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委員会会議録

質問文書

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平成29年7月27日社会資本・まちづくり特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:07/27/2017
会派名:自民改革会議


○天野(進)委員
 ちょっとお尋ねをさせていただきます。
 まず、港湾局関係ですけれども、ウオーターフロント地域、清水地域が新しい時代を迎えようとしております。私はそれを聞いたときに、まさに千載一遇の日だというふうに思ったところです。そして、さらにそれを喜ばせたのは、これを造作していくのはゲンティン香港ということを聞いたときに、私は本当に喜びました。ゲンティン香港も、御存じでしょうけれども、マレーシアにはゲンティンハイランドという、とてつもないカジノがあります。大変なにぎわいを持っている、カジノとそしてアミューズメントをつくった。そしてさらには、今から4年ほど前に、シンガポールにあのユニバーサルスタジオとカジノを、実に5000億円のお金をかけてつくってくれたんですよね。そして今、シンガポールはおかげで大変なにぎわいを見せている。そのゲンティンが静岡に来るというのは、大変に私は期待するところであります。ぜひとも、まずもってゲンティンを大事にしていただきたいと思います。そして、その力をもって沈滞する清水を活性化させてください。それが私の心からの願いであります。
 さて、質問に入りますけれども、まず、このゲンティン香港に対する部の考え方というのは、どんなもんなんですか。それを私、まだ聞いておりませんので。ただ、ゲンティンが向こうで手を挙げただけじゃなくて、これからどういう方向に進んでいこうとするのか、その辺、方向性がわかれば、あれば、それをまずお尋ねしておきたいと思います。

○木村港湾企画課長
 ゲンティン香港は、県が清水港において、官民連携による国際クルーズ拠点形成において連携するクルーズ船社でございます。年末に国土交通省が、これらの国際クルーズ拠点形成の官民連携の目論見書を募集し、県が目論見書を提出するに当たって連携する船社を公募したとき、連携してくださったクルーズ船社でございます。ゲンティン香港は、清水港について、世界遺産の富士山ですとか世界で最も美しい湾クラブに加盟している駿河湾ですとか、あと背後の交通網の整備ですとか、首都圏に近い事情ですとか、これら本県の優位性を非常に評価してくださっております。
 県といたしましては、これからゲンティン香港との協議が進みまして、清水港の日の出埠頭において、北東地域のアジアのクルーズの拠点を目指したような整備に向けて調整を進めていきたい、連携して進めていきたいと考えているところでございます。以上でございます。

○天野(進)委員
 今、御答弁いただきましたけれども、その趣旨はよくわかります。ただ問題は、情熱の問題です。静岡県は、本当にゲンティン香港を自分たちの仲間にするような勢いでいっていただきたい。
 実は、きょうのこのパンフレットの中にも、クルーズ船の寄港数で、御前崎や田子の浦、熱海、伊東、下田というふうに書いてありますけれども、清水港は、平成30年になったら、寄港100何隻になるんじゃないですか。そうしていったときに、私は清水ががらっと変わる、名古屋に挑戦する町ができると思っております。そのためには、ぜひ県が主導的役割を持って、そして積極的にこのゲンティンを皆様に知っていただきたい。それを強くお願いを申し上げたいと思います。
 
 次に、危機管理部のこの資料の中で、その冒頭に、件名として、美しく、強く、しなやかなふじのくにづくりの策定と書いてありますけれども、美しく、強くはいいんですけれども、しなやかにというのは、いささか、どうしてこんな言葉が入ってきたのかなと。島崎藤村に似たような方がいらっしゃるのかなと思ったんですけれども、しなやかというのはどういう意味なのか、教えていただきたい。やっぱり、危機管理部の言う言葉には思えないというふうに思ったんですね。
 今も三ッ谷委員から話が出たと思うんですけれども、巨大地震の問題。最近、実は、これについては大変に驚いていることがあります。恐縮ですけれども、これは7月22日ですから、つい最近ですね、私、毎日、ホームページを書いてるんです。自分の意見を、もう適当に。その22日のホームページをちょっと読ませてください。
 驚きの大見出しというタイトルで書きました。東海予知できないを明記と、けさの静岡新聞の1面に掲載。さらには大震法も見直しと掲載されております。新聞の中身をつぶさに見れば、現行の東海地震対策が前提としてきた直前の予知の可能性が、事実上、初めて公的に否定されたとあり、調査部会の座長は地震予知は難しいと言い切り、予知ができる、できないという、国民に役立たない論議を出したことは大きいと語る。いささか、新聞社もいいかげんだなと思いますけれども、さらに新聞は、直前予知については、明確にこれを否定しているのである。昭和41年に駿河湾地震説を発表。爾来、本県は2兆円もの地震対策予算をもって、そのときのために県費を費やしてきたのである。そしてさらに、その石橋説を皮切りに、日本の全土は地震学者と言われる学者の手のひらの中でもてあそばれてきたと言えるでしょう。
 昔は地学と言えば関心がなかった。その地学が、フルにこの40年間、新聞に出て、そして静岡新聞は、物すごい長い間、地震問題を勇敢に取り上げてきました。そして最後に言った言葉はこんな言葉で、東海予知はできないと明記なんて、そんな無責任な言葉でいいんだろうかなと私は思ったんですけれども、町中でやるあの手相見のお告げと同様に、これを信じ、行政も国民もとことんもてあそばれてきたのであろうというふうに、私はここに書いたんですけれども、実際問題、あの新聞が出たあと、危機管理部としてはどうお考えになったのか、その思いをお聞かせください。

○滝田危機管理部理事兼危機政策課長
 まず最初に、国土強靱化地域計画ということで、この美しく、強く、しなやかなということで、しなやかなというのは危機管理部らしくないというふうにおっしゃいました。もしかしたらそうなのかもしれませんけれども。
 ここの考え方につきましては、危機管理部として、防災、最近は減災という言い方を使うことのほうが多いんですけれども、防災減災と地域成長を両立させた地域づくりといいますか、国土強靱化に取り組んでいきたいと、そういうようなことです。また、そうした防災減災とともに、自然との共生とか環境との調和とか、そうしたこともこの強靱化の計画の中には折り込んでいくと。そうしたことを指して、この美しく、強く、しなやかなという表現をさせていただいていると理解しております。
 
 それから、国の南海トラフ地震の防災対応に関するワーキングですけれども、確かに最近、新聞で、予知ができないという記載がされることについて、大変大きく取り上げられたところでございます。これはワーキングというか調査部会というものがありまして、そちらでそういう表現をするという取りまとめ方向になったということですけれども、これまでも、正直、現状の科学的知見の中では、いつ、どこで、どのくらいの大きさの地震が起きるかという、いわゆる予知については困難であると、ずっと、特に東日本大震災後、言われてきておりました。ですから、今回、困難というのが、できないというような表現になったわけですけれども、我々としてはあくまで、現状の知見においては、要は大震法で想定されているような予知情報を出すということですかね、それは、困難、できないだろうと、今の科学者、学識経験者の皆さんの一致した考え方になったと理解しております。
 ただ、我々としては、あくまで確実な予知ができなくても、何らかの形で社会に対して注意喚起をするような情報が出せれば、第四次地震被害想定の中でも、あらかじめそういう対応がとれれば、10万5000人という犠牲者数を大きく減らすことができるんじゃないかと試算もしております。
 ですから、我々としては、決して単純に諦めるのではなくて、観測調査網は、今、西日本のほうでありますとか、県内でも実は駿河湾海域の調査というのは手薄になっておりますので、そうした観測調査の充実はしていただきながら、確実な予知かどうかはわかりませんけれども、何らかの、社会に対して注意喚起できるような、もしかしたら兆候をつかめるかもしれないと。そこには、引き続き期待していきたいし、国に対してもそういう取り組みを呼びかけていきたいと思っております。以上です。

○天野(進)委員
 南海トラフ巨大地震、あるいは富士山噴火の話、週刊誌に発表しといて、そして大変に有名になって。それでも富士山はその後、全く顔を変えずに、相変わらずにこにこと出てきますよね。
 本当に、地学という教科書は、昔から恐らくこの中で、地学を学校でとった人はほとんどいないんじゃないかな、高校まで。それほど地学は嫌われました。そして、ごくごく少数の学者なんかは地学に携わったんでしょうけれども、しかし、富士山が大爆発するとか、南海トラフも言われて、対応することができますか。ただただ、あったときには仕方がないというのが大体の言葉で、まさに隕石が落ちてきたらどうするんですかということと、ある意味において似ているかもしれません。時間の差はあれ。恐竜が隕石によって滅亡したというふうに言われておりますけれども、これまで私たち日本人は、地震を初めとするさまざまな天災に脅され続けてきたんじゃないかと。もっというなら静岡は、もっともっと成長すべきときを、その地震で脅されて、我々はいろんな経費を使ってきたと言えると思っております。
 無責任かもわからないけれども、図々しく、我が静岡県には地震はないというぐらいのことを言ってもいいんじゃないか。後で責められたら自信がなくて言ったんですって言えばいいんですから。そういう意味で、私はこの危機管理についても、新しい時代を迎えてほしいなと考えております。以上をもって終わります。

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