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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:良知 駿一 議員
質疑・質問日:12/16/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○良知(駿)委員
 午前中5番委員や6番委員からも御質問があったと思うんですけれども、建設委員会説明資料10ページのハザードマップに関してなんですが、御答弁を聞いていて気になったことがあったので質問させていただきます。一問一答方式でお願いします。
 今後、河川のハザードマップの作成を促進するとのことで、速度を上げるために簡易な評価でシミュレーションをして作成していくと御答弁いただいたんですけれども、基本的に簡易な手法というか、サンプル数を下げるとシミュレーション結果が実在のものと異なる可能性が大きくなるわけで、精度が落ちると、でき上がったハザードマップの被害想定区域のギリギリのところの人たちはどう動くかがなかなか難しい判断になると思うんです。
 つまり、もともとここは絶対に危ないという人は逃げるのでいいんですけど、ギリギリの人って逃げようかどうしようかってすごく迷うと思うんですよ。なので、ここで精度を落とすとするとこれからのハザードマップに対する信頼も落ちることがあると思うんですけれども、先日の台風19号でも実害とハザードマップで異なっていたとのことで、信頼度もなかなか落ちていると思うんです。精度を補正するために何かデータを使って維持していくのか、まず精度に関して簡易なシミュレーションで大丈夫なのかをお聞きします。

○光信河川企画課長
 浸水想定区域図の作成についてお答えいたします。
 精度については簡易な手法とお答えさせていただきました。それに関しましては、他県の事例等を見ても従来の手法と比べて余り精度的に落ちない簡易な手法を行うことになっております。
 また、国の検討会でも実際に簡易な手法をとったときに、7番委員が言われたとおり余り精度が低くなり過ぎないように、どういうシミュレーションを行ったらいいのかも検討されていくと思いますので、そのあたりの知見を加えてなるべく簡易な手法においても精度が落ちないような手法でやれると考えております。

○良知(駿)委員
 それは従来の方法とはほとんど精度は変わらないんでしょうか。それともサンプル数を現状どおりとすれば逆に精度を上げることができるのか伺います。

○光信河川企画課長
 精度についてお答えいたします。
 当然、サンプル数を多くすれば従来の方法に近づきますので、当然もとの手法と変わらなくなります。
 今回はあくまで短時間で費用をなるべく抑えて早く危険性を皆様方に知らせることが目的になりますので、今回においては従来の手法と比べた中で、しっかりしたものを作成してまいりたいと考えております。

○良知(駿)委員
 その結果漏れている人がいるのは非常にまずいことなので、被害想定もしっかり押さえていただきたいと思います。

 次に、説明資料の79ページになりますけれども、遠州灘海浜公園基本計画の策定について伺います。
 7月中旬から10月上旬にかけて、県民及びスポーツ関係者から本公園に整備を望まれる野球場等のスポーツ施設やレクリエーション施設についての意見の聞き取りを実施したとありますけども、まとめの報告書が先日私どもにも配付されました。この報告書で、ウエブアンケートでは大きな球場を望む声が大体7割弱との結果になっておりますけども、当局はその点をどのように捉えておりますでしょうか。

 また、県の野球協議会からも先日要望書が提出されていると思うのですけれども、今回のヒアリングでは協議会の傘下の団体に対しても意見を聞いているのでしょうか。

 また、規模が異なる野球場とその他の施設を組み合わせたプランを2月議会で説明するとあるんですけれども、そのプランの決定から基本計画案を提示できる期限は大体いつぐらいになると想定しているか御答弁をお願いいたします。

○内山公園緑地課長
 まず最初に、大きな野球場を望んでいることに対する考えをお答えさせていただきます。
 ウエブアンケートにつきましては、野球を観戦する立場として県民の皆様に御意見を伺っております。その中でアンケートの調査結果にもありますように、プロ野球の観戦を多くの方が望んでいることが大型のスタンドの野球場を望む結果に結びついていると考えております。

 次に、野球協議会の傘下の団体にヒアリングを行っているかについてお答えいたします。
 今回、野球協議会に加盟しております静岡県野球連盟を初め静岡県高等学校野球連盟、全日本リトル野球協議会など8団体に対してヒアリングを実施しております。

 規模の関係ですけれども、最終的な基本計画、比較検討プランで検討を行う野球場の規模などにつきましては、来年夏以降に案をまとめたいと考えております。

○良知(駿)委員
 遠州灘海浜公園ですけれども、いろんな立場の方がいらっしゃると思うんですよね。特に野球場で言いますと観客、そして野球を実際に行うプレーヤーの方、そして大会を運営をする方、いろんな立場の方たちがいらっしゃると思うので、さすがにその全員が納得するプランは無理だと思うんですけれども、県として一番多くの人に納得してもらえる形で何とか計画を仕上げていってほしいと思います。

 次の質問です。
これも遠州灘海浜公園篠原地区に関連することですけれども、第152号議案「令和元年度静岡県一般会計補正予算」について伺います。
議案説明書の22ページです。ここの最下段に公園緑地費7200万円、説明資料で言うと79ページにも記載がありますけれども、平成30年度から令和元年度に8000万円の予算が組まれております。
 今回7200万円を繰り越しされておりますけれども、遠州灘海浜公園篠原地区基本計画策定事業において、計画、設計に関する諸条件の調整に日時を要したことにより、年度内に事業を完了することが困難と予測されるためとあるんですが、この辺の詳細な内容を伺いたいと思います。

○内山公園緑地課長
 繰り越しになった理由ですけれども、公園の基本計画策定に向けて県民からの御意見を伺う聞き取り調査につきましては、当初は8月中旬ごろまでに完了させることを予定しておりました。
 しかし、御意見を伺うに当たりまして、ウエブアンケートの聞き取り内容の検討ですとか、関係団体とのヒアリングの日程調整に思いのほか時間をとられました。こういったことによりまして、予定しておりました意見聴取の完了が10月中旬までずれ込んだことから、計画の策定期間を延長することが必要になったため予算を翌年度に繰り越しさせていただくものであります。

○良知(駿)委員
 そうすると、計画の策定は令和2年度までに間違いなくできるということでよろしいんでしょうか。

○内山公園緑地課長
 現在鋭意計画策定を行っております。いろいろな不測の事態等起こると思われますが、来年度中には計画を策定したいと考えております。

○良知(駿)委員
 午前中から5番委員、6番委員も繰り越しのことには触れられてはいるんですけれども、できるだけ精度を上げて予算計上していっていただきたいと思います。

 次の質問に移ります。
 次期総合戦略素案100ページ及び説明資料71ページです。自動運転の実証実験について伺います。
 11月25日から12月5日にかけて松崎町で、そして現在は下田市において自動運転の実証実験が行われているとあります。私も松崎町の実証実験に参加させていただきまして、自動運転は有用だなと再確認いたしました。
 質問ですけれども、松崎町における実証実験について、再度この実験の観察項目の御説明とその項目が実際に観察できたのかどうか、そして試乗された方の感想等も含めた現段階の結果、そして多分課題とか見つかっていると思うんですけれども、その課題と今後の対応について御答弁いただきたく思います。

○大倉地域交通課長
 松崎町で行われた自動運転の実証実験についてです。松崎町におきましての自動運転の実証実験は、公共交通が脆弱な過疎地域、狭い道路で公共交通として成り立つかを検証する最初の実験として行いました。
 今回2人乗りの小型車両を使って実験を行ったんですけれども、公道で実験を行うのが初めてということで、県が保有する3次元点群データをもとにしてつくった地図を有効活用して車が走行できるかを実験の主眼としました。それから地域住民の自動運転への理解を深めていただくことも含めて実験を行いました。
 今回の実験では松崎町の住民の方、あるいは行政や警察の関係者など大体100名以上の方に試乗していただきました。
 試乗したアンケート結果では約3分の2の方が安心して乗車できた、カーブの走行についても安心していられたとの感想をいただきました。スピードが20キロ以下と遅かったために、もっと速いほうがいい、もっと速く走ったほうがいいという回答も寄せられました。他の車両や歩行者が近づいてきたとき、乗っている方はちょっと不安に感じたといったこともアンケートの中で答えていました。
 実験しての課題でありますけれども、実験期間を通じて大きなトラブル等はなかったんですが、道路側にせり出している沿道の樹木の花を障害物と感知してしまう、朝日や夕日の光に対してシステムの過剰反応が疑われる現象が生じて走行を停止する事例がありました。またやや蛇行しながら走行することがあるといった技術的な課題が見つかりました。
 しかし、大雨の中でもセンサーが正常に作動して自動走行に支障がなかったことは非常に評価できるのではないかと考えています。
 現在、実験の詳細な分析を進めているところでありますが、これら技術的な課題については今後自動車メーカー――今回はタジマEVが担当したんですけれども――タジマEVとともに改善を進めていきたいと考えております。

○良知(駿)委員
 松崎町の実験では、狭道路の走行技術を確認することも行われていると思うんですけれども、私は体験したのでちょっと感じたんですが、ドライバーの方がすぐ手動に切りかえてしまうような感じを見受けていたんです。私のときはセッティングエラーもあったと思うんですけれども、かなり手動の部分が多かったと思うんです。それで実験になるのかなといったところも率直に感じたんですが、私以降の実験ではその辺は大丈夫だったんでしょうか。

○大倉地域交通課長
 今回の実験については、大体2週間前くらいからコースを何度も走行し事前調整しました。今回は初めて公共交通機関、バス会社の運転手に運転席に座ってもらって実験いたしました。
 これについては、事前の運転手への教習では問題はなかったんですが、7番委員が乗っていただいた11月25日は実験の初日ということもありまして、担当する運転手が緊張したかはわかりませんけれども、ちょっと手動に切りかえる回数が多かった、さらに若干スムーズな運行に支障が生じたということであります。
 しかし、その後担当した運転手については教習をし直したので、そういった運行上のトラブルは出てこなかったとのことで、試験期間を通してスムーズな運行はできました。

○良知(駿)委員
 実験するときには実験計画を立てますよね。実験計画を立てるときにはまず何を見たいか、見るためにはどういう手段で実験をするのかを実験計画で立てて、実験の前にプレ実験というか事前実験をやって、本当にこの実験がうまくいくのか、この手順でうまくいくのかとか、事前の情報を仕入れたりするんですけれども、今回は事前の実験が足りなかったのかなと感じています。
 というのも、ドライバーの方、バス事業者の方に感想を聞いたんですけれども、その方は僕が乗ったときが2回目の乗車で、自動運転車両にモニターが乗っていてモニターの軌跡のとおりに走るんですが、それも理解されてないことと自動運転の車両自体もなれていない。つまり車幅の感覚とか車幅に対する速度感、そういったものが自分で走るのと自動運転で走るのと全然違うということですね。なれが全然足りないとのことで、実験協力者、今回の場合で言えば民間のバス事業者の方なんですけれども、そういった方に対してもちゃんとトレーニングしないといけないのかなと思います。
 民間の方なので、時間をとってトレーニングするのはなかなか難しいことだと思うんですけれども、時間をとって実験するのでその辺はきっちりやってほしいと思います。

 続きまして、説明資料の32ページの三遠南信自動車道。そして説明資料にはないんですけれども、現在計画されている浜松三ヶ日豊橋道路について伺います。
 三遠南信自動車道ですけれども、浜松市北区の引佐町と長野県の飯田市を結ぶ計画がされていますが、まだ未供用の区間が多く地元からも早期の完成が望まれております。
 説明資料では、引き続き早期完成に向けて国に働きかけていくと書かれているんですけれども、具体的に何を働きかけているのかお聞きしたいと思います。

 また、浜松三ヶ日豊橋道路、つまり三ヶ日と豊橋を経由して行く高規格道路が計画されているんですけれども、東名、新東名へ接続することによってそれぞれ浜松市街であるとか、豊橋市街の渋滞が緩和されると期待されています。県としてこれからどのようにかかわっていくのか伺います。

○曽根道路企画課長
 三遠南信自動車道と浜松三ヶ日豊橋道路についてお答えいたします。
 まず、三遠南信自動車道の県の具体的な役割についてお答えいたします。長野県や愛知県、それから浜松市など関係市町から成る三遠南信道路建設促進期成同盟会がありますが、県はその会長と副会長であります。毎年予算編成に影響のある6月に道路の必要性を訴える総会と国への要望活動等を実施しています。

 次に、浜松三ヶ日豊橋道路についてお答えいたします。浜松三ヶ日豊橋道路につきましては、現在国が主体となって本道路の概略ルートや構造の検討を進めております。県の役割といたしましては、国が概略ルート案を検討して計画段階評価を進めていることから、地域住民を対象に道路交通面での課題等のアンケート調査について、愛知県ですとか関係市と連携して一緒になって取り組んでいるところです。

○良知(駿)委員
 三遠南信自動車道については、引き続き働きかけをお願いします。
浜松三ヶ日豊橋道路に関しても、まだどういったものにしていくかといった計画段階にあって、また期成同盟会の総会にしても豊橋の商工会議所で行ったくらいで愛知県のほうがかかわることが多いと思うんですけれども、特に湖西市は通勤時間帯の渋滞がひどいので、できるだけ早期実現に向けて取り組んでいってほしいと思います。

 次に、説明説明45ページです。
 大規模洪水等に対する減災対策のうち、最下段の3番目、危機管理型水位計の設置に関して伺います。
 この危機管理型水位計は、以前から担当の方に伺っているんですけれども、従来の水位計と違い常時観測ではなく水害が起きるレベルのときに水位を観測するもので、従来の水位計と比較して小型で低コストであると伺っています。
 説明資料に現在までに105カ所の設置が完了したとありますけれども、今後の設置そしてこの水位計を使ってどう応用していくかの計画について伺います。

○太田土木防災課長
 危機管理型水位計の設置計画、またその活用についてお答えします。
 危機管理型水位計につきましては、市町の庁舎や救急病院等の重要施設が浸水するおそれのある河川、過去に浸水実績があった河川等を条件といたしまして、県管理河川519河川のうち、これまでの水位計が設置されていなかった427河川の中から現在105河川を選定して、昨年度と今年度の2カ年で集中的に設置したものであります。
 設置した箇所につきましては、まずはこの水位計のデータを活用することで、関係市町が住民避難の判断のための指標として活用していただけるよう、今回設置した危機管理型水位計につきまして、出水時の水位データの蓄積を行っているところであります。
 また、今後の設置ですけれども、今年度の浸水被害の実態を含めて設置条件に照らした上で、必要な箇所がありましたら設置を検討したいと考えております。

○良知(駿)委員
 危機管理型水位計に関して追加で質問です。これから水害が多くなると予想されるんですが、その備えのために河川の状態をより多く収集する必要があると思うのですが、従来の水位計と危機管理型水位計のコストの差はどれくらいあるのでしょうか。

○太田土木防災課長
 設置時の費用でありますけれども、従来型の水位計ですと1基当たり約2000万円程度になります。今回の危機管理型水位計は、先ほど7番委員がおっしゃられたとおり出水時の観測のみ、電池式で5年間の寿命がありますけれども、1基当たり50万円から100万円くらいで収まります。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございます。大分コストに差があります。
 その従来の水位計は常時観測ということで、またすみ分けも大切だと思うんですけれども、データをとるための危機管理型水位計も含めて数自体をふやすことはこれから大切になってきて、そこから出たデータを解析すると。浸水区域等の予測に使っていくことは非常に大切になってくると思いますので、限られた予算の中で効率的に水位計を設置していただけたらと思います。

 次期総合戦略素案の100ページです。
直接的には書かれてないんですけれども、先日の決算特別委員会建設分科会でも質問させていただいたんですが、公共バス、路線バスの事業費補助金に関してです。維持するために補助金を使われていますけれども、これからのことを考えて新しいシステム、つまりデマンドバスであるとかタクシーであるとか、そういったことに切りかえていく必要があるんじゃないかなと。もっと効率のいい活用方法に切りかえていく必要があるんじゃないかなと思っておるのですけれども、その注力の仕方というか、補助だけではなくて、補助から新しいシステムに切りかえていく、その注力のウエートの切りかえを考えていらっしゃるかどうかをお聞きしたいと思います。

○大倉地域交通課長
 デマンド交通についてお答えいたします。
 デマンド交通は予約があったときだけ運行する仕組みでして、経費が少なくて済む利点があります。また課題となっております交通事業者の運転手不足対策についても効果が期待されます。
 一方で、デメリットとして乗り合いバスよりも若干運賃が割高になる。それから予約をしなければいけないので、高齢者等は予約の手間が負担になるといった声も聞いております。また小型車両を使うことが多いので、一度にたくさんの方が使う場合にはなじまないデメリットもあります。
 したがいまして、地域ごとにどういった運行方法がふさわしいかについて自治体や交通事業者、それから利用者が集まる会議の場などでよく検討した上で、デマンド運行が適した地域には利用者に使い方をよく理解していただいた上で導入していくことを進めていきたいと考えております。
 補助の話が出ましたけれども、現行の自主運行バスの補助制度の中でも、デマンド型の運行を取り入れる場合、これを補助の対象としておりまして補助の実績も年々ふえてきております。
 したがいまして、現行の補助制度を使ってさらにデマンド運行も必要なところでは導入を推進していく。さらにはデマンド運行も含めて新しい先進的な運行方法の事例について、市町や事業者の皆さんに県から積極的に情報提供をして、デマンド運行を含めた新しい取り組みを広めていきたいと考えております。

○良知(駿)委員
 御答弁のとおりデマンド型に切りかえたときに、まず予約をしないといけない。その利用方法のハードルをどう乗り越えるかが非常に大切だと思っていて、60代以下のある程度若い人であればスマホで予約などもできると思うんですけれども、山間部に住んでいらっしゃる方の多くはもうちょっと年齢が上の方もいらっしゃると思います。電話で予約するのが一番現実的ではあるかなと思うんですけれども、そこでも従来の路線バスとは利用方法が違うということで、なかなか難しいところもあるのかなと個人的には思ってはいるんですが、これからのことを考えると、新しい、もっと効率的な交通システムに切りかえていかないといけないなと思っています。
 今後、デマンド型の交通システムに切りかえるところがあれば教えていただきたく思います。

○大倉地域交通課長
 デマンド型交通を本格的に運行している市町が県内で14市町あります。これらに加えて、今導入を検討して実証試験の運行をしているところもあります。例えば実証運行だけで本格運行していないところとしては長泉町が試験を行っておりまして、そのほか伊豆の国市とか富士市等は本格的な運行をしておりますけれども、それ以外にも試験的に実証して区域を広げていきたいといった試みを行っております。
 さらには湖西市においても、新たに実証運行を開始していると聞いております。このように県内の幾つかの市町で本格的な運行と導入のための実証運行の作業が続けられています。

○良知(駿)委員
 複数の箇所でデマンド交通を実際に運営したり、また今後の実証実験を行っているとのことですけれども、デマンド運行に切りかえた際の感想をもし聴取していればお聞かせ願えますか。

○大倉地域交通課長
 デマンド運行を始めたところからは、本来デマンド運行はいろんな方が乗り合って運行するのが非常に効率がいいわけでして、1台に1人だけだとタクシーと変わらないので効率が非常に悪いとのことです。
 乗り合い率という1回の運行に対して何人乗ったかの平均の数字がありますけれども、これが1.2とか1.3という1点台の前半くらいの数字のところがまだあるようです。この数字が1.5を超える乗り合いを達成すれば、非常に効率的だと思うんですけれども、なかなか乗り合い率が上向いてこないことが課題としてあると。これを上げるためのさらなるPRを続けていきたいと。
 また、デマンド運行を導入したところからは、利用者の理解を得るのがなかなか大変だといった感想を伺っております。

○良知(駿)委員
 なかなか切りかえるのが大変だとは思います。私もどういった方法がいいかはぱっと思いつきませんが、切りかえるためにいろいろ試行錯誤をしていただいて、これからの新しい交通システムを導入していっていただけたらと思います。

 次に、細かい話になるんですけれども、次期総合戦略素案の68ページ。スポーツに親しむ環境づくりのうち、KPIの上から4段目の県営都市公園運動施設利用者数について伺います。
 この表によると、2018年度は230万人強利用されているとのことでありますけれども、この目標値が220万人となぜか230万人強よりも低い値が設定されているんですが、本当にこの値の設定でいいのかどうか。この値の設定された理由と本当にこれが妥当なのかどうかも御説明をお願いいたします。

○内山公園緑地課長
 この県営都市公園運動施設利用者数の指標につきましては、県が設置しております草薙運動場、遠州灘海浜公園、愛鷹広域公園、小笠山総合運動公園の4公園にあります有料運動施設の利用者数の合計となっております。
 まず最初に目標値の設定方法ですが、平成24年度から平成28年度までの5年間の実績に、その後の利用促進に向けた取り組みなどによる増加分を見込んで設定しておりまして、この222万人は総合計画の令和3年度の目標値にもなっております。
 2018年度の利用者の実績が多かったことにつきましては、ラグビーワールドカップ関連事業が開催されたり、改修工事のため利用休止となった県外の施設にかわって本県施設が利用されることとなったことなど、特殊要因が重なった結果このような利用者数となったと考えております。
 目標の設定につきましては、このような特殊要因を考慮しないで、過去の傾向から利用者数を採用しているために、昨年度につきましては実績値を下回るものとなっております。

○良知(駿)委員
 2018年度は特殊な要因が重なったとあるんですが、それでは2018年度の特殊な要因がない場合どれくらいを想定していたんでしょうか。

○内山公園緑地課長
 総合計画の指標に基づいて令和3年度までに222万人にふやすことを目標としております。細かく何年に何人ということは今手元に資料はありませんが、222万人を若干下回るくらいの数字を計算上は想定していたと考えております。

○佐地委員長
 それでは、今の数字に関しては後ほど調べて御報告をお願いします。

○良知(駿)委員
 最後の質問もまた細かくなるんですけれども、次期総合戦略素案70ページの豊かな暮らしを創造する景観の形成のうち、KPIの最下段の伊豆半島の幹線道路沿いの違反野立て看板是正率について伺います。
 この表によると2018年度は56%、1,250件となっていて、目標値は2021年度に100%を達成するとなっております。これも目標としては大変結構ですけれども、本当に100%となるのかどうか。そして2019年度末の時点での予測、大体どれくらいになるんじゃないかという予測値と目標の妥当性について御答弁お願いいたします。

○尾崎景観まちづくり課長
 屋外広告物の是正についてお答え申し上げます。伊豆半島におけます違反野立て看板の是正は、来年の東京五輪開催に向けて目標として2019年度末にゼロを目指すとして進めております。次期総合戦略素案は、現状値を2018年度――平成30年度とし来年度から5カ年の最終年度2024年度を目標としてつくることとなっております。
 伊豆半島の看板是正率の指標は、景観の施策としては非常に重要な指標であると考えていることに加えまして、総合戦略策定の全庁的な方針としまして県の新ビジョン――総合計画ですけれども――それを基本とするとしております。屋外広告物の看板の是正率は新ビジョンでも2021年に100%になっておりますことからKPIに加えております。
 現在、伊豆半島につきましては11月末で75%の是正率となっております。あと3カ月ほどとなっておりますけれども、伊豆半島協議会の13市町と何とか年度末までにゼロを目指しましょうとのことで進めておりますので、そのあたり御理解を願いたいと考えております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございます。東京2020オリンピック・パラリンピックも控えておりますので、伊豆半島の違法野立て看板の是正をよろしくお願いいたします。以上で私の質問を終わります。ありがとうございます。

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