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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 一 議員
質疑・質問日:07/01/2019
会派名:自民改革会議


○中田委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開いたします。
 質疑を継続します。
 では、発言願います。

○天野委員
 一括質問方式で質問します。5点ほど聞きたいと思います。
 1点目は、反対しているわけではないんですけれども、オリンピック・パラリンピックの設備から経費まで総額でどのくらい県費を使うのかまず伺いたい。

 それから2点目、ラグビーワールドカップの設備費から開催経費まで総額どのくらいになるのか。

 3点目、駿河湾は美しい湾と知事が喜んでおりますけれども、今お葬式のやり方が変わってきて駿河湾での散骨が散見されます。観光で売っている美しい駿河湾へのイメージにどういう影響があると考えるか。

 4点目、日本平夢テラスですけれども、大変好評でうれしいんですが、日本平からの富士山の展望が一番いいところであると発見したのは誰か御存じでしょうか。

 5点目、文化力の拠点について民間からアイデアを募集するんですけれども、不要不急の建物でお金がないならやめちゃえばいい。県立図書館はぜひつくってほしいと思いますけれども、以上の5点についてお伺いします。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 東京2020オリンピック・パラリンピックに関連する経費についてお答えいたします。
 オリンピック・パラリンピックの自転車競技開催に当たりましては、県以外にも大会組織委員会、施設所有者等との役割分担のもと、県は都市生活に与える影響を最小化し、さらにおもてなし、地元の盛り上げに係る経費を負担していきます。
 本県の事業費全体の規模感ですけれども、現在20億円を超えると試算していますが、開催自治体に配当されます宝くじの収益金を大会の準備運営費として充当することができまして、先般の2月補正及び当初予算で合計19億円積み立てておりますので、これを事業に充当していきます。
 ただし、今後想定できなかった経費、レガシーとして残していかなければならない事業については一般財源が発生すると考えておりますので、大会の成功に必要な経費についてしっかり精査した上で積み上げを行っていきます。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 ラグビーワールドカップ2019に関する経費についてお答えいたします。
 ラグビーワールドカップ2019に関しましては、誘致から始まりまして、今年度の当初予算を含めましてトータルで72億円ほどになります。交通基盤部との役割分担がありますけれども、会場整備に関しましては45億円ほどになります。

○杉本観光交流局長
 駿河湾における散骨の御質問です。
 まず、どう考えるかですけれども、人生100年の時代で死後についていろいろな要望がある現状の中で、北海道長沼町が平成17年に地元の産業である農業とか農地へ風評被害が出るとの懸念から条例で散骨を規制したと伺っております。
 また、観光イメージの観点から県内におきましても熱海市が平成27年にガイドラインを、伊東市が平成28年に海洋散骨に係る指針を策定していると伺っております。
 法的には、墓地、埋葬等に関する法律を厚生労働省が――県では健康福祉部衛生課が同法を所管しておりますけれども――同法の所管外との立場をとっております。また法務省でも、節度をもって行えば刑法の遺骨遺棄罪には該当しないとのことです。現状では散骨に対する法的な所管がないことから、先ほど申し上げた北海道長沼町や伊東市などは先進的に取り組んでいると思っております。
 2番委員御指摘の駿河湾での散骨ですけれども、若干行われていることは聞いておりますが、墓地、埋葬等に関する法律を直接所管するのが市町であり、特に駿河湾は静岡市を初め伊豆半島の西海岸の市町が関係しますので、現時点におきましては関係市町からの相談を受け入れる体制をしっかり整えていきます。

 それから日本平の件ですけれども、大正15年に徳富蘇峰が日本平に登った際、眺望がよい景勝地であると言ったと伺っております。

○高須文化力の拠点推進課長
 文化力の拠点につきましては、本県の高い文化力を発信することを目的として、基本構想、基本計画を策定してお示ししています。その際に図書館機能の一部を図書室機能として導入する予定でしたが、平成29年6月に閲覧室の床にひび割れが確認されたことで全館移転となった経緯があります。現在補修工事は終わっておりますが、図書館の全館移転は急を要すると考えておりますので、まずは図書館を中心とした施設を先行整備していきたいと考えております。
 図書館を中心とした施設を整備することによりまして、文化力の拠点の魅力向上やにぎわいの創出、また図書館自体の魅力向上にもつながると思いますので、現時点では図書館を中心とした施設を先行整備する方針で進めたいと考えております。

○天野委員
 御答弁ありがとうございました。
 県民は、県内でオリンピックとか大きいイベントをやることについては決して反対ではないですけれども、県民の税金を使うわけですから、どれだけのお金がかかるのかしっかりと明確に伝えるべきではないかなと思っています。
 オリンピック・パラリンピックにはプラス20億円かかると思います。そしてレガシーと言っているんですけれども、どういったことを考えているのかきちっと県民の理解を得られるように具体的に教えてください。

 それから、ラグビーワールドカップ2019ではエコパをラグビー場にしますが、ラグビーワールドカップが終わった後も陸上とかに活用できるのか、それとも改修を必要とするのか、ラグビーの聖地として残そうと考えているのか聞きたい。
 そしてもう1つ、今子供たちにラグビーのすばらしさを言っているんですけれども、ラグビーワールドカップが終わった後、子供たちにどうラグビーを根づかせようと考えているのか。ラグビーは五郎丸といった英雄をつくるスポーツではないんですね。メンバー15人がそれぞれの役目や責任をきちっと果たしたときに得点することができる。今のラグビーのあり方は本来の姿ではないかもしれない。ラグビーがイギリスで発展したころ、レフリーがミスをしても抗議はしない。その間違えさえも人間の過ちとして許すという、ある意味ではラグビーはスポーツの中でも特別だと思うんですけれども、そういったラグビーの精神について本当に県民は理解しているのかどうかお伺いしたい。

 散骨について、今は心配ないと言っているんですけれども、将来美しい駿河湾にこういった問題がいろいろ出てきたときに検討する考えはあるのか。関係市町と相談しようと考えているのか、もう一度お伺いしたいと思います。

 日本平については、川勝知事は中曽根康弘さんと梅原猛さんの碑を設置しました。
 それから、大正15年に静岡市の青年団が徳富蘇峰をかごで担いで日本平に登り、富士山の展望がすばらしかったと。それがきっかけで読売新聞の日本の名勝の中で一時1位になり、最終的には上位に入った。静岡県の中で富士山が一番美しく見えるところを徳富蘇峰が発見して、そしてあそこに碑があるんですね。青年団が静岡県の将来を思ってやったことを記すその碑が隅っこに追いやられて、夢テラスがその歴史を踏みにじっていいのか。私は歴史をもっと大事にすべきだと思います。
 確かに観光客がたくさん来ていますけれども、歴史を踏まえた形で展望を整備すべきではないかなと思うんですが、その点についてお伺いしたい。

 文化力の拠点については、経済的に厳しい状況でも必要ならばしょうがないですけれども、お金を民間に頼って建てる必要があるのか。建物は県立中央図書館を含めて総額でどのくらいと考えているのかお伺いしたい。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 まず、オリンピック・パラリンピックのレガシーの関係です。
 ハード関係としましては、昨年御議論いただきましたけれども、伊豆のマウンテンバイクコースは大会終了後に県民の皆様に使っていただけるコースに変更していくため、債務負担行為を設定させていただきました。県民の皆様にいかに会場を使っていただけるかが施設のレガシーと考えております。
 ソフト関係ですが、事前キャンプの誘致については県が積極的に取り組んでおりまして、全国最多となっております。大会直前のキャンプでのおもてなし以上に、終了後の市町と相手国や競技団体との交流が非常に重要だと認識しておりまして、そちらのケアも含めて支援していきたいと考えております。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 2番委員の御質問に3点お答えしたいと思います。
 まず、エコパについてですけれども、ワールドカップを開催するに当たり国際基準に合うよう17メートルのポールを立てたり、ピッチの不足分については人工芝を一時的に敷設しラグビーワールドカップ仕様にします。通常は陸上やサッカーであったり多様な競技を行えるスタジアムですので、大会が終わりましたら人工芝を撤去して通常の仕様に戻します。
 それから、今後エコパをラグビーの聖地とするのかとの御質問だったと思いますが、聖地という言葉で飾るだけの熟度はないと思うんですけれども、1つの新しい動きとしましては、昨年アザレアスポーツクラブがエコパを拠点に立ち上がっております。ヤマハ発動機ジュビロをやめられた清宮監督が代表理事をされているスポーツクラブで、女性と子供をターゲットにした総合スポーツクラブと銘打っておりますが、その取りかかりとして女子ラグビーセブンズチームを立ち上げて活動が始まっております。
 先週末、一部中止になりましたけれども、裾野市で行われました太陽生命カップなどにも将来的に参入できるチームをつくり上げていきたいとのことですので、これをきっかけに女性や子供たちがエコパに集まりラグビーに関心を持っていただければいいかなと思います。これが将来的に聖地になればいいと思いますけれども、現在はそのような状況になっています。
 最後に、子供たちにラグビーのことをどうやって伝えていくかですけれども、この5、6月に「はじめてのラグビー」という教本を県内の小中学校に配りました。そのうち72校の学校には直接ヤマハ発動機ジュビロの選手にも行っていただいて、ラグビーに宿る5つの精神など競技だけではなくラグビーのとうとさも実際に選手から教えていただきました。
 子供たちについては、磐田市のようにふだんから地域でラグビーに取り組んでいるところもあれば、そうでないところもあってかなり温度差はあったと思いますけれども、静岡県にラグビーワールドカップが来ることやラグビーはこうやるんだなといった基本的な知識は広められたのかなと思っています。
 選手の皆さんにとっても、すごくやりがいのある事業だったとの感想もあり、また実際に訪問を受けた学校からも感謝のコメントが届いております。本年度はラグビーワールドカップに向けて取り組みましたが、ワールドカップ後も継続してラグビー文化を県民あるいは子供たちに知ってもらうかどうか、来年度の当初予算を含めて改めて局内で検討していきたいと考えております。

○杉本観光交流局長
 散骨につきましてお答えさせていただきます。
 2番委員御指摘のとおり、駿河湾におきましてたくさん散骨が行われる状況になった場合には、美しい湾としての駿河湾のイメージが危惧される一方で、埋葬する側の御意見もいろいろあろうかと思います。そういったことを踏まえまして、駿河湾に関係する市町が多くありますので、市町を交えながらしっかり検討していきます。

○川口観光政策課長
 日本平夢テラスについてお答えいたします。
 徳富蘇峰氏選定の眺望地としての吟望台につきましては、外周の樹林の風致管理であるとか展望回廊の高さとの調整など、顕彰碑の周りの修景と広場として再生しつつ、展望回廊と一体となった整備をしています。
 また、徳富蘇峰氏はその他3つの眺望地を選定していますが、その他の眺望地につきましても、例えば草薙駅から登るハイキングコースなど市の整備計画において方針が示されておりますので、いわゆる眺望のネットワークは日本平の魅力の1つとして捉えておりますし、今後も変わることはないと考えております。

○高須文化力の拠点推進課長
 文化力の拠点につきましては、まず先行して県立中央図書館を中心とした施設を整備し、その後段階的に拠点の整備、形成に努めていきたいと考えております。その際には当然コストの観点も重要ですので十分意識しながら、具体的な整備内容や民間活力を導入した事業手法などを検討していきたいと考えております。
 具体的な事業費につきましては、年内を目途に施設整備の概要を固めますので、その段階でお示ししたいと考えております。

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