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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 由克 議員
質疑・質問日:12/16/2019
会派名:自民改革会議


○鳥澤委員
 分割質問方式でお願いします。
 今回、国保料(税)引き下げと国民健康保険制度の改善を求める請願が当委員会に付託されておりますので、質問させていただきたいと思います。
 昨年度から県が国民健康保険制度の保険者として、市町と共同で運営を行う制度となって1年8カ月が経過しました。国民健康保険については平成29年度の国民健康保険1人当たりの納付金額が10万1000円余、医療費が35万1000円余でございます。後期高齢者制度では1人当たり6万2000円余の保険料に対し、医療費は81万6000円余でございます。
 決算特別委員会と重複する内容かもしれませんが、改めて決算の推移と状況について答弁をお願いいたします。

○田中国民健康保険課長
 平成30年度の国民健康保険事業特別会計は、規模でいいますと約3300億円ございました。決算の収支差が約72億円プラスの状況となっております。翌年度の国庫負担金の返還分を考慮いたしても、約27億円程度の剰余金が見込まれまして、特別会計全体から見ますと1%程度の黒字の状況は、他県では予算が不足したところもある中、適切な運営ができていたと考えております。
 また、国保制度改革に伴い国費が拡充し財政基盤が強化され、県単位の財政運営と規模が拡大したことにより、市町の一般会計から特別会計への法定外繰り入れにつきましても、平成28年度は28市町であったものが、平成30年度は7市町と減少しております。市町の現場におきましても住民窓口や事務処理システムなどでの混乱もなく、順調なスタートが切れたと考えております。

○鳥澤委員
 ありがとうございました。
順調にスタートを切られている点については安心いたしました。

 請願書を見ますと、内容が2点ございます。
 1点目ですが、国への働きかけや県の財政支援による国民健康保険料の引き下げが必要であると。75歳未満の加入者の実情、自治体の現実的な問題等もありますので一概ではないかもしれませんが、引き下げてほしいとのことでございます。
 次が、県国民健康保険運営協議会における加入者代表委員の公募枠を設置してほしいとのことで、今の運営協議会委員の任期等はどうなっているのでしょうか。

○田中国民健康保険課長
 国民健康保険協議会委員の任期は3年間と法律で決まっておりまして、現在の委員の任期は、令和3年3月31日までとなっております。

○鳥澤委員
 わかりました。
保険料引き下げについて、他県での県費投入による支援事例を含めて、県はどのように受けとめていらっしゃるのか聞きたいと思います。

○田中国民健康保険課長
 他の都道府県の状況を調査しましたところ、国が認めておりません市町の地方単独事業への一部負担金に係る国庫負担金を国が減額措置している事例がございます。減額措置に対し、市町への補填的助成を行っている都府県が17都府県ございました。ただし保険料引き下げを目的として財政支援を行っている都道府県はございません。国民健康保険の運営につきましては、保険料と制度設計を行います国からの国庫負担金等の公費で賄うことが原則でございまして、一般会計の財源を用いて保険料を引き下げることは他の保険の加入者が国民健康保険の保険料を負担することにもつながります。このため県費拠出による支援ではなくて、制度設計を行います国に対して十分な財政措置を講ずるよう引き続き強く働きかけてまいりたいと考えております。

○鳥澤委員
 次は、加入者代表委員の公募枠について伺います。
 任期は3年とお伺いいたしました。任期途中の年度だと思っておりますが、公募でなければ県民の意見を反映させることができないのか伺います。

○田中国民健康保険課長
 現在の国民健康保険運営協議会での加入者代表委員は3人で、県と市町が協議し、地域性や加入者規模等を勘案しまして静岡市、浜松市、長泉町からの推薦で就任しております。現在の委員3人は加入者に最も近い自治体である市町から推薦されまして、国保財政に見識があり、審議会でも方針の策定や保険料のあり方などについて御意見をいただき適切な人材であると考えております。
 公募による手法は全国10道県、県内6市町で実施されまして、関心を持つ多くの方からの参加が期待できる一方、地域バランスの面や審議に適した人材の確保につながらない側面もございます。次回改選までに他の事例やメリット、デメリットを十分研究してまいりたいと考えております。

○鳥澤委員
 ありがとうございました。
 健康保険料、税の引き下げについては透明性と根拠がしっかり示されなければならないと了解いたしました。
また、年度途中ですので制度を早急に切りかえるのは難しいと思っております。

 次の質問に移らせていただきます。
 厚生委員会資料1の39ページになります。
 静岡県医学修学研修資金制度を改正されたとのことでございますが、改正の趣旨についてもう一度お伺いいたします。

○井原医療人材室長
 平成30年度から医師の新専門医制度が開始されました。もともと大学などの高度な医療提供状況を基本とした制度設計をしておりまして、施行後は大病院や大学病院が多い大都市に制度の登録者がふえた状況がございます。若い医師はキャリア形成に強い関心を抱いている傾向がありますので、それに沿う形での制度改正をしています。

○鳥澤委員
 ありがとうございます。
現行制度では貸与期間が6年間で、1年でも可となっていたので、期間に幅があるのかと思っていたんですが、今回の改正では原則6年とされています。それを補充するために勤務地調整やいずれの分野もカウントして全体としてうまく制度設計されていると思いますが、6年のスパンについて、ここまで必要ないのかなとも思うのですが、その点はいかがでしょうか。

○井原医療人材室長
 直近の貸与実態では、1年生が約8割を超えております。今回6年にした理由の1つに、県内の医療機関や大学と連携することによって、先ほど申し上げました御本人のキャリア形成に資するべく、6年間ないしその後の9年間も面倒を見る形で、長期的視点に立った医師の計画的な育成に向け、若手医師の志向に沿った貸与にしていきたいと考えております。6年間の貸与に伴い、医師の地域偏在の解消の一助となることも踏まえまして、改正を御提案させていただいています。

○鳥澤委員
 この制度は、幅広い地域の安心・安全を構築する上で必要不可欠だと思いますので、よりよい制度として運用されますようお願い申し上げます。

 がんセンター関係の質問に移ります。
 同規模・機能を有する全国の病院と比較しまして、静岡がんセンターの常勤医師数が下位レベルであると小櫻がんセンター局長から説明がありました。がん専門病院としての評価、機能を維持していくためには、医師の増員は必要不可欠であると思っています。
 がんセンターのみならず、全国のさまざまな医療機関において医師不足は問題となっております。がんセンターとして、どのような方法で医師を確保していこうとお考えでしょうか。
特定機能病院ですので、一般の病院などから紹介されて高度な先端医療行為を必要とされる方にとっては、必要不可欠な病院であります。医師不足は今勤務されている先生方お一人お一人にかなり負荷がかかっていると思っておりますので、医師確保についてお考えがあれば、お聞かせいただきたいと思います。

○羽切マネジメントセンター長
 常勤医師につきましては、主に自前でレジデントから育成しまして、この中から優秀な者を採用しようと考えております。
現在、ダビンチ手術がメッカであることを維持しつつ、プロジェクトHOPEの研究成果を活用しまして、がんゲノム医療を国内でリードしていくこと、臨床研究の体制を強化しまして優秀な医師が集まる魅力ある病院にしたいと考えております。

○鳥澤委員
 ありがとうございました。
少し調べてみましたところ、特定機能病院として第1位は順天堂病院で、100床当たりの医師数が104人でした。静岡がんセンターは36.4人で差がありますので、資料にもございますように医師が求めている病院像があると思います。臨床研究の中核病院指定を目指されているとのことですし、医師の働き方改革の観点も含め、がんセンターが飛躍するためにぜひとも医師確保対策に取り組んでいただきたいと思います。

 最後に、厚生委員会資料2の5ページのゲノム医療拠点病院の指定についてです。
 これまでがんゲノム医療中核拠点病院との連携で行ってきた遺伝子パネル検査の結果分析などをみずから行えるようになったとのことでございます。9月の指定から3カ月余が経過しましたが、拠点病院としてどのようなことを行ってきたのか。
また、県内病院との連携について、今後の方向性をお伺いしたいと思います。

○羽切マネジメントセンター長
 まず、これまでの取り組みですが、院内での遺伝子パネル検査の検討会でのシミュレーション、連携病院との意見交換会を行いました。また連携のための手続を確認してまいりました。
 今後ですが、病院との連携協定を結ぶこと、また県がん診療連携協議会のもとにがんゲノム医療部会を設置し、連携病院の指定を受けていない病院とも連携を強化しまして、県内どこに住んでいても最先端の医療を受けられる体制をつくっていきたいと考えております。

○伴委員長
 ここで、しばらく休憩といたします。
再開は15時といたします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp