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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年度決算特別委員会厚生分科会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:10/28/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伴委員長
 休憩前に引き続いて、分科会を再開いたします。
 質疑を継続します。
 御発言願います。

○阿部委員
 それでは、分割質問方式で16項目ほど伺います。
 決算ですので質問もシンプル、答弁もシンプルです。御心配なく。
 最初に、平成30年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書23ページの避難行動要支援者についてでございます。
昨年度は、5カ所で市町の意見交換会が実施されており127名が参加されていますが、ここで出た課題、それへの対応を今年度に反映しているかどうかお伺いいたします。

○青山健康福祉政策課長(社会健康医学推進担当)
 市町における避難行動要支援者の意見交換会につきましてお答えいたします。
 この意見交換会は、健康福祉センターの担当、各市町の健康福祉部門、防災部門の担当者等が出席して5カ所で行われたものでございます。各市町における悩み、課題点とか、こういった事務はどうしたらいいかなど多く出されまして、一つの情報交換の場として行われているものでございます。
 昨年度は、西日本豪雨がございましたので災害救助法の適用についての意見が幾つかありました。例えば災害救助法につきまして、あらかじめ市町の所管課をしっかりと決めているのかといった意見もございました。それから昨年の北海道胆振の地震におきまして、乳児用液体ミルクについてかなり議論があったところでございますけれども、それらの提供についての各市町の対応などについても意見交換が行われました。それからDCAT――災害派遣福祉チームと保健師のチームの役割分担の違いについてなどもありまして、私どもから説明させていただいたところでございます。
 あと、御意見ではありませんけれども福祉避難所をどの時点で開設するのかといった素朴な疑問――福祉避難所は本来開設の基準が決まっていなくて、必要な方がいれば開設していただくわけですけれども――各市町において平常時からどのようなことを心がけておけばいいか意見交換もしました。
 そういった中で、今年度は災害救助法の事務手引を私どもでつくっており、各市町の担当にも配付してございますが、ホームページにも手引を掲載すれば見ながら様式等をつくれますので、健康福祉部のホームページに手引をファイル化し載せる取り組みも進めているところでございます。

○阿部委員
 丁寧な答弁をありがとうございます。
 今出た災害救助法は、先般発動されましたので早速生きたと認識いたします。
ただ、毎年同じようなことをやり同じような質問が出て時間が過ぎるのであればやっつけ仕事になりますので、しっかりと年を追うごとにレベルアップしていただきたい。

もう1点は、昨年度の意見交換会で出た意見を生かして今年度の避難行動の訓練に生かしているか確認いたします。

○青山健康福祉政策課長(社会健康医学推進担当)
 市町においても、避難行動要支援者を中心とした防災訓練を行っていますが、現時点では意見交換会での意見をどのように活用したかは把握しておりません。来年度に向けまして、昨年度の意見交換の場でどのようなことを感じて、どのように訓練等に生かしていくか、市町の実態もしっかり把握してまいりたいと思います。

○阿部委員
 決算をして語らしむるべしという言葉がありますが、決算で得た知見を必ず生かしていく、そして文書――机の上だけじゃなく、要支援者の方は本当に弱い立場なので、現場で生かせるようにぜひしっかりと具現化していただきたいと要望して次の質問に入ります。

 福祉避難所運営マニュアルについてお聞きします。
 説明資料25ページの評価の数値によると、平成30年度が24市町になっています。目標値は全市町でありますが、昨年度の決算の時点で市町のマニュアルができていない理由と、それを受けて今年度どのような対策をとったのかお聞きしたいと思います。

 あわせてマニュアルの質についてですが、ただマニュアルという名前のものができているだけではだめでありまして、しかも県内全部が均一で同じマニュアルというのも間違いです。
各市町の地域性や実情に基づいたマニュアルができているかどうか、現時点において平成30年度までにできた24市町のマニュアルが地域性や実情に基づいたものになっているのかどうか確認いたします。

○青山健康福祉政策課長(社会健康医学推進担当)
 説明資料25ページの福祉避難所運営マニュアルの市町の作成状況についてでございます。
 作成済みは35市町のうち24市町でございます。福祉避難所の実際の設置数を見ていきますと、平成31年4月1日現在、全県で769施設を協定ないし指定しているところで、未作成11市町の状況は多くても最大で18施設の指定のみとなっております。指定施設数が少なく、市町にはもう少しマニュアルの必要性についてしっかりと意識を持っていただきたいと思ってございます。
 その上で、昨年度と今年度に作成をお願いしている状況でございますが、11市町のうち現在作成中が5市町で、実質的には残り6市町になってまいりましたので、しっかりと作成をお願いしていきたいと考えてございます。

 それからマニュアルの質でございます。
県におきましては福祉避難所運営マニュアルのもととなるものを平成28年から作成して、昨年少し改定して市町に示しているところでございます。各市町でつくっていただいていると思っておりますけれども、実際には各市町のマニュアルを取り寄せて確認しているわけではございません。今9番委員から御指摘もございましたので、各市町のマニュアルを取り寄せるなどしてどのようなモデルになっているか、しっかりと確認してまいりたいと思っています。

○阿部委員
 ありがとうございます。
 青山健康福祉政策課長の答弁のとおり、できただけではだめであって、実際に発災時に現場で福祉避難所の運営ができるかが非常に重要です。防災先進県を自認する静岡県として他部局ともきちんと連携して、県内市町全てにおいて弱い立場に立たされる方が困らないように、1人でも多くの命を救い、また弱い方の味方ができるような県の政策づくりをお願いしたいと思います。

 次の質問に入ります。
 人権啓発活動についてお伺いします。
説明資料39ページの評価表3段目、人権尊重の意識が生活の中に定着した住みよい県と感じる人の割合が、平成29年度の37.1%から30年度は45.3%、何と8.2%も増であります。
これは非常にいいことでありますが、8.2%ふえた要因についてどのように分析されたのかお伺いしたいと思います。

 あわせて、人権に関する講座が説明資料33ページ以降幾つか載っていますが、39ページの人権啓発講座等参加者数が昨年度2万9083人と目標値の3万人にほぼ届いておりまして、内訳がやはり大切だと思います。
前年が2万6040人ですが、同じ方が来ていて、ふえたのは実は3,000人だけでは意味がないと思いますので、どのような参加者であったのか分析しているのか、なるべく多くの方にこの講座に出ていただこうと努力してきたのか、決算の解析結果をお聞きします。

○金原人権同和対策室長
 人権尊重の意識が生活の中に定着した住みよい県と感じる人が平成29年度37.1%から30年度45.3%に上がった要因についてでございます。断定することは難しいですけど、社会情勢の影響や人権に関係する、例えば人権侵害に関する悲惨な事件などが前年に比べて多少少なかったことなどが回答者の意識に影響して、前年より高い結果になったのではないかと考えております。
というのも、同じ県政世論調査の中に日常生活の悩みや不安を問う項目がございまして、5年間で日常生活の不安や悩みが少ないと答えた方が減れば人権尊重の定着意識の割合も減って、ふえれば同じようになっていると、たまたまかもしれないんですけれども、安心・安全の心配が少ないと感じた方は人権についてもよい方向に感じている傾向が見られると考えております。
 なお、全体的な動きを見ますと、この調査を開始した平成11年は人権尊重の定着意識が20.5%でございました。今は多少の増減はございますが40%ぐらいで推移しておりますので、地道な人権啓発が効果を及ぼしているのではと、手前みそながら考えているところでございます。

 人権啓発講座等の参加者は、去年は3万人の一歩手前の結果になってしまいましたが、内訳についてでございます。
県直営で行っている人権フェスティバル、講演会、市町が行うそれぞれの催しのほか委託した人権団体が行った催しなどの参加者もカウントしております。
12月の人権週間の周辺に開催する人権フェスティバルまたは人権問題講演会などは、毎年開催地域や開催場所を変えたり、特に人権フェスティバルについては毎年場所を変えて会場近くの中学生に参加を働きかけております。そのほか人権啓発センターが学校や企業などの要請に応じて出前講座をやっておりますけれども、それぞれ関心を持たれるテーマを聞いて取り上げております。また人権関係団体が開催する催しにつきましては、例えば音楽を通じた人権啓発を行ったり、人権をテーマにした朗読劇など一般的な講演会の敷居を低くして参加しやすくして、新たな参加者ができる限りふえるように努めております。

○阿部委員
 御答弁ありがとうございました。
 非常に熱意が感じられる答弁でありましたので、ぜひ期待したいと思います。
冒頭の8.2%増の要因分析は個人的に非常にユニークだと感じました。統計学の分野から見ればこういった比較は意外と合致するものでありますので、次にどんな施策を打ったらいいか科学的根拠も含めた施策展開をしていただきたい。ことしは大分いろいろ熱心にやっていただいておりますが、決算で分析した事項をぜひ来年度以降に生かしていただきたいと思います。
 もう1つは、ターゲッティングをしっかりしていただきたいことだけ要望して、この質問を終わります。

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