• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年2月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:西原 明美 議員
質疑・質問日:03/09/2020
会派名:自民改革会議


○西原委員

 一問一答方式で質問させていただきます。

 まず、初めに令和元年度静岡県の新ビジョン評価書案についてお伺いしたいと思います。評価書案21ページですけれども、プラン・ドゥー・チェック・アクション、いわゆ

るPDCAがありますが、この中に新興感染症・再興感染症対応訓練開催数が指標にあります。しかし、2020年度の取り組み方針には全く書かれておらず、新しい総合戦略に

も入ってないわけですけれども、現状を捉えて感染症等の対策がなくてよいのか伺います。

○後藤疾病対策課長

 オリンピック・パラリンピックに備えまして、来年度の感染症対策といたしましては、感染症サーベイランスの強化、約110の疾患を今まで週報として毎週県内の発生を県内

の関係者に報告してまいりましたが、オリンピック開催期間中は日報、デイリーレポートとして、毎日開庁日に報告し、麻疹、風疹、侵襲性髄膜炎菌感染症等のマスギャザリ

ングにおいて流行のおそれがある感染症5疾患に関しましては、隣県の発生状況も日報で報告します。さらにデング熱、ジカ熱を媒介する蚊の調査等を行いますので、それらを追加したいと思っております。

○鈴木医療健康局長

 特に新型コロナウイルス感染症につきまして、国でも現在の新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正も含めて、さまざまな動きがございます。この項目についてはさま

ざまな危機事案への対応になりますので、危機管理部門と調整して検討していきたいと考えております。

○西原委員

 新しい取り組みについて、新しい総合戦略に関してはいかがでしょうか。

○後藤疾病対策課長

 先ほど申し上げましたサーベイランスの強化が1点でございます。プラス海外に多い輸入感染症に関して保健医療圏ごとに感染症の専門医を指定しまして、診療所や一般医

療機関からその輸入感染症を疑った場合の相談システムの構築も進めているところであります。そういったことも新しい取り組みとして記載していこうと思っております。

○青山健康福祉政策課長(社会健康医学推進担当)

 総合戦略でいきますと、次期総合戦略案の戦略の1命を守り日本一安全・安心な県土を築くと関連してくると思われます。戦略のつくりが総合計画とは異なっていまして、

いわゆる危機管理事案のような項目がないものですから、ここにうまく納められるかどうかは総合政策課とも調整させていただいた上で、修正を検討させていただきたいと思っております。

○西原委員

 KPIは前回達成したので抜けたんでしょうけれども、さまざまな危機対策に関しては基本的には載せていく事項だと思っています。あらゆる危機への対応については項目

として入れるべきだと思いますので、意見としてつけ加えさせていただきます。

 次に移ります。

 次期総合戦略案でKPIとして8020運動を目標値に設定しているにもかかわらず、対策がどうもそれに合ってないんじゃないかと話したつもりだったんですね。5年計画の

中で8020運動の数値をKPIに持っていくのは無理があるんじゃないかと。

直してくれたのですが、全年齢に対応するといった文章で、またKPIから遠く離れた取り組み内容になっているかと思うんですが、その点について伺います。

○山野健康増進課長

 次期総合戦略案の99ページにありますように、80歳で自分の歯が20本以上ある人の割合と、それから予防のために1年に1回以上健診を受けている者の割合を設けておりま

す。歯の喪失により食生活に支障が生じたり、話すことがうまくできなくなったり、ひきこもりがちになるといった影響があります。生涯を通じて歯や口の健康を維持するこ

とが健康長寿に結びつくため、8020運動の指標としているところです。

 歯の喪失を防ぐことについてはう蝕、虫歯、歯周病にならないよう、自分で歯磨きをすることだけではなくて専門職によるチェックを受けることが効果的ですので、子供の

ころから大人になっても健診を受け、全世代を通じた歯や口の健康づくり、オーラルフレイル予防対策を進めていきたいと考えております。

○西原委員

 余りしつこく言ってもしようがないのでこれで終わりますけれども、指標として無理があるんじゃないかと申し上げました。全年齢のオーラルフレイルに関する予防対策も

必要だと思っています。しかし、8020運動を5年間で達成させるのは非常に難しいなと思っているので、意見だけ言わせていただきます。

 続いて、当初予算の事業について伺っていきたいと思います。

 ふじのくにバーチャルメディカルカレッジ運営事業費については、本定例会開会日に減額補正したところですが、今回新規120名の医学生、修学生確保のために予算が前年度

よりも増額されています。増額理由は当然医師確保ですけれども、対策について伺います。

○井原医療人材室長

 バーチャルメディカルカレッジに係る2月補正の減額につきましては、新規120人、継続319人の全員継続が前提で今年度の当初予算を計上しましたが、継続者の辞退により

減額しました。来年度の当初予算につきましては、継続者が330名と見込んでおります。全員が貸与する前提で予算計上しております。

 開会日の答弁でも申し上げましたが、6年原則化によりできる限り配置調整等も含めてきめ細かな指導、支援を行うことによって、減額の縮減を図ってまいりたいと考えております。

○西原委員

 6年原則化については、原則であり100%継続されていくのかどうかわかりませんけれども、医師確保のために予算を組んでいますので、事業実施を望んでおきたいと思いま

す。

 次に入ります。

 医師の確保に関して、中西部地区に比べて東部地域は若手医師の受け入れが進んでいないため、研修体制を整える目的で東部地区4カ所、各施設500万円ほど助成するとあり

ます。東部地域に医師をふやす目的かと思うんですけれども、取り組みでどれぐらい医師がふえるんでしょうか。

○井原医療人材室長

 新専門制度が始まって東部には基幹病院と連携病院合わせて計24病院ございます。24病院に指導医を招聘する努力を病院が行うことを支援することによって、指導医に対し

て専攻医、専門研修を行う医師がふえていくことを期待しております。現在4病院を対象にしておりますけれども、徐々にプラスのサイクルになってふえていくことによっ

て、医師がふえることを期待しております。今何人ふえるとは現状では申し上げられませんが、4病院で実現すれば、少なくとも4つの病院で最低4人の指導医がつきますの

で、それに対して研修医、専攻医がふえてくると認識しております。

○西原委員

 研修医招聘のためには、指導医が重要というのは私も理解しているつもりですけれども、本当に問題はそこだけでしょうか。ある病院では、若い研修医を集めるために病院

の環境をよくしたと。例えば藤枝市立総合病院では、本当はスタバを呼んだんですけれども、スタバが入ってくれなくて。ドトールコーヒーが入ってくれたことによって、ス

テータス、付加価値が上がって研修医がふえたという実例がありました。研修医の求める指導医さえいれば研修医が病院を選ぶことについてどのように考えていらっしゃいま

すか。

○井原医療人材室長

 指導医以外の環境につきましても、各病院で御努力いただく必要があると考えますが、県外に出てしまった理由を確認したときに、一番多い答えが高度な技術や知識を習得

したいと。2番目に今回着目しているすぐれた指導医が在籍しているか。上位の理由は主に指導環境の充実であるという調査結果が出ております。周辺環境の充実につきまし

ては各病院で御努力いただくことにして、指導医を初めとした研修環境の充実について県として支援してまいりたいと考えております。

○西原委員

 この事業で医師の偏在がなくなるように期待するところでございます。

 医師のことが続いて大変申しわけないんですけれども、静岡県ドクターバンクについてです。静岡県には看護協会が行っているナースバンクがあろうかと思うんですけれど

も、ドクターバンクは県医師会に委託する形になっています。ナースバンクの現状を捉えているか伺います。

○井原医療人材室長

 ナースバンクは看護師等無料職業紹介ということで、就業あっせんや就業相談を実施しております。民間の場合は、費用は病院側が負担することになりますが、単に人数の

提供の形で紹介された病院先をすぐやめてしまう状況もあります。これに対しナースセンター事業では、本人の希望と病院側の意向のマッチングをコーディネーターがきめ細

かに行っております。再就業する側と医療機関との相互にとってメリットになる支援を行っている状況でございます。数としても、ここ3年間、おおむね1,000人の再就業者数

でございます。

○西原委員

 今のお話を聞いているとすごくナースバンクが活用されていて、1,000人ほどとでいいように聞こえるんですが、実は地元の病院を何病院か回りましてナースの現状を伺った

ところ、ナースバンクが機能していなくて、民間のナース紹介業者から入れざるを得ないと。手数料だけで病院は年間1000万円以上負担している。しかも紹介いただいたナー

スさんはすぐやめてしまい、非常に困っているのでナースバンクの現状を何とかしてほしいという声を複数の病院からいただきました。

 ナースバンクは今お話しいただいた内容と地元の民間病院の話が違うなと思っています。ドクターバンクを各病院も喜ぶのではないかなと思いますので、事業の行方を見さ

せていただきます。しっかりとした組織、運営をしていただきたいと思っています。

 続きまして、新規の外国人患者受入環境整備事業についてです。

 こちらは電話医療通訳ということで、11言語で24時間対応とすばらしいんですけれども、今の時代に電話対応というのは余りにも旧式に感じます。通常でしたらタブレット

を使って、ICT環境の中で3者会談できるとか、そんなことを想像したんですが、電話医療通訳について伺います。

○田中医療政策課長

 電話医療通訳の利点といたしましては即時性、いつでも電話いただければ医療の専門性を持った通訳がおりまして、医師と患者さんの間に入りまして通訳ができることで

す。そのほか、通訳の方法としては対面通訳ということで、医療通訳の方に立ち会っていただいて、現場で通訳していただく形もございます。さらに、ICTの端末等を使い

まして、機械翻訳も当然ございます。それぞれにメリットがございまして、事業の中には端末を使いました機械翻訳もサービスの中に入っています。事業者がまだ決まってお

りませんで、事業者ごとにサービス内容が若干違いますが、幾つかの事業者は機械翻訳も電話通訳とあわせて提供していますので、今後そうした事業者選定の中でできるだけ

多くの翻訳手法を確保している事業者と契約することで、皆さんが安心して受診いただける環境を整えていきたいと考えております。

○西原委員

 もっと具体的に、スピーカーフォンにして3人で聞くのか、電話機をやり取りして聞くのか、その辺についてお願いします。

○田中医療政策課長

 医師が話して、それを通訳して受話器を渡し合うのが電話通訳でございます。

○西原委員

 今やることですかね。例えば、専用のスピーカーフォンになる電話機で、それぞれがしゃべっていることがその場で通訳されるとか。電話通訳ってそういうことを想像する

んですよね。新規事業で取り組む割には内容が浅い印象が残りますけれども、いかがでしょうか。

○田中医療政策課長

 電話通訳のメリットは先ほど御説明したとおりでございますけれども、例えばビデオ通訳はタブレットを使って映像、音声をリアルタイムでやりとりできる時代だと思いま

す。そうしたツールをなるべく活用してできるだけ円滑に通訳される環境を整える趣旨でございますので、電話通訳にこだわるわけではございませんけれども、電話通訳が最

近ふえてきているのは事実でございまして、そうした事業者もふえてきています。いずれにいたしましても、いろんな通訳方法を確保していこうと考えております。

○西原委員

 でしたら、電話医療通訳ではなくて医療通訳としてもう少し具体的な内容があるとわかりやすいかなと思います。必要ではありますので、ぜひ事業を推進していただきたいと思います。

 次に移ります。

 新規の保育士試験合格応援事業費ですけれども、保育士のペーパー試験の直前講座に取り組んでいるようですけれども、どんな人を対象としているのか。専門学校、短大、

大学を出た場合には免除されるわけですので、どのような方をイメージしているのか伺います。

○山本こども未来課長

 保育士資格合格応援事業の対象者といたしましては、資格を取るための指定養成校を卒業された方と保育士試験を受験する方になっております。ですので、受験資格がある

方、県内で保育士として働く意思のある方で県が実施します保育士試験受験に申し込まれる方と考えております。

○西原委員

 対象人数はどのくらいと考えていますか。

○山本こども未来課長

 試験は前期、後期と年2回あります。令和元年度につきましては受験者が1,666人、平成30年度は1,582人が受験されていますので、このうち県内で就職していただける方に

なるかと思います。

○西原委員

 この試験の合格率をインターネットで調べたところ、20%ぐらいと書いてあったと思うのですが、県の平均合格率を伺います。

○山本こども未来課長

 令和元年度につきましては、受験者1,666人のうち合格が544人ですので32%で、若干上がっております。平成28年度も30%を超えていまして、これは割と高いほうです。平

成30年度は24.3%ですので、3割程度かと思っております。

○西原委員

 合格率が余り高くない、難しい国家試験ですので、応援事業を実施するのはすばらしいと思うんですけれども、どれくらいまで合格率を上げる意気込みがあるのか伺いま

す。

○山本こども未来課長

 なるべく高くと思っておりますけれども、神奈川県がやっておりました平成30年度の実績ですと、平均合格率31%が受講された方については53%と上がっております。合格

率を上げるとともに、受検される方がふえることを願っております。

○西原委員

 最後に、ふじのくに健康増進計画推進事業費、健康長寿プロジェクト関連事業について伺いたいと思います。

 その中に、健康長寿の研究として特定健診・医療費データ分析、研究用PC・ソフト更新等と書いてあるんですけれども、先ほどの御説明にもあった県立大学がデータ化し

たものを各市に落とし込んで、データ解析して特徴等を捉える事業はこれに含まれるのでしょうか。

○青山健康福祉政策課長(社会健康医学推進担当)

 健康長寿プロジェクトと三島市の取り組みの関係でございますけれども、三島市で先行着手しましたのは社会健康医学の研究の成果の一環でございます。各市町に御協力い

ただきまして、国民健康保険等のデータを累計で200万ほどいただいてございます。その分析を社会健康医学研究の委託として県立総合病院にお願いしているところでございま

す。

 この中でデータの解析ができてまいりましたので、各市町の取り組み支援の一環としましてまず三島市と、ことしは袋井市を支援していきたい。最初の試みとして三島市と

一緒に勉強会を開いています。

○西原委員

 同じ特定健診であっても、国保から抽出されたデータですね。何度も言いますが、東部は塩分が多いとかいろんな話をしてきましたけれども、各市の特徴が得られて対策が

とられれば、健康寿命の延伸につながると思いますのでぜひ進めていただきたいと思います。

 以上で質問を終わります。

○伴委員長

 ここで休憩をとります。

 再開は15時10分といたします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp