• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:07/01/2019
会派名:自民改革会議


○中谷委員
 一問だけですが分割方式で質問します。
 6月25日の本会議で鈴木教育部長が答弁をしました、県立高等学校への空調設備の整備について集中して伺っていきたいと思います。
 答弁の内容は、空調設備設置の状況、各教室の使用頻度、教室の温度、湿度、熱中症指数――暑さ指数の調査をしていきますと。その調査結果として、どういった傾向等が読み取れるのかをまず教えていただきたいと思います。

○木野参事兼財務課長
 教室環境につきましては、昨年度からことしにかけて調査をしております。特に本会議の答弁でも出ましたけれども、30度以下から28度以下が望ましい温度の基準になりましたので、授業日数が夏場にどれだけあったかですけれども、単純に静岡市内の最高気温が6月は授業日数21日あるうち9日間が28度を超えている、7月は19日中18日でほとんど空調が必要な状況、9月に至っても18日中8日で半分――四十何%が単純に温度が超えているということです。
 あと、空調がついていない部屋がかなり多いので、普通教室と特別教室の使用状況を見ましたけれども、基本的に普通学校では8割程度が普通教室で過ごしていると。ただ工業高校につきましては半分くらいが普通教室で、あとは実習の状況で高等学校ごとに違う。そうは言ってもやっぱり普通教室がメーンだとわかっております。
 熱中症指数ですけれども、単純に温度だけではなくて湿度の影響があります。県内の幾つかの学校での状況ですが、例えば中部の高校につきましては7月後半にはかったところ危険な数値とされる30度まで達するのが一週間に1回程度はあり、高等学校につきましても空調を整備しないといけないことがわかってまいりました。

○中谷委員
 それで、高校の普通教室の空調について59校807室がまだ未設置だという答弁をされています。予算の平準化をしていきたいということでリース契約やPFIの導入を検討することになっているんですが、もしわかりましたら全部設置を完了するにはおおむね幾らぐらい予算がかかり、大体何年ごろにみんなが涼しく過ごせるようになるのかお聞かせ願いたい。

○木野参事兼財務課長
 大体、約30億円程度と試算をしております。実際に特別支援学校では2カ年で約600教室を18億円でやっておりますけれども、特別支援学校は教室が狭いこともありますし、普通教室につきましてはそれだけで30億円がかかってしまう。
 また、今は営繕課に協力をお願いしていますが、特別支援学校の31校に対し高校は倍近いので単年度でやるには人手が足りない。ただ手法としましては半分県がやって半分をリース等にするなど、あとは財源の御相談ということで普通に考えれば2カ年はかかってしまうんですが、できればもう少し短い期間でやりたいと考えております。

○中谷委員
 先ほどの答弁の中で、熱中症指数とかの関連で意見を申し上げておきたいのですが、私の地元に天竜高校がございます。御承知のように県下でも有数な暑いところといいますか、厳しい環境に立地している高等学校がございます。
 この高等学校は二俣高校と天竜林業高校が一緒になったんですが、二俣高校の関連の方で秋野不矩さんという文化勲章を受章されたインド好きの天才画家がおいでになって、すばらしい絵画を寄贈されています。校長から余りに暑いという話もあって、だったら秋野不矩さんの絵を売っちゃってキャッシュにかえて、すぐに空調を設置したらどうですかと申し上げたのですが、私が決めることではないと遠慮しながらおっしゃっていたわけですが、かなり高額で売れるというのは二俣高校の後援者、同窓会の皆さん方も言っていました。
 当然、県立美術館に買ってもらったとしても相当な額になると思っていますが、かつてこの2つの高等学校にかかわった方がこの中に何人かおいでになります。その方の御意見もこの際聞いてみたいと思っています。
 まず、かつて二俣高校に勤務をされておりまして、その絵もごらんになっていると思います花崎学校づくり推進室長に御意見を伺います。

○花崎学校づくり推進室長
 私、平成14年度から5年間二俣高校に勤務しておりました。その当時、会議室にその絵画が当たり前のように誰も知らないようにひっそりと飾ってございましたが、今になって非常に価値が高いものだと認識しております。非常に高いものでございますので、そういった絵画は大事にしていきたいなと考えております。

○中谷委員
 要するに、売らんほうがいいってことですかね。もうお一方、新たに発足した天竜高校元校長の小関高校教育課指導監のお考えはいかがですか。

○小関高校教育課指導監
 天竜高校校長の第2代でございますが、昨年度、一昨年度と過ごさせていただきました。自分の見解としましては、天竜高校そのものが校舎再編によりまして本当に新しくしていただいて、本当に生徒が伸び伸びと充実した環境で過ごしておりました。ただ1点2番委員御指摘のとおり、暑さが非常に難点だったと思います。そういった意味で同窓会、後援会でも配慮していただいて、積み立て等をしていただいているわけですけれども、そこのめどがなかなか難しかったところが現実でございます。
 秋野不矩先生の絵画ですけれども、これは日本にとっても非常に価値のあるものなので、自分の考えでそれを売ってエアコンにどうかということはちょっと申し上げにくいところがございます。

○中谷委員
 なかなか向かい風が強いですね。昨日来率先垂範の答弁をされてこられました鈴木教育部長の御意見をお聞かせください。

○鈴木教育部長
 子供の教育環境を整えるのは教育委員会の責務でございますので、空調設備も含めて整えなきゃいけないのは基本姿勢ではございます。ただその財源につきましては、当然のことながら何らかの手配をしてということになろうかと思いますけれども、先ほど木野参事が答弁したとおりPFIや平準化対策を考えなきゃいけないことはもちろんですけれども、個人的には絵画を売って財源を得る可能性がないわけではないのかなと思っております。
 というのは、その絵にとってみるとどういう保管状況がいいのかも考えなきゃいけないかと。県民の財産として入れていただいたものを、例えば2番委員御指摘のとおり県立美術館に保管したほうがより県民のためになるという判断があれば、それは一つの方策かとも思いますが、今すぐにどうこうという話にはなかなかできかねますけれども、あらゆる選択肢を考えることについては否定しなくてもいいんじゃないかなと思っています。

○中谷委員
 最後に力強い御意見をいただき、ありがとうございます。そうこう議論をしているうちに数年のうちには空調設備がつくということなので、地元の天竜高校の御父兄とか同窓会の方から話があったら、いろんな考えがあるけれどもやっぱり売っちゃまずいというのが大半の方の御意見で、私の意見は廃案といたしますということで終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp