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委員会会議録

質問文書

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令和2年2月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野崎 正蔵 議員
質疑・質問日:03/09/2020
会派名:自民改革会議


○野崎委員
 分割質問方式で質問させていただきます。
 まず、令和2年度の当初予算についてであります。まだ成立しておりませんが、いろんなことがありましたけれども快く我が会派の要望も盛り込んでいただきまして、初めに感謝を申し上げます。また今回の緊急の補正予算につきましてもお礼を申し上げます。
 しかしながら、私も県議会議員にならせていただいて7年目でありますけれども、県の施策や事業の優先順位のつけ方について、議員になった当初から非常に疑問に思っている点があります。これにつきましては、委員会や本会議場など、いろんなところで質問させていただいております。
 まず、今までの出来事をお話しさせていただきますと、私は補欠選挙で7年前に当選させていただいて今でも覚えていますが最初に所属したのが企画文化観光委員会でした。その当時の委員長が宮沢委員でありまして、そのときには世界文化遺産センターの基本設計と実施設計が6月の補正で出てきました。6月の補正で新規事業が出てくるのがあれと思ったし、また基本設計と実施設計が一緒に出てきて、しかもプロポーザルという手法で決めるということだったんです。私はそれもたまげました。県の事業はこういう進め方をするのかなと思いまして、そのときにお尋ねしたのは、これは基本設計から実施設計までかけるんですから一体この事業は幾らまでかかるんですかと言ったら、そのとき答弁いただけなかったんですね。そして9月にも答弁いただけませんでした。9月にようやく言ったのが確か40億円という数字だったと思います。12月にだんだん事業の概要が明らかになってきたんですが、もう基本設計と実施設計は出しているんですね。その後何が起こったかというと、2月の当初予算の審議のときに知事は提案理由の説明で建築界のノーベル賞とも言われるプリッカー賞を受賞した坂茂氏に世界文化遺産センターの設計を委託し順調に進んでいますと。ところが4月だか5月に入札をしたら不調だったんですね。要するにその価格では落とせないということだったんです。その後9月の補正で何が起こったかというと、設計の仕様の見直しをして少し仕様を落としますがそれでも建築費用が足りないので、5億円補正予算を組ませていただきたいというお話だったんです。普通の生活から考えても、例えば設計屋さんに3000万円で自分の家を頼みたい、頼んで設計屋さんが設計をしてくれて工務店にその設計で家を建ててくださいとお願いしたらいやいや4000万円かかります。その後仕様を落としますので3500万円出してもらえませんかと言われたらどういう気持ちになりますかということなんですね。それでびっくりしたんです。その後も空港の改築工事やさまざまなことがございましたけれども、どこに予算を重点配分しながら何をしていくのかがどこでどう決められているのかよくわからないんですね。
 篠原知事戦略監にも、確か経済産業部長のときだったと思いますが質問させていただいたのは茶の都ミュージアムだったと思います。私は行政の仕事は大きく4つに分かれると思うんです。絶対やらなければいけないもの、やったほうがいいもの、やらないほうがいいもの、やっちゃいけないもの。こういった4つの分け方にすると茶の都ミュージアムはどれに入りますかという質問をさせていただきました。この静岡県の予算であったり、執行であったりというのはその優先順位の決め方がよくわからないんですね。さまざまな予算要望や予算折衝をしていく中で、健康福祉部などにしてみると100万円や200万円、1000万円、もう1億円なんてくれたらもう本当に事業が進められると切実な声を聞いています。
 そんな中で、今この県全体の予算であったり、施策執行であったり、さまざまなものをコントロールしているであろう総務委員会でお伺いしたいのは、その施策や事業の優先順位についてどんな議論を積み上げながらどのように結論を出しているのかお伺いします。

○水口政策推進局長
 まずその事業の優先順位のつけ方になりますけれども、現在私どもでその優先順位等をつけるシステムがございます。それは政策推進と予算を一体化した中で、それをシステム化して議論していこうというのがございます。まずは現場を知る各部の部局長がリーダーとなりその必要となる施策を提案いただくというのが一番初めになってまいります。それをもとに各部長などと私ども政策推進の担当部署などが中心となって課題整理をさせていただいて、その上で副知事を中心とする政策調整会議、そして知事が加わった知事戦略会議と回を重ねてその政策調整を行い方針決定を行っている形になります。その過程におきましては財政的側面から、例えば今年であると予算編成5カ条をしっかりと部局に伝え、エビデンスに基づく政策立案、またはビルド・アンド・スクラップも徹底していただくようにお願いし、その中で出てきたものをそこで議論し政策順位、優先順位等をつけて最終的な予算としてお諮りしているところでございます。

○野崎委員
 その流れはわかりますけれども、それがどういうふうに機能しているのか、そういうものがちゃんと機能していたら予算から飛び出して足りなくなってしまうことはあり得ないと思うんですよ。でもあり得るのは何でだと思いますか。お尋ねします。

○水口政策推進局長
 その過程について、私ども部局も事業を一生懸命考え、その過程において財政的側面または政策的な側面からフォローし、最終的には政策調整会議または知事戦略会議につなげていくわけでございますけれども、それぞれまだまだ十分議論しているところは若干弱いところもあるのかもしれないものですから、その辺は今後しっかりと強化することも認識しております。基本的にはそういうシステムが機能していると認識しておりますけれども、改善する余地も若干あるという認識です。

○野崎委員
 機能していると言いますけれど、私は機能していないという認識の中で質問させていただいています。例えば今回質問にも出ましたけれど、昨年の文化力の拠点整備ですがそもそもは有識者会議を立ち上げて壮大な構想を立てたんですね。日本平山頂から三保の松原までを結んだエリアを文化の発信地域としてその真ん中に文化の拠点をつくるということで、一番最初は何の核の施設もなかったわけですよね。ところが中央図書館が使用できない状態になっているため、それを核の施設にしましょうと計画の見直しをしたと思うんですね。計画を見直したのは2月の当初予算ぐらいだったと思いますが、そのときの計画の見直しにしてもPFIの手法を使うということで、これはこの施設をそのままやっていくと財政負担が余りに大きいからPFIの手法をとって民間の資金調達をしながらなるべく建設コストを下げますということだったんですね。それがスタートしてから、6月の補正だったと思いますが民間の参入企業を募るにはもう少し具体的な絵を描かないと手を挙げてくれないので絵を描きたいですと、確か600万円だか900万円の補正が出ているんです。では今まで言っていたのは何だったんですか。今回この見直しも我々指摘させていただきましたが、有識者会議あるいはその設計といった費用は今に至っては何に生きているのかわからないんですね。そこがちゃんと判断の機能が効いていると言い切れるのはどういうことなんですか、お伺いします。

○水口政策推進局長
 その過程におきまして議論はしっかりとなされているかということでございますが、今回の東静岡を考えたときにその過程におきまして例えばその事情が変化した際に議会の皆様と会話をしながらやってきているわけでございますけれども、その説明も十分できなかったところもあり得ると思います。そういう中で今の状況が生まれている可能性もありますので、今後の政策推進または予算編成にあたっては県民、県議会などの外部の意見も十分お伺いしながら政策方針を決めていく改善をしていかなければならないと認識しているところでございます。

○野崎委員
 これは本当に何か言われて皆さんもあんまりうれしくない質問だと思いますけれども言わせていただきたいのは、例えば浜松市の篠原の野球場整備のときに何を言ったかといったら防災拠点がマストですということだったんですね。防災拠点として整備する、防災機能を中に入れるのがマストだ。そしてオリンピック競技に間に合わせるなんてもうどう考えてもおかしいと思いませんか。それが予算化されようとしたわけですよね。そしてそのときにコンセンサスがなかったから予算が修正されて、そしてその後ですよ文化力の拠点がこういう形になったのは。どこに反省があるんですか。PDCAを回すとよく言うじゃないですか。今回の評価書でもそうですけれども、それを言っても一番根っこの意思決定が狂っていたらそもそも無理に評価をつくらにゃいかんことになるんじゃないですか。というのを非常に懸念し今回代表質問でもさせていただきましたが消化不良だったのでここでさせていただきました。いずれにしましても、ちょっとおかしいなと皆さんが思わないといかんじゃないかなと思うんです。その辺を要望して質問を終わります。

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