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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 澄美 議員
質疑・質問日:12/17/2019
会派名:自民改革会議


○鈴木(澄)委員
 分割質問方式でお願いします。
最初に、静岡社会健康医学大学院大学の関係です。
まず、議案の補正予算の中に債務負担行為が示されておりますが、1億6000万円の中身についてよろしくお願いします。

 それから、厚生委員会資料1の7ページの開学スケジュールのうち、大学の設置開学準備にある各団体との協定に関する協議の各団体とは何を指すのか、また協定とはどういうものなのか、目的あるいは期待される成果についてお願いします。

○青山健康福祉政策課長(社会健康医学推進担当)
 説明資料6ページの12月補正予算にございますとおり、債務負担行為1億6000万円をお願いしています。既存施設の改修工事で、大学院大学は現在の環境衛生科学研究所と隣にある旧静岡赤十字血液センターを活用することにしています。
 このうち、旧静岡赤十字血液センターにつきましては既に移転が済んでいますので、赤十字血液センター建物内部の内装をはぎ取る工事をしたいと考えております。なお、剥ぎ取った後の改修工事につきましては、来年度当初予算で計上していきたいと考えているところです。工期は来年6月末までを見込んでおりますので、今回債務負担行為をお願いしたところです。

 7ページにあります開学準備のスケジュールの関係で、各団体との協定に関する協議については、大学院大学を設置した後の学生確保策につきまして検討を進めているところです。
 定員は10人、2学年20人ですけれども、設立認可申請上、安定的に学生を確保することが最重要視されると聞いていますので、学生確保に係る協定を結んでいきたいと考えています。対象は県内大学、病院、医師会等を含めた専門職の団体等で、定期的に学生を派遣していただく協定を結んで、確実に10人の定員を確保したいと考えています。

○鈴木(澄)委員
 わかりました。
 債務負担行為の関係ですけれども、今のお話ですと今回の債務負担行為は第一弾としてスケルトン工事、令和2年度当初予算で改修工事とのことですけれども、非常にタイトなスケジュールになっている点を心配しています。
 最近、公共工事の入札が不調に終わるケースをいろんなところから聞き及んでいますけれども、このスケジュールの中でその辺の懸念はどのようになっているのか。

○青山健康福祉政策課長(社会健康医学推進担当)
 入札不調がかなり増加しているのは交通基盤部からも聞いているところで、今回1億6000万円の設定でお願いしていますけれども、当初はもう少し低く想定していました。予算を設定する際に見積もり等を徴収し、想定を上回る価格でなければならない現状が見えてまいりましたので1億6000万円でお願いし、入札不調にならないよう市場の状況を把握した上で予算計上し、設計を進めて契約に結びつけたいと思っております。
 ただ、全体としましては令和3年4月まで非常にタイトなスケジュールになってございますので、今後も市場の動向を見ながら、必要な予算額を確保してまいりたいと考えています。

○鈴木(澄)委員
 厳しい状況は理解できました。
 来年度予算も含めて同じような状況が続くとなりますと、予算額の正当性といいますか、今のところは事業をスケジュールに合わせてとのお話ですけれども、今後丁寧な説明が必要になるかなと感じています。

 各団体との協定は学生確保のためですが、新しい大学を設置する際にこういった協定を結ぶケースは私の経験ではないんですけれども、今回そこまでやるのはこれから順調に運営していくためだと理解してよろしいんですかね。

○青山健康福祉政策課長(社会健康医学推進担当)
 大学院大学は学部卒業生もそうですが、基本的には社会で既に活動されている、仕事を持ちながら社会健康医学に興味のある方に来ていただきたいと考えています。応募したいけれども応募しづらいことになってもいけませんので、職場の御理解等も含め各種団体と協定を結んで、ウイン・ウインの関係で学生を育てることができる仕組みをつくっていきたいと考えております。

○鈴木(澄)委員
 了解しました。
ぜひともスケジュールに合わせてしっかりと、その後の運営も順調に進むように私たちも支援していきたいと思います。

 次の質問ですが、次期総合戦略素案34ページに総合戦略の基本方針と記述されています。
 上から4行目あたりに、本県の最上位計画である総合計画に誰もが努力をすれば人生の夢を実現し、幸せを実感できる地域の実現と明記し、SDGsの理念である誰一人取り残さない社会の実現と方向性を同じくすると表現されています。
 健康福祉部が所管する医療や介護、福祉は、努力という言葉をいろんなところで考えなければいけないと思っています。
 この分野において努力とは現場、関連する人たちにとって非常に重荷になってしまうと感じています。SDGsの表現は非常にわかりやすいですが、県の基本方針、特に所管の関連でいけば努力という言葉をもう少しかみ砕いて使わないと言葉がひとり歩きして逆に負担になるのではないかなと思います。これは私だけの考え方なのか、健康福祉部としての考え方があればお聞きしたいと思います。

○池田健康福祉部長
 例えば虐待を受けている家庭に生まれた子供、あるいは貧困に悩む家庭に生まれた子供などが生まれながらにして人生が決まってしまうことはあってはいけないと思っています。ハンディキャップを持った方が健常者に対しハンディキャップを感じる生活をしないようにするのが福祉の役目だと思っています。スタートラインに立てるようにするのが福祉政策の柱なのかなと思います。
 努力という言葉が重荷になるんじゃないかとの話ですけれども、政策決定を担当する人間に必要な要素が3つあると読んだことがありまして、1つは平等であること、2つ目は公正であること、3つ目が信賞必罰であることです。私は経済産業部が12年と長く、商工関係であると弱肉強食の世界ですから非常にわかりやすい話ですが、福祉の世界に取り入れるのはどうかと考えます。
 ただし、現在福祉施策が一律平等で行われている節もございまして、例えば健康に全く気を使わず人工透析になった方と、健康に気を使って数値は悪いけれども健康に生きてきた方が果たして同じ保険料でいいのかといった問いもあります。生活保護の中でも、働こうとしない人もいらっしゃいますし、本当に貧困になってどうしようもない方もいらっしゃいます。信賞必罰という言葉が正しいかどうかわかりませんけれども、福祉の世界でも若干その考え方はあってもいいのかなと。
 もちろん、本当に努力もできない状況の方にセーフティーネットは必要ですけれども、努力ができる、できないの問題があるとすれば、その辺は若干反映させてもいいのかなと思っております。
 答えになっているかわかりませんけれども、健康福祉部でも若干そういった要素はあってもいいのかなというのが私の考え方でございます。

○鈴木(澄)委員
 御答弁いただきましてありがとうございました。
 政策を展開する行政の立場で方向性を大きく出して対応する流れからすればわかる話であるし、現場では個々に柔軟に対応していることもわかる。
 しかし、サービスを受ける側は県民でありますし、この戦略は県民と共有していかないといけないと思います。入り口のところであれと思う表現があったとしても、全体が望むものとして努力は必要だと思いますし異論はありませんが、健康福祉部がかかわっている分野には難しい課題もあると思っております。全体をまとめる中で、県民に対して1つの分野として言葉の配慮をお願いしたいなと感じています。
 非常に苦しい話ではあると思いますけれども、災害で言えば、公に期待しすぎたことによる問題があって、基本は自助から始まるわけですから、それはこの分野も全く同じだと思っています。自分の健康は自分で守らなきゃいけないですから、幾らか表現の配慮を御検討いただきたいと要望して終わります。

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