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委員会会議録

委員会補足文書

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令和元年決算特別委員会文教警察分科会
決算等の説明 【 当局側説明 】 発言日: 10/28/2019 会派名:


○小嶋警察本部長
 私から、お手元に配付いたしました平成30年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書に基づきまして御説明申し上げます。
 初めに、平成30年度予算の執行実績についてであります。
 歳入の決算状況につきましては、説明書の47ページから49ページに記載のとおりであります。
 49ページ下段の合計欄をごらんください。
平成30年度の歳入は、予算現額28億3100万円余に対しまして、収入済額は27億9700万円余で、3400万円余の減となっております。各科目の予算現額に対する増減の主な理由につきましては、それぞれの説明欄に記載のとおりであります。
 次に、歳出の決算状況でありますが、説明書50ページから52ページに記載のとおりであります。
 52ページ下段の合計欄をごらんください。
 平成30年度の歳出は、予算現額800億4900万円余に対しまして、支出済額は793億7500万円余で、翌年度繰越額は2億6800万円余であります。
 不用額は4億400万円余で、主なものは50ページ中段の職員給与費の2億3700万円余で、これは退職者数が見込みを下回ったことによる退職手当等の残額であります。
 このほか、主な事業費の説明、翌年度繰越額や不用額の内容につきましては各科目の説明欄に記載のとおりであります。
 続きまして、平成30年度主要な施策の成果につきまして御説明申し上げます。
 説明書の1ページをお開きください。
 平成30年の警察運営につきましては、県民の期待と信頼に応える警察〜正・強・仁〜を運営指針といたしまして、安全で安心な静岡県を目指し6つの重点目標を掲げ各種施策を推進いたしました。
 その結果、平成30年中の刑法犯認知件数は1万9659件と16年連続で減少し、交通事故につきましても人身交通事故発生件数、死者数、負傷者数はいずれも前年に比べ減少し、特に死者数は104人と昭和28年以降における過去最小を記録するなど一定の成果を上げることができました。
 しかしながら、県内でも社会的反響の大きい凶悪事件が発生したほか、特殊詐欺による被害が高水準で推移するなど県民を取り巻く治安情勢はいまだ予断を許さない状況にあります。
このため、県警察では県民が安全で安心して暮らせる静岡県の実現に向けて、組織一丸となって治安向上に向けた諸対策に取り組んでいるところであります。
 以下、各部ごとの主要施策について御説明いたします。
 4ページをお開きください。
 初めに、総務部及び警務部の警察活動を支える基盤の充実強化であります。
 予算執行額は、699億1600万円余であります。
 以下、主な施策を3点御説明いたします。
 1点目は、(1)警察組織機構の整備であります。
 県警察では、ラグビーワールドカップ2019及び東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における警備諸対策、特殊詐欺に対する被害防止及び検挙対策を推進するための体制を整備したほか、性犯罪及び児童虐待事案等に対する捜査体制の強化等を行いました。
 また、本年春に開署した浜松西警察署の開設準備室の設置や、情報システム開発体制の充実など限りある警察力を最大限に発揮できるよう組織体制を整備しました。
 5ページをごらんください。
 2点目は、(2)女性の視点を反映した警察運営の推進であります。
 次世代育成支援法及び女性活躍推進法に基づく行動計画として策定した静岡県警察みらい創造計画に基づき、職員が職業生活と家庭生活を両立できる勤務環境の整備や女性の活躍を促進するための取り組みの強化を推進しました。
 6ページをお開きください。
 3点目は、(9)浜松西警察署庁舎等建設事業及び(10)湖西警察署庁舎等建設事業であります。
 浜松市西区に県内28番目の警察署となる浜松西警察署の庁舎を平成29、平成30年度の2カ年で整備しました。また湖西警察署については県の第4次地震被害想定において津波浸水域にあることから浸水域外の湖西市古見地先に移転整備するため建築設計及び地質調査を行っております。令和3年春の移転に向け、今年度から2カ年で庁舎建設を行うこととしております。
 続きまして、11ページをお開きください。
 生活安全部の安全で安心できる犯罪の起きにくい社会づくりであります。
予算執行額は、2億3900万円余であります。
 以下、主な施策を3点御説明いたします。
 1点目は、(1)地域安全活動の推進であります。
 県警察では平成25年1月に犯罪抑止戦略本部を編成し、犯罪の発生状況を分析して地域の犯罪情勢に即した犯罪抑止対策を推進してきました。その結果、平成30年中の本部指定抑止対象の身近な犯罪の認知件数は前年と比べ12.3%減少し、刑法犯全体の認知件数も前年と比べ5.8%減少しました。
 一方で、振り込め詐欺を初めとする特殊詐欺につきましては認知件数が増加している状況にあります。県警察では、特殊詐欺対策として平成29年6月から迷惑・悪質電話防止装置の普及、促進、高齢者自らの警戒心、防衛心の醸成、現役世代へのアプローチを三本柱としたしずおか関所作戦を推進しており、犯行の入り口である詐欺電話を物理的に遮断する迷惑・悪質電話防止装置の普及に努めるとともに、高齢者はもとより、その子供や孫の、いわゆる現役世代に対しても被害防止対策の重要性を理解していただき、社会全体で特殊詐欺の被害を防止していく機運の醸成に努めているところであります。
 13ページをお開きください。
 2点目は、(4)人身安全関連事案への対応であります。
 平成30年中の人身安全関連事案の認知件数は前年とほぼ同数でありますが、内訳を見ますとストーカー事案とDV事案が減少している一方で、児童虐待事案が大幅に増加しております。これら人身安全関連事案への対処に当たっては、個々の事案の危険性、切迫性を判断し、児童相談所等の関係機関と緊密な連携を図った上で、各種法令を適用した被疑者の検挙を初め被害者の安全確保を最優先とした迅速的確な対応を図っております。
 19ページをお開きください。
 3点目は、(12)サイバー犯罪対策の推進であります。
 インターネットやIoT機器が普及し、サイバー空間が国民生活の一部となる一方でサイバー空間があらゆる犯罪で悪用されており、その脅威は深刻化しております。サイバー空間における安全と安心を確保するため、サイバー犯罪の取り締まりを強化するとともにサイバー犯罪に対する捜査能力向上のための捜査専科及びサイバー犯罪捜査検定並びに警視庁、京都府警及び民間企業への捜査員の研修派遣を行いサイバー犯罪捜査体制の強化に取り組んでおります。
 続きまして、21ページをお開きください。
 地域部の地域と密着した活動の推進及び身近な不安の解消であります。
予算執行額は、16億7300万円余であります。
 以下、主な施策を1点御説明いたします。
 (1)地域警察活動の推進であります。
 県警察では、警察官によるパトロール活動の強化と交番不在時間帯の縮減に努めたほか、警察官不在時の交番と警察署をつなぐホットラインや転送電話の活用等により住民サービスの向上を図っております。また地域警察官の職務質問技能の向上など現場執行力向上のための指導教養等を推進したほか、警らや巡回連絡等を通じた住民の意見や要望の把握、交番速報の発行による地域における事件事故の発生状況や防止策についての情報発信等を進め、地域住民の身近な不安の解消に努めております。
 続きまして、24ページをお開きください。
 刑事部の凶悪な犯罪や暴力団などによる組織的な犯罪の徹底検挙であります。
予算執行額は、2億6500万円余であります。
 以下、主な施策を3点御説明いたします。
 26ページをお開きください。
 1点目は、(5)重要犯罪捜査の推進であります。
 平成30年中、殺人、強盗、放火などの重要犯罪に対する捜査を推進した結果、233件、192人を検挙いたしました。特に昨年は藤枝市瀬戸ノ谷地先山中における女性死体遺棄事件が発生し、県民に大きな衝撃と不安を与えたところでありますが、初動捜査の徹底などにより早期検挙を果たしております。
 下段をごらんください。
2点目は、(7)特殊詐欺事件捜査の推進であります。
 特殊詐欺については、取り締まりと被害防止活動を推進した結果、平成30年中の認知件数は前年と比べ25件増加しましたが、被害額は約1億6800万円減少したほか、検挙件数は前年と比べ42件増加しております。
 29ページをお開きください。
 3点目は、(11)暴力団対策の推進であります。
 暴力団犯罪の徹底した取り締まりを推進した結果、平成30年中は首領及び幹部51人を含む暴力団構成員等407人を検挙したほか、みかじめ料の要求行為などに対する暴力団対策法に基づく行政命令を54件発出いたしました。
 また、昨年10月には県民約700人が参加する第36回静岡県暴力追放・銃器根絶県民大会in藤枝を開催し、県民の暴力追放意識の高揚を図ったところであります。
 続きまして、33ページをお開きください。
 交通部の交通事故のない安全で安心な社会の実現であります。
 予算執行額は、72億800万円余であります。
 以下、主な施策を3点御説明いたします。
 1点目は、(3)交通安全活動の推進であります。
 県警察では、関係機関、団体と連携しつつ子供と高齢者の安全対策、高齢運転者対策及び自転車総合対策を重点とした総合的な交通事故抑止対策を推進いたしました。
 高齢運転者対策としては、加齢に伴う身体機能の変化が運転行動に及ぼす影響等を体験してもらう参加、体験、実践型の交通安全教室等の開催や運転免許自主返納者サポート事業等に取り組んでおります。また夕暮れ時から夜間にかけて高齢歩行者被害の交通死亡事故が多発する傾向にあることから、自動車運転者に対しては早めのライトオンの実践やハイビームの効果的な活用を、歩行者に対しては反射材や照明器具の活用を呼びかける高齢歩行者対策に取り組むなど総合的な高齢者事故防止対策を推進しております。
 36ページをお開きください。
 2点目は、(4)交通指導取り締まり等の推進であります。
 悪質性、危険性、迷惑性が高い無免許運転、飲酒運転、著しい速度超過など7種類の違反を死亡事故抑止違反に、またドライバーのモラルが問われる携帯電話使用等、座席ベルト非着用、チャイルドシート非使用の3種類の違反を規範意識向上違反に指定し、これらの違反に重点指向した交通指導取り締まりを推進しております。
 38ページをお開きください。
 3点目は、(5)交通安全施設の整備による交通の安全確保と快適な交通環境の確立であります。
 平成29年11月より、新東名高速道路、新静岡インターチェンジから森・掛川インターチェンジ間において最高速度を時速110キロメートルに引き上げる試行を行っておりましたが、本年3月1日より同区間の最高速度を時速120キロメートルに引き上げる試行を開始しております。
 また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催時に想定される大会関係者の輸送ルートや観客のシャトルバスルート等において、交通流監視カメラ、交通情報板の設置や信号灯器のLED化など輸送ルートの円滑化及び交通安全対策を実施しております。
 続きまして、43ページをお開きください。
 最後は、警備部のテロ、大規模災害など緊急事態対策の推進であります。
 予算執行額は、5500万円余であります。
 以下、主な施策を3点御説明いたします。
 1点目は、(1)災害警備活動であります。
 県警察では、平成30年度中、台風第24号の接近に伴う大雨、洪水、暴風警報の発表などに伴い災害警備準備室等を26回設置し、被害情報の収集や災害危険箇所の警戒などの災害警備活動に従事いたしました。
 44ページをお開きください。
 2点目は、(5)オリンピックパラリンピック対策の推進であります。
 ラグビーワールドカップ2019及び東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を見据え、安全で円滑な大会進行を確保するため、大会会場等の実地踏査に加え組織委員会、警察庁、関係自治体等関係機関との協議を行うなどにより警備計画の策定を推進しております。
 下段をごらんください。
 3点目は、(7)テロへの的確な対応であります。
 県下全警察署に官民連携の枠組みとして構築したテロ対策ネットワークにおいて、研修会や合同訓練等を実施し社会全体でテロに対処する能力の強化を推進しております。
 以上、主要な施策の概要について申し上げました。何とぞ御審査のほど、よろしくお願いいたします。

○良知(淳)委員長
 以上で当局の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
では発言願います。

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