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委員会会議録

質問文書

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令和元年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:盛月 寿美 議員
質疑・質問日:07/01/2019
会派名:公明党静岡県議団


○盛月委員
 公明党静岡県議団の盛月でございます。よろしくお願いいたします。
 分割質問方式で質問させていただきます。
 まず、委員会説明資料7で先ほど小嶋警察本部長からも御説明をいただきました特殊詐欺についてですが、2振り込み詐欺を始めとする特殊詐欺の推移で、5月末現在では認知件数、被害額ともに減少していると先ほど御報告をいただきました。日ごろから警察の取り組みの成果が出ていることを実感しておりまして感謝申し上げますが、まだまだそれでも被害は多いということで、さらなる取り組みをお願いしたいと思っております。
 これまで、特にまだまだオレオレ詐欺が多くて、きっかけは電話という中で、とにかく電話がかかってきたところでシャットダウン、被害に遭わないように防止することが大事だと繰り返し委員会や議会でもお伝えさせていただいてきたんですが、そういう中で迷惑・悪質電話防止装置を普及していく取り組みで、県警からも呼びかけていただいて実際には市や町が行うことだと思うんですけれども、大分この効果が出ているのではないかなと思っております。
 今後も迷惑電話をシャットダウンするような悪質電話の防止装置の普及をこれからも呼びかけをしていただけると思うんですけれども、今現在県下で防止装置を普及して、モデル的に行ってきたところもあるのですが、その成果として出ている部分をどのように把握しているのか、そしてこれからさらに静岡県下全域に普及をしていくためにどのような取り組みをしていくのかお聞きしたいと思います。

○古橋生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 迷惑・悪質電話防止装置の普及促進の取り組み関係でございます。
 本年の5月末までに、消費者庁の交付金などを活用して21市町、静岡市は貸与と助成金の2事業について防止装置の設置事業等を開始し、約2,000台の設置または貸し出しを行っているとの報告を受けております。
 今後とも、各警察署から市町等の自治体に対して引き続き交付金等を活用した普及を働きかけるとともに、防犯広報などさまざまな機会を通じた広報啓発にも努めていきたいと考えております。

○盛月委員
 21市町で既にこの取り組みがされているということでありますが、まだまだできていないところもありますので、引き続き呼びかけ、迷惑・悪質電話防止装置の普及が進むようによろしくお願いしたいと思います。

 それから先般、特殊詐欺総合対策班会議を警察本部で開いたということを報道、新聞記事で拝見いたしまして、その際に金融機関との連携をさらに強化していくことを会議の中で話し合いがあったとお聞きしたんですけれども、既に預手プランなどで金融機関にはすごく協力していただいていて、大分被害の防止につながっていることは認識をしておりますが、今後さらに金融機関と連携を強化するということで、具体的にはどのようなことを金融機関に協力を仰ぐというか、協力して行っていくのか具体的なことがありましたら教えていただきたいと思います。

○古橋生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 各金融機関の皆様には、店内における高齢者への声かけとか、平成25年12月から運用を開始しました預手小切手を活用した特殊詐欺被害防止対策を実施していただいておりますが、通称預手プランでは開始から本年5月末までに650件、18億7000万円余りの被害を未然に防止しており、非常に効果があると認められます。
このほか、還付金等詐欺被害防止対策としてATMによる振り込みゼロ円設定、キャッシュカード受け取り型被害軽減対策としてATMにおける1日当たりの出金制限のほか、警察庁と芸能人によるプロジェクトチームが製作した被害防止啓発のDVD上映やポスター掲示など、来店者の待ち時間を活用した被害防止広報についても協力をいただいておるところであります。
 また、先般開催いたしました金融機関ネットワーク会議におきましては、各金融機関における特殊詐欺対策がより実効性のあるものとなるように、特殊詐欺の発生状況や日々変化します手口などについて御説明を申し上げるとともに、引き続き警察との連携、連絡を密にした上で取り組みを強化していただくようにお願いをしております。

○盛月委員
 金融機関の、特に窓口の担当の方はお客様が御来店されると本当に緊張感を持って仕事をされています。私、もともと議員になる前は金融機関に長く勤めておりまして、窓口にも長く座っていたんですけれども、そのころとは全く業務も変わってきていますけれども、精神的な気持ちの面で何かあってはいけないとすごく緊張感を持って仕事をしていただいている中で、本当に残念なことに静岡ではありませんけれども、京都でしたか、窓口でもしかしたら詐欺かなと思うような事案があって、警察に通報して警察官が駆けつけて、そのお客様と接する中で結果としてそのお客様の御預金をだまし取ってしまったという事件がありまして、本当にこういうことが絶対あってはならないですし静岡県では絶対にそういうことはないと確信しておりますけれども、金融機関との連携という部分でいろんな話し合いなどをする中で、金融機関から何か意見とかはあったんでしょうか。もしなければないでいいんですけれども。

○源波刑事部参事官兼生活安全部参事官
 振り込め詐欺対策につきましては、警察独自で徹底した検挙を目指すと同時に今も御説明を申し上げましたとおり民間の方々、金融機関の皆様の御協力を得ながら1件でも減らそうということでございます。金融機関の皆様方も本当に顧客の大切な財産を守るという観点から非常に積極的に頑張ってやってくれておるところ、さらなる警察への通報の活発化等々お願いしたところでございますので、我々もそのような御協力、通報に対しましては必ず20分以内に現場臨場するんだと、窓口の職員の方に直ちに支援に入り、さらには引き継いで主観的に対応していくことを徹底するということも内部において指示したところでございます。

○盛月委員
 振り込め詐欺撲滅に向けて、さらなる取り組みをまたいろんなところに御協力いただく形になるかと思いますので、連携をよくとって進めていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 それから、2つ目ですけれども資料9交通事故発生状況についても先ほど小嶋警察本部長から御説明いただきました。
4高齢運転者事故と運転適性相談受理件数等の年間推移を見ますと、高齢運転者事故数値的には減って説明には横ばいで推移と記載されておりますが、本当に高齢者の方が運転する痛ましい交通事故が後を絶たない状況であります。これは平成25年から平成30年の推移ということでありますので、また最新の数字が出た時点で教えていただきたいと思っております。
 きょう質問させていただきたいのは幾つかあるんですけれども、運転適性相談がふえております。1万926件ということでやはりこれは運転する方、また御家族を始め周りの方の意識も高まっている証拠だなと思っておりますが、私は個人的に全体の高齢運転者の方の人数に比べて運転適性相談が少ないなと思っていて、この委員会に当たり事前にいろいろとお調べいただいたりお聞かせいただいたんですけれども、全ての人が相談に来てしまうと、なかなか対応することも難しい状況もあるとお聞きしたんですけれども、運転免許証更新のときに適性検査をして、そのときにいろいろ心配なことを相談している方々の件数がここに載っていると思うんですけれども、日ごろからも相談を受けていただいているということではありますが、病気も何でもそうですけれどもやはり早期発見、早期治療がすごく大事だと思うんですが、高齢者の方も今は大丈夫だと思ってもいつどうなるかわからないという中では早目に運転に関しての相談をするような形で、相談しやすい方法をこれから警察としても考えていっていただきたいなと思っております。これは要望ですけれども、大変だと思いますが対象者が多いので。また対応する方が少ない中で簡単な問題ではないと思うんですが、早目に相談できる体制をぜひつくっていただきたいというのが1つあります。
 それから、看護師などが免許証更新のときにいろいろチェックをして、心配なこととか運転するときに気をつけてほしいこととかを恐らくアドバイスしていただいていると思うんですけれども、その場では話がわかってもその方が家に帰って一旦そこを離れていざ運転するとなったときに、言われたことが本当に注意できるかなというのがちょっと心配だなと思っております。せっかくそこでいろんなアドバイスを受けたり、こういうところに気をつけましょうねとか、健康面でこういうところが不安ですよみたいなことを言っていただいているのであれば、もうやられているかもしれないんですけれどもそのことが何か手元に残るように、運転するときに意識を持っていただけるようなものを後日でもその場でチェックシートみたいな形で目でも意識づけができるものがあったらいいんじゃないかなと思ってるんですけれども、その点について既に具体的に取り組んでいることがあれば教えていただきたいですし、もしまだまだ不十分であればそういうことをやっていくことに対してのお考えをお聞かせいただきたいと思います。

○橋交通部参事官
 御質問のありました看護師の活用の関係を御説明させていただきます。
 看護師につきましては、医療や介護に関する知識を備え高齢者等への知見を有する職員として配置しているところでありまして、高齢運転者や一定の病気に罹患した者等からの相談に的確に対応し、運転適性相談窓口の充実強化を図っていこうとしているところでございます。一般的に高齢者の認知機能の低下、また病気等が回復するまでに相当の時間を要するということですので、継続した相談指導を行っているところでございます。
 参考までに相談対応の具体例をお話ししたいと思うんですけれども、認知症で運転継続を望む高齢者に対しましては、例えば看護師がお薬手帳からてんかんに罹患していることに気づいたために、高齢者の方が自主的に免許証を返納したケース。そのほか生活保護受給者から診断書により病状確認をする際に、中にはお金がないという方もいらっしゃいますので、そういったケースにおきましては相談者の担当のケースワーカーと連携を図りまして対処するといった、高齢者の方が悲惨な交通事故を起こさないための助言指導を行っているところでありまして、こういった活動が相談者の将来の生活支援にもつながっているところであります。
 また、その場限りでは終わらせない対策でございますけれども、運転適性相談につきましては常に記録化して管理するなど適正な運用に努めているところでありまして、相談者が免許証を保有していく中で必要に応じて診断書の提出を求めるなど、継続した相談を行っているところでございます。また高齢者からの個々の相談では、相談終了時に助言した内容の理解度を見きわめつつ対応するほか、必要によっては御家族に対しても相談のありました助言内容を伝えるなど家族を含めたサポートとなるように丁寧な対応に努めておりまして、さらに運転適性相談の窓口に高齢運転者の支援係がございますけれども、こちらとも連携を図るなど継続的な対処に努めているところでございます。

○盛月委員
 相談内容をしっかり記録化しておられるということでありましたけれども、相談を受けた側が記録するのはもちろんですけれども、高齢運転者の方が気をつけることができるようにフィードバックするというか、そういうことが何か方法がないのかなということを思っているんですけれども、そういったことについてはどうでしょうか。

○橋交通部参事官
 ただいま説明したように、当然指導助言の内容の理解度をはかるというところで、必要に応じて御家族にもサポートをお願いしているんですけれども、当然本人にお話ししたときに、必要事項、例えば項目等がそれは適宜、例えばポイントをメモでお渡しするといった対応は現場でやっておりますので、御理解いただければと思います。

○盛月委員
 高齢者運転者の方が気をつけることはしっかり気をつけて、体調面で不安なときは相談するような体制をこれからもしっかり続けていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 それから関連ですけれども、既に御承知のとおり東京都で高齢者を対象にアクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進を防ぐ装置などの購入や取りつけにかかる金額の9割程度を補助する制度を東京都が始めることになりました。これからも全国に少しずつこういったことも広がってくるのかなと思うんですけれども、実際にこの補助に関することは警察ではなくくらし・環境部とかになるかと思うんですけれども、こうした費用を助成する制度について、またこうした装置の装着の必要性はすごく感じているんですけれども、その点について県警としてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。

○金原交通部参事官兼交通企画課長
 運転をサポートするシステムは、高齢者に限らずさまざまな安全サポートシステムというのがございます。具体的にこういった事業に対して県警察で支援するわけではございませんが、そういったシステムがあるということを高齢者の方々によく知っていただくということで、実際にメーカー等の協力を得ながらサポートシステムを搭載した車両がどんなものであるのかを実際に体感していただいて、その効果を理解していただくことで、参加体験実践型の交通安全教室を開催しております。

○盛月委員
 できる対策はできる限りしていただいて、高齢者の運転をサポートして事故を防ぐ対策をお願いしたいと思うんですね。

 もう1点、これもまだまだ国としてどういう考えなのかという部分かもしれないんですけれども、限定免許についてこれから選択肢として考えていく必要があるんではないかと思っております。
限定免許は、運転できる車両を自動ブレーキなどを搭載した安全運転サポート車に限定する方法のほか、運転する場所や時間帯を制限することなども考えられるんですけれども、まだまだこれからの議論だと思うんですが、限定免許については現時点では県警としてはどのようなお考えでおられるのかお聞かせいただきたいと思います。

○橋交通部参事官
 高齢者向けの限定免許の創設関係でございますけれども、これにつきましては過日6月18日の政府の関係閣僚会議におきまして未就学児等及び高齢運転者の交通安全緊急対策が決定されまして、その中に高齢者が運転できる免許制度の創設が盛り込まれましたことから、現在我々としてはこれらの動きを注視しているところでございます。
 一方で、運転免許行政につきましては法令等の規定に基づき全国統一された運用がなされるべきものでありますので、今後は警察庁と連携を図り法の整備が整い次第円滑に運用できるよう諸準備を進めてまいりたいと考えているところでございます。

○盛月委員
 国の方針、警察庁の考え方をしっかり把握していただいて円滑に進むように、これからの議論になってくるかと思いますけれどもどうぞよろしくお願いいたします。以上で質問を終わります。

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