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委員会会議録

質問文書

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令和元年9月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:渡瀬 典幸 議員
質疑・質問日:10/02/2019
会派名:自民改革会議


○渡瀬委員
 一問一答方式で質問させていただきます。
 まず、先ほど7番委員からも出ました停電の件ですけれども、昨年も静岡県西部地方を中心に大規模な停電が発生いたしました。
その経験をもとにまず電力会社、また県、市町は大規模停電に対する対応策を当然行っていると思うんですけれども、1年たちましてその対策の状況がありましたら教えてください。

○酒井危機対策課長
 昨年度の台風を踏まえた停電対応についてお答えいたします。
 県では、静岡県ライフライン防災連絡会や危機管理監連絡会議などを開催しまして、重要インフラ施設の緊急点検や停電対応の検証を行うとともに大規模停電に備えた対応を検討し、実現可能なものから順次進めているところでございます。
 まず、検討項目としては3つの大きな柱を用意しまして、重要インフラ施設の強化ということで病院等の災害拠点施設や公共機関、水道設備、信号機などの停電対策の緊急点検を行い、その改善策について検討を行いました。
 また、事業者の対策実施としまして中部電力及び東京電力パワーグリッド等における対策の実施をしてまいりました。
その内容につきましては、災害に強い電力供給体制の構築、早期復旧に向けた体制の強化、各ライフライン事業者の停電対応と県民への情報提供などについて検討を進めてきたところでございます。またあわせて県民意識の向上としまして、各家庭、企業における停電対策の再構築などを挙げてございます。
 事業者の対策の実施の具体的な取り組みとしましては、10月下旬から11月中旬に各地域局におきまして市町と電力事業者の意見交換会を開催いたしております。またそこで検討した意見を参考に、11月30日に静岡県ライフライン防災連絡会で課題と今後の停電対応につきまして情報共有と県民への周知を図ってございます。
また、1月30日には静岡県ライフライン防災連絡会議幹事会を開催しまして対策の状況について確認したところでございます。

○渡瀬委員
 ありがとうございます。
 昨年の停電で私の自宅も停電したわけでございますけれども、電力会社また市役所、消防署、警察にいつ電気がつくのという問い合わせが物すごかったと聞いております。またいつ起こるかわかりませんけれども、停電が起きたときに情報が一番大切であり、その対策の結果をもとに県民にそういった内容を広く知ってもらうことが必要かと思いますので、ぜひとも広報をよろしくお願いしたいと思います。

 次に、ことしの7月18日に京都市伏見区の京都アニメーションスタジオで放火事件が発生しました。34名ものとうとい命が失われてしまったわけでございますが、この事件では放火にガソリンが使われたということで、事件の再発防止のため警察や消防でさまざまな対策がとられたと承知しております。
一方で、農家の皆様方はお茶刈り機、耕運機等農機具にガソリンを使っております。あの事件の余波を受けてガソリンの小分け規制が大変厳しくなって、農家さんから大変、本当に困っちゃったよという声を聞いております。
 そこで、今回の放火事件を受けガソリンスタンドでのガソリン購入が以前よりも厳しくなったと聞いておりますけれども、消防法上のガソリンの販売規制はどのようになっているのかお伺いいたします。

○細沢消防保安課長
 ガソリンスタントでのガソリンの販売規制ですけれども、基本的に消防署で規制しておりまして、消防法では1つのガソリンスタンドで1日に小分けで販売できるガソリンの数量は200リットルと決まっております。
これは、ガソリンスタンドは車に給油する場所であり、農家さんの携行缶のようなもので販売するのはあくまで例外的だということで、それらの販売数量規制がされております。
 今回の京都アニメーションの火災を受けてその規制が変わったかというと、以前と変わってはおりません。ただあの事件を受けまして、これから購入する人に対して身分証明書を提示してもらうとか使用目的を聞くような新たな、法律上ではないですが運用上購入する人に対してそういう呼びかけをしてくださいと消防庁から通知が出ております。

○渡瀬委員
 わかりました。
そうはいっても農家さんを初め携行缶での給油が生活に欠かせない方々がたくさんおりますし、そういった方への配慮も必要だと思うんですけれども、その点について県はどのようにお考えでしょうか、教えてください。

○細沢消防保安課長
 ただいまの5番委員のような農家さんに対する考え、意見が全国的にあるようでございまして、総務省消防庁ではことしの8月に、へんぴなところでガソリンスタンドが1カ所しかなくてそこにお客さんが集中して、とても200リットルでは販売できる余地がないような特殊な事情の地域に限って200リットルの規制を撤廃して200リットル以上の小分け販売をできる措置も、あくまで例外的だけどもできるという運用解釈が出ております。これについて実際に消防署が権限を持っておりますので、地域の実情に応じて適正に今後指導がされてくると考えております。

○渡瀬委員
 ありがとうございます。
 例外は200リットルまで購入できるということでございますけれども、200リットルというと大体ドラム缶1本ですよね。ドラム缶1本で買いにいく農家さんも全てじゃないと思うんですけれども、20リットルの携行缶で何回も買いにいくのが大変手間というのもあるわけでございます。購入するには身分証明書ですか、多分知っているガソリンスタンドだともう顔なじみだと思うんですけれども、そういったところでの配慮は、それこそ消防署に聞いて確約を取る感じなんでしょうか。

○細沢消防保安課長
 まず、200リットルは1件200リットルではなくて、あくまでガソリンスタンドで1日に200リットルという規制でございます。

○渡瀬委員
 1人200リットル、1件200リットルでなくて、ガソリンスタンド全体で200リットルですか。そうなると確実に携行缶になると思うんですけれども、携行缶で購入する場合に顔なじみとか、この人は確実に農家さんで農機具に使っていると確約がとれる場合でも消防署を介して確認を取って購入するようになるわけです。簡単に買えるようにしたいという趣旨ですけれども。

○加藤危機管理部長代理
 今5番委員がおっしゃった点につきましてまず1つしっかり言っておきたいのは、身分を確認するのは法令とか規制では一切ありません。
あの事件が起こったときに規制するべきじゃないかって声も上がっていたんですが、消防庁としてはその規制までは必要ないという形で今おさまっております。
 ただ、そうであっても何かしないといけないだろうということで一度業界団体、それから先ほど申しましたとおり私どもを通じて消防本部に対して、ガソリンスタンドのオーナーの方に買いに来た方が誰かわかるように身分確認とかしてもらえないかとお願いを出しているところでございます。そのやり方につきましては一切何も問うておりません。
要は見ず知らずの方が買うときには注意してほしいという趣旨でございますので、もし今回のお話で消防本部でそれを含め過剰にいろいろやっているところがあれば、私どもも今回の趣旨を消防本部にちゃんと伝えたいと思っております。

○渡瀬委員
 ありがとうございました。
 それをぜひとも伝えていただいて、購入しやすくなるように御配慮願いたいと思います。

 最後の質問に移ります。
6月定例会の当委員会でも質問させていただきましたけれども、説明資料の21ページ、消防団の充実強化に向けた取り組みの中の準中型自動車免許の新設に係る対応でございます。
前回の委員会のときには、県としてどのような対策をとっていただけますかと質問させていただいたと思うんですけれども、ここにも書いてある県消防協会の動向で、一定の割合で上乗せする補助制度の設置に向けて検討中と、これが補助制度に加わったわけでございます。
今10市ありますが、10市以外の市町に対しては県としてどのように考えていらっしゃるでしょうか、まず教えてください。

○細沢消防保安課長
 現在10市ですけど消防団員を確保する観点から、せっかく国の支援制度もありますので、まだ制度をつくっていない25の市町村に対してはぜひ有利な制度を使ってつくってほしいと要請しております。

○渡瀬委員
 ありがとうございます。
 消防協会が一定の割合で上乗せして補助するということでございますけれども、補助を受ける消防団員の負担割合はどの程度になるのか教えていただきたいと思います。

○細沢消防保安課長
 現在、消防協会では補助率は3分の1以内で最大8万円を限度とする案を軸に検討すると言っております。
そうしますと、説明資料21ページの補助率3分の1の団体の場合ですと、通常免許の取得費用が16万円ぐらいかかりますのでその3分の1、本人負担が5万3000円ぐらいになります。例えば補助率3分の2以上のところについては、消防協会の助成があると本人負担はなくなります。

○渡瀬委員
 ありがとうございます。
 25市町がまだこれからでございますけれども、現在10市町でやっている中でも市町によって金額の差が出ちゃう。これはいたし方ないことだと思いますけれども、その分を県で面倒を見るというか補助は考えていらっしゃらないでしょうか。

○細沢消防保安課長
 本人負担の考え方は、免許取得には教習所に十数時間行かなければならないので、そういう意味で費用ぐらいはなくしてあげたいという市町もあれば、最終的に免許は個人のものですから、あくまで住民向けに対しても本人負担は残しておきたいと。いろんなことを考えて意見はさまざまですから、一律に県でどうこうということまでは今のところ考えておらず、検討していると御理解いただければと思います。

○渡瀬委員
 はい、わかりました。
引き続き十分検討していただいて、一番の目的である消防団員確保のためでございますから、ぜひとも御尽力をお願いしたいと思います。以上で終わります。

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