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委員会会議録

質問文書

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平成29年10月社会資本・まちづくり特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:植田 徹 議員
質疑・質問日:10/06/2017
会派名:自民改革会議


○植田委員
 私は、富士市選出の植田と申します。富士市には田子の浦港があり、津波の想定被害は、御承知のとおり、富士はレベル1で防潮堤を超える津波はないということですが、レベル2になった場合に、このレベル2は1,000年に1度ということも踏まえまして、田子の浦港に一番近い企業というと旭化成なんですが、多分本社が富士工場についてそれなりの対応をと、五、六年前からかなり研究をされて、富士市にも要請をしたんですね。
 ところが、富士市では、旭化成の前面の道路のいわゆるかさ上げだけを多分考えていた形跡がありましてね。津波というのは湾全体に押し寄せてくるにもかかわらず、当初の予定で、旭化成側の西側の道路だけに防潮堤をつくる予定でいたと。しかし、それをよく県に相談したところ、当初は40億円のかさ上げ工事の予定でしたが、いろいろ研究をしていきましたら、湾全体にかかる工事は160億円ということに。ここにきて、費用対効果で、減災を目的に投資を取りやめと、実はつい先日、市議会に報告があったということを踏まえまして、例えば、小村先生の立場では、この費用対効果、160億円だからかさ上げ工事をしない。レベル1では当然富士は防潮堤で防げるんですがね、レベル2になった場合のことを考えて、そういう工事を始めたんですが、余りにも巨額な工事費がかかるということで、取りやめになったと。果たして費用対効果というだけで済ませていいものなのか、人命よりも金のほうが大事なのか、ちょっとその辺をお話いただきたいんですが、お願いします。

○小村隆史氏
 ありがとうございます。
 まず、お答えするに当たり、幾つかの参考事例を見ていただくのが、物を考えるヒントになるんじゃないかなと思います。
 ごらんいただいているのは、気仙沼です。気仙沼の市街地に、どういう形で堤防をつくろうとしているかという様子です。こんな町なんですよ。このTPという表現は、これは海抜と考えてください。細かい話になるとややこしくなるので。どう防潮堤をつくろうかという話です。そのためのイメージを、こういう形でつくっています。
 まず、人工構造物で守り切れるケース、人工構造物ではなかなか守り切れないケースとあると思いますが、御質問のありました富士の田子の浦周辺というのは、人工構造物で守り得る範囲だろうと私は理解しています。そうすると、その160億円の内訳を私が十分把握しているわけじゃないんですが、基本、台形の形でうまくできるならば、実のところ、そんなにでたらめに防潮堤の費用ってかからないんです。鉄筋コンクリート造みたいな、鉄とコンクリートの塊でやるとかかりますが、そうじゃない場合、台形のものをつくるときには、基本土で、その上にパネルを置いています。ネックになるのは用地買収です。でも、用地買収を、例えば企業さんからの寄附であるとか、あるいは注目しているのは、工務店で言うところの民堤という表現をしています。民の堤ですね。民間の税金を原資とするような社会資本整備とも考えることができます。
 私は、なぜ、その160億円という数字をうのみにしてしまったんだろかというのが、まず第1の疑問。その金を出すのは、一体誰なんだろうかというのが、第2の疑問。そもそも論として、ここはハード整備によって守り得る。立地でやる必要はないと。移転をさせる必要ない。それでも、そんなにべらぼうに入ってくるわけじゃないから、5メートルで景観が悪くなるということはあるかもしれないけれども、ある程度の範囲は内側にそれをつくっておけば、守り切れる。
 物すごく極端な言い方をすれば、掘り込み溝を潰せっていうのもあるんですけれども、さすがにそこまでは言わん。掘り込み溝を潰すのが一番簡単に済むかもしれません。160億円という額までいかなくて済むと思いますが。
 というわけで、まず、ゾーンディフェンスで守れる、人工構造物によって守れるところかどうなのかという観点を持った上で、160億円という額の精査、そして、その出どころは一体どこなのか。特に民間投資を狙うということにおいて、どうして富士市がそんな判断をしてしまったんだろうと、私も残念に思います。私のところに事前にそういう話があったならば、そういうふうにお答えしましたし、今もそのように考えています。よろしいでしょうか。

○植田委員
 ありがとうございます。
 また、小村先生のお知恵を拝借できる段階になりましたら、ぜひよろしくお願いします。

○小村隆史氏
 よろこんで対応させていただきます。

○中澤(通)委員長
 ありがとうございました。
 続いて、どうでしょう。

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静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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