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委員会会議録

質問文書

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令和元年12月子ども健全育成推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:盛月 寿美 議員
質疑・質問日:12/03/2019
会派名:公明党静岡県議団


○盛月委員
 御説明ありがとうございました。静岡市清水区選出の盛月と申します。よろしくお願いします。
 今、お話を聞いてたくさん思うところがありまして、本当にきょうは勉強になりましたし、これからの取り組みに反映させなきゃいけないことがたくさんあるなと思いました。特に印象に残ったのが、日本は医療なども発達してきて、ゼロ歳児、乳幼児の死亡率は本当に低くて、もうこんな国はないというぐらいのレベルになっているのに、ゼロ歳から5歳までの子供が虐待で死亡しているというこの現状。本当に深刻で、この虐待をなくすというよりも、虐待で死亡する子供をゼロにしていかなきゃいけないという気持ちになりました。それがすごく一番感じたことです。それと、その中で1番、すとんと落ちたのは、早期発見、早期治療ということよりも、未然に防止する対策、発生防止に重点を置くことが大事だというお話がありましたので、本当に私はそのとおりだと思います。
 東京都が新たな調査をされるということですが、そうすると、その調査によって、またさらにいろんな課題が出てくると思うんです。既に児童相談所は本当に皆さん大変な中で取り組まれてると思うんですけども、さらに虐待防止の取り組みをしていく中で、児童相談所の体制として、今後、もう少しこうしたほうがいいとか、見直すべきだというお考えについてお聞きしたいです。

○村瀬修氏
 私が児童相談所の仕事をし始めたときには、不登校と校内暴力でした。子供が学校へ行くかわりに児童相談所に通ってくるような。非行の子供たちに児童相談所に来てもらって、とにかく遊ぶことが僕たちの大事な仕事だったんです。ところが、今、児童相談所は、一時保護したら別ですけど、通所させて子供と遊ぶというような、本来児童相談所が行っていたような子供への対応が、もうできなくなってるんですね。
 社会は、国はと言ってもいいですけど、社会は児童相談所に子供の虐待への対応の権限を付与してやらせてるわけですよね。そのことは、もうしようがないことで、そういうふうにデザインしてしまったわけなので児童相談所は本当に大変なんですけれど、もし児童相談所の前の支援が旺盛に展開されたとすれば、私は児童相談所のあり方も変わってくると思ってるんです。要するに、その前の段階でも複雑困難なケースはあるわけです。子供を殺めてしまうみたいな話ではなくても、もっと家族関係が大変だったり、心理的治療だとかさまざまな治療が必要だったり。そういう前のところで一生懸命、未然防止を。子育ての支援だとかさまざまな段階がありますけど、そこをどうやるかが、これからの児童相談所のあり方を決める。児童相談所だけこういうふうに変われというのは、なかなか私も言えない。人を幾らふやしても私はこれは限界だと思います。そして、その支援機関としての性格がどんどん後退していくというような感じを受けます。
 きのうも私、児童相談所の職員とケース検討会で意見交換してきたんですけど、どうしてこの親はこんなふうにしているんだろう、どうしてこの親はこういうふうにしか子供を扱えないのかっていうような、引いて物事を考えることが非常にできにくくなっている。そういう状態が今の児童相談所を疲弊させている要因の1つでもあるかな。バーンアウトする職員、決して珍しいことではありませんので。本当に今の職員は、私は気の毒だと思っています。僕の当時は一緒に子供と遊ぶのが仕事でしたからね。だから、子供のうれしい顔とか、そういうものを見ることができたし、それでもってやれる。それから親御さんも、何というんですかね、やっぱりこの人がこんなふうにひどいことをするのは、しようがなくはないけれども、この人のこういう環境とか養育経験によるんだなと思うこともありましたけど、今の児童相談所はそういうことが非常にできにくくなってる。子供、親、両方と心がなかなか通わなくなった、通えないような状態になってると思います。

○盛月委員
 子育て支援などの未然の防止のところの取り組みがしっかり進んでいけば、児童相談所も本来のあり方というか、そういう格好になるということですね。

○村瀬修氏
 要するに生活だとか、食事だとか、そういうもので予防をしていこうというところだったら、まだコストも安いはずなんですよね。がんになってしまってから、それを何とかしようっていうような事後対策になっちゃっていますから。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp