは駐車場をフォローしましたよね。もう十何年前ですけれども。清水は駐車場を奥につくって何か処理をして、しかも有料にしましたと。そのときに県総もしなさいと。無料じゃなくて有料にすればいいんだと。それで高層にしなさいということで、2年ぐらいたって思い切ってやりました。それが患者はオーバーフローですよ。また新たに300何十台つくりましたよ。誰が文句言っていますか。病院のこととスポーツのことと全く違うからしょうがないじゃないか、議論したってと言うかもしれない。
 グラウンドがあるんですよ、そこに。野球場が、体育館が。人が来なくていいような施策をあえてやるんですか。つくったものは、先ほどのことじゃないけれど、インフラと同じですから経年劣化するんですよ。使わなきゃどんどん朽ちていくんですよ。では、50年間朽ちるまで待っているんですか。それでいいとするんですか。何でそこへ説得する努力をするとか、この地域はそういう地域なんだからそういきましょうよといかないんですかね。非常に寂しい議論をせざるを得ないのは私は不本意ですよ。あなただって多分そうだと思うんです。つくりたい気持ちはあるけれど、なかなかそうはいかないですよって言うかもしれないけれども。この点は本当に私は納得しませんので、また何かしらでしなきゃいけないけれども、よくよく考えてください。やっぱり必要なものは必要なんだよということでどうしたらいいか。土地を広げられないんだったらどうするのかだと思いますよ。お願いします。答えがなければいいです。

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