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委員会会議録

質問文書

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令和2年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:良知 駿一 議員
質疑・質問日:10/02/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○良知(駿)委員
 皆様、改めましておはようございます。一問一答方式でよろしくお願いします。
 まず、文教警察委員会説明資料1ページの議案第103号、補正予算の中に特別支援学校外部専門員活用事業費がございます。特別支援学校では就労を目指して作業現場等で様々な実習を行っていると思いますけれども、新型コロナウイルスの影響はどのように出ているのか。
 そして、説明資料に就労促進専門員の雇用期間を延長とありますけれども、延長の理由と具体的にどのような支援を行っていくのか伺います。

○伊賀特別支援教育課長
 就労促進専門員についてお答えいたします。
 まず、特別支援学校の主に高等部については、職業教育の一環で年間2回ほどの産業現場等における実習を教育課程に位置づけて取り組んでおります。特に高校3年生につきましては、実習によって実習先から評価していただいて卒業後の就労先を決めていく、要は卒業後の就職先を決める実習の意味合いもあります。
 例年1学期に1回、2学期に1回この実習を計画していますけれども、今年度は新型コロナウイルスの影響で一斉臨時休業を実施したことにより学校再開が6月の上旬になり、ほとんどの学校で実習の年間計画の大幅見直しが出てきまして、第1回目を2学期以降に後ろ倒ししました。また実際に実習を予定していた小売業者さんから、コロナの関係で今は実習に来てもらってはまずいよとか、今まで実習をやっていたところに、今回は遠慮してくださいですとか、実際に打合せ等で会社に来てもらうのも少し遠慮願いたいという声も聞かれていて、新型コロナウイルスの影響はかなり大きかったと思っております。
 雇用期間を延長する理由については、従来から特別支援教育課で高等部生徒の希望に応じた実習の実現に向けて職場開拓を支援する就労促進専門員を拠点校12校に配置しておりました。こちらは生徒の実習を受け入れていただける職場を開拓するために実際に企業を訪問して、あるいは特別支援学校で行っている実習の目的や意義、あるいは障害者雇用について理解を広げていくお願いをしておりました。
 これまでは、大体6月から10月ぐらいまでの期間で配置をしておりましたけれども、コロナの影響で実習自体が後ろ倒しになったことと、実習先の開拓、あるいは障害者の雇用の状況も悪化しているので、年度末まで配置できるように雇用期間延長の対応をいたしました。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 普通高校でももちろんそうですし、特支もこういった影響が出ておりますけれども、本当に精いっぱいのサポートをしていただいて就労に結びつけていっていただきたいと思います。

 続きまして、補正予算のネット依存対策推進事業費に関してですけれども、まずネット依存の定義を教えていただきたく思います。

○山下社会教育課長
 ネット依存の医学的な定義は定まっていないと承知しております。ただ日本で初めてインターネット依存症治療部門を開設した神奈川県の久里浜医療センターでのネット依存の定義は、勉強や仕事といった生活面や体、心の健康面よりもインターネットの使用を優先してしまい、使う時間や方法を自分でコントロールできない状態のことを言うと言っております。私たちも同様に考えており、ただ単にネットを長く使うのが依存ではなくて、例えば自分でやめようと思ってもやめられないとか健康が悪化しているとか、日常生活に支障を来している状態になることがネット依存だと位置づけて取組を進めております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 私が感じたところは、インターネット文化、そしてゲーム依存の――香川県では条例があったんですけれども――ネットとゲームは割と私たちぐらいの世代からが主でそれ以降の年代の文化と言えるんですけれども、その上の世代がそれに対して分かっていないというか、上の世代に全然なかった文化に対して、下の世代の文化のこういうのは駄目だろうというところもあるんじゃないかなと思っております。医学的な定義もまだないとのことなので、ほかの趣味と比較してネットやゲームが本当に依存性が高いのかも見て対策していただければと思います。
 そして、ウェブシステムの整備ですけれども、恐らくネットを何時間使っています、自分から止められませんみたいなチェック項目にチェックを入れていって、最終的にあなたは依存の可能性が高いですと結論を出すシステムだと思うんですね。多分ほかのところでもやっていると思うんです。
 あえて静岡県がウェブシステムを整備する意味はあるのか教えてください。

○山下社会教育課長
 ウェブシステムの目的ですけれども、私どもも他県や民間の病院のホームページ等を確認してそういったシステムがないか見ております。
 その中で、例えば病院ですと簡易的な、8項目とか15項目でテストしている事例はありますけれども、誰もが簡単に受けられて、それに対して判定があって相談機関が提示されるシステムはまだないと思っております。
 私どもは昨年度からネット依存対策推進事業を始め、1年半ぐらい取り組んできた中でいろいろ課題はあると思っていますが、第一にネット依存は一体どういうものなのかを広く周知啓発していきたいことがあります。その上でまず全ての対策の入り口として自分の状況を知ってもらう。児童生徒自身はもちろんですけれども、保護者や学校関係者にも知ってもらうことが入り口部分で多分必要だと感じております。
 特に、今回新型コロナウイルス感染症の影響もあって休校し家で過ごす時間が長くなっていることから懸念もありますので、今回補正予算案として計上させていただいています。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 ネット依存の定義も定まっていないので、多分データの収集も兼ねているのかなと思いますけれども、そんなに大したシステムじゃないですよね。こんなにお金をかける必要があるのかと疑問に思ったものですから、機能を洗い出してもう一度精査していただきたいと思います。

 続きまして議案第129号、説明資料の3ページと12ページでございます。
12ページの2被害等の状況に施設設備の被害が記載されており、施設の被害はここに記載されているとおりだと思うんですけれども、人的被害はどうだったのでしょうか。

○松下教育施設課長
 物的被害の記載もございますけれども、改めて申し上げますと、太陽光パネルの飛散により校舎外壁、窓ガラス、屋上防水シートなどが損傷を受けたほか屋上に設置されている機械設備、避雷針、配信カバーなども破損いたしました。
 今回台風の通過が夜間だったことから、幸いにも人的被害はございませんでした。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございます。
 まずはないということで、2年前に一応応急処置をしていて、これから多分本格的な修繕を行っていくと思いますので、その点もきちんと対応していただきたいと思います。

 続きまして、説明資料にはないですけれども、GIGAスクール構想に関連したICT教育機器の整備について伺います。
 いろんな先生方から質問もあったと思うんですけれども、ICT教育で数学等の普通科目だけではなくて体育や家庭科などの実技系の科目においても活用は非常に大切だと思います。
 例えば、自分の動きを録画して実際の正しいと思われる動きとの比較とか。これからになってくると思うんですけれども、例えばモーションキャプチャーとかで動きをデータとして獲得して、正しい動きにするにはどうしたらいいかも活用の範囲として考えられると思います。
 普通教室には優先して固定式の無線LANのアクセスポイントが整備されますけれども、運動場や家庭科室等の特別教室にはどのようなネットワーク整備を行っていくのか伺います。

○関ICT教育推進室長
 体育の場合ですと今言った動作の関係、家庭科におきますと先生の手元の内容を画面に映す形でクラスの中では一応情報共有というか授業が進められると思うんですけれども、グラウンドとか、あるいはちょっと離れたところについては、今のGIGAスクール構想ではあくまでも普通教室の中にアクセスポイントを設ける話になっております。
今のところ、体育館も一部実際に入っているところもございます。体育館あるいはグラウンドのWi−Fi環境はこれからの課題だと受け止めておりますので、そういったところも含めて子供たちの授業に支障がない形で考えていきたいと思っております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 前回の委員会で触れさせてもらったこととも関連して、今議会でもいろんな先生方から質問があり、御答弁の中にこれから回線の増強を行っていくとの話もあったんですけれども、普通高校にも1人1台のタブレット整備を目標にすることもあって回線の容量が足りなくなることが繰り返し起こるんじゃないかと危惧しております。
 であれば、最初から携帯回線でやったらよかったんじゃないのと。そうすればサポート要員の不足もキャリアに任せてしまえばよかったのでスムーズになったんじゃないかと最終的になる気がしてなりません。
 ぜひとも、どうICTを活用して教育していくのか、ネットワーク構造はどうするのがベストなのか御検討していただければと思います。

 続きまして、少し関連するんですけれども学校業務のデジタル化で、逆に先生方のお話でございます。
 ICT支援員やGIGAスクールサポーターが今後配置されると伺っておりますけれども、ICT機器に対して初期の導入とか、どう活用するかが主で教職員のデジタル化は主なサポート範囲ではないと伺っております。教職員の方が効率化してほしいところももちろんあると思うんですけれども、実際IT関係の人間から見てここは効率化できるねと、違った視点からの効率化も考えられると思うんですね。
 学校の業務にもITにも詳しい人間を確保することがこれから大事になってくるんじゃないかなと。なかなか難しいけれども確保していかないといけないと思っているんですが、その辺の考えをお聞かせください。

○中山教育政策課長
 ICTによる業務改善、業務改革についてお答えいたします。
 各学校においてそのような取組を展開していくのは確かに重要でございますが、なかなか人材確保ができないのも8番委員の御指摘のとおりでございます。現在教育委員会では学校の働き方プロジェクトを立ち上げて小中高特学校事務、教育委員会事務局でそれぞれテーマを決め、学校の先生にも参加していただきながらICTも含めたどのような業務改善ができるのかチームごとに検討しております。
 現在、内部の人員でやっておりますけれども、例えば外部の民間企業の方のアドバイスを頂けないか現在検討してございます。どのような方が学校にもICTにも詳しいのか精査は難しいですけれども、そういった方に何とかお願いして学校の業務改革を検討して横展開できればと考えております。

○良知(駿)委員
 ありがとうございます。
 IT系の人間は、こういった技術もこういった技術もあって、これらを組み合わせればこういうことができると分かっております。教職員の方はそこまでは詳しくないのでなかなかベストな効率化までたどり着かないと思いますので、ぜひともそういった人材の確保を進めていただければと思います。

 続きまして、先日6番委員からデジタル教材の活用の質問がありました。御答弁の中で画像等の素材に関する著作権に対する扱いもあったと思うんですけれども、つくった教材に関しても著作権は発生するわけです。教材データを複製して可変しなければデジタル化の意味がないと思っております。
 そのために、デジタル教材に対しての著作権に係る部分のルール整備をしていかないといけないと思いますけれども、県の考えをお聞かせください。

○関ICT教育推進室長
 今回のデジタル教材は、県教育委員会で共有して提供する場合を言っております。学校で使う場合と違って、授業をする者とそれを受ける生徒の間で適用される著作権法第35条の例外規定や授業目的公衆送信権の補償制度が適用されません。
 そのため、教材を作成する教員に対して既にこちらから指示が行っているんですけれども、共有する教材を明確にしてその著作物に対してもし使用の許諾が必要であればそれを取る、あるいは県が取ることになるんですけれども、もしくは許諾の必要のある著作物を使用せず許諾の必要のない著作物のみを使う基本ルールの下に作成するようにしています。
 なお、こちらの疑義に対応しているSARTRASという文化庁の団体とやりとりしながら話を決めております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 やはりデジタルデータは共有してこそ何ぼだと思うんですよね。許諾も手続的に大変だとなかなか利用されないと思っております。
 例えば、オープンソースのライセンスですと、この条文を書いていれば自由に使っていいといったライセンスもありますので御参考にしていただいて、できるだけ先生方がお互いに教材をつくって、著作権をもちろん確保しつつ可変して自分たちのクラスで授業をしやすい環境を整えていただくのがいいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 続きまして、コロナ禍以降の教員の研修について伺います。
 知人が静岡県教委の講師を受け持って、実際リモートで十分な研修の内容だったんですけれども、以前から対面形式だとの理由で対面でやってくれと言われたと抗議がありました。
 今、デジタル化が叫ばれており先生方もリモートを使うことに慣れるのも大事だと思っております。対面でやらなきゃいけない研修もあるとは思うんですけれども、リモートで十分なところもあると思っています。そして交通費の削減にもなります。学校の設備など足りないところもありますので節約もしていかないとと思っております。
 これからの研修についてどのように行っていくのか考えをお聞かせください。

○中山教育政策課長
 教員研修は総合教育センター等で行っておりますけれども、8月いっぱいは対面研修をしておりまして、9月から集合研修を再開したところです。
 再開に当たっては、密を避けることが当然条件であること、またコロナの対策も含めてオンラインが可能なものは最大限活用すると指示しているほか、そういう形でやっていただいております。各研修機関においては、それぞれの研修にどのようなやり方がいいか試行錯誤しながら今決めていますので、8番委員御指摘のような問題がありましたなら、おわび申し上げます。
 来年度以降につきましては、集合とオンラインのどちらがいいということでもありません。それぞれの研修に応じて形態があると思いますので、教員の利便性、経費の節減等も含めて最大の効果が出せる形で検討していきます。
 例えば、単なる伝達研修であるとか個人の技能を向上させるものはオンラインで十分だろうと思っておりますし、集合で議論が必要なもの、それによってこそ資質が向上するものは集合研修と、研修ごとの形態に応じて検討いたしまして、最大の効果が出るベストミックスの形を検討してまいりたいと思います。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 しっかり洗い出して、リモートでやるのがいいのか対面がいいのか決めていただけたらと思います。先生も移動が大変だとの声も聞いておりますので、よろしく御検討をお願いいたします。

 続きまして、文科省から土日の部活動の見直しの実証実験を行うと報道があったと思います。メリット、デメリットそれぞれあると思うんですけれども、県の考えをお聞かせください。

○近藤健康体育課長
 国から示された部活動の改革についてお答えいたします。
 国の方針では、休日の部活動は学校活動と切り離して地域のスポーツ文化活動としてやっていくこととなってございます。ただ部活動には運動技術の向上や体力の増強も当然ございますけれども、それ以外にお互いを尊重したり、規律を身につけたりといった人として成長していくための要素もございまして、そういった教育的な価値も大切にしていかなければいけないと考えております。
 あわせて、生徒が成長していくところを見守ってきた指導者である教員の成長にも非常に寄与してきたと考えております。
 今回の国の改革では、平日と休日で異なる環境での活動となってまいりますので、今お話をした部活動の教育的な価値の担保ですとか、実際にそれをやる地域の受け手となる指導者が確保できるのかといった点、あと謝金とか施設の利用に関する経費の負担の問題といった様々な課題が今の時点で予想されます。
 そういったことから、主体となる生徒、保護者、実際に指導に携わるであろう地域の指導者の方々、今指導に当たっている教員と、それぞれの立場の人間にとって最適な形で円滑にそういった活動に移行していけることが望ましいと考えております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 問題がたくさんあると御答弁頂きました。本当にいろいろ検討しないといけないことはありますけれども、教職員の負担、あと生徒が一番の主役ですから生徒の意見をよく聞いて進めていただければと思います。

 次に、施設整備の総点検で、説明資料の19ページになります。
 県立中央図書館の見直しで、細かいことですけれども考え方のところでAI技術と記載があります。これを使いたいと。つまりAI技術って、手段であって目的ではないですよね。無理やり使う必要はないですけれどもこのような書き方をしていて、一体何をするのか気になるので教えてください。

○藤ケ谷社会教育課参事
 AI技術の導入でありますが、8番委員のおっしゃるとおりこれは手段で、目的は利用者の利便性の向上や図書館のサービスの質の向上につながるものをこれから検討してまいりたいと考えております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございます。
 今の御答弁だと、取りあえずAI技術と書きたいと、やっていくものはないとの考えだと思うんですけれども、例えばAIを使って何ができるかというと、いろんな貸出しデータから、この本を借りた人はこういった本を借りる傾向があるといったレコメンドのようなものはAIを使ってできると思いますので、それは意見とさせていただきます。よろしく御検討をお願いいたします。

 最後に、県立高校のエアコンの整備計画についてです。
 コロナ禍には、夏季休暇が短くなって夏の間でも授業をしなければならない事態が起きております。スポットクーラーも実際見させていただきましたけれども、教室全体には行かず、またとても見苦しいものでした。
 来年中に普通教室に整備されるとのことですけれども、まだ整備されないところもあると思いますので、その後の計画についてお伺いします。

○松下教育施設課長
 県立高校のエアコン整備につきましては、8番委員御指摘のとおり来年6月末までに全ての普通教室に設置が完了します。
 次の計画でございますけれども、県立高校の特別教室につきましては今年の9月1日の時点で設置率が36.6%となっておりまして、この数字は全国平均の46.8%を下回っており全国的には第35位で低い数字となっています。このため次の計画としましては、県立高校の特別教室へのエアコン設置を計画的に進めていく必要があると考えております。
 今後、設置対象室整備方法などについて検討してまいる予定でございます。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。ぜひ進めていただければと思います。以上です。

○増田委員長
 先ほどの教員研修のところで、補足説明はございますか。

○関ICT教育推進室長
 先ほどの研修会の話ですが、一般的に受講生の密を考えますけれども、確かに講師も大学の先生が非常に多いものですから授業がありますので、大学の先生の意見も酌みながらいろいろ遠隔のやり方は考えております。

○増田委員長
 ここで換気のためしばらく休憩します。
 再開は11時30分といたします。
( 休 憩 )

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