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委員会会議録

質問文書

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平成25年11月子どもの人権擁護特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:11/26/2013
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○三ッ谷委員
 先生から大変いいお話をいただいて、このレジュメも本当にありがたい資料です。大変、感謝します。
 時間がありませんので続けて伺いますけれど、今回、先生からいただいたこの資料で、文部科学省の1次、2次の体罰の実態把握調査について。1次のときと2次のときにこれだけの開きがあって、私は各都道府県教育委員会は甘く見ていると思っています。その象徴が先生のこのレジュメの中でも浜松商業高校と日体大のことが出ていますが、浜松商業でさえも1回目の発表では2つしかなかったのでしょう。その後、7人出てきて。教育委員会もそうだけれども、各学校の管理責任者もなるべく不名誉なことは表に出したくないという心情が見え見えですよ。ですから、今、いただきました資料は、氷山の一角とは言いませんが、もっと底のほうにたくさん含まれている。あるいは、私立高校が出ていますが、私立高校だってあれだけの競技成績を上げるのであれば、相当の頑張りと現場の指導があると思うんですよね。だから、そういうことを考えると、この数値について、簡単でいいですから、先生はどうお考えになりますか。
 それから、もう1つ。きょうのお話を聞いていましても、集団のスポーツに限ってこういう暴行事件が多いんですよね。個人の選手を目指すようなマラソン競技だとか、そういう個人競技には暴力がない。一番いい例が、国民性であるのかどうか知りませんが、おばあちゃん、おじいちゃんの世界でもゲートボールはだめなんですよ。あの人が下手だったからうちのチームは負けちゃったということになって、いじめになってしまうんですよね。だから、今は、老人がグラウンドゴルフにどんどん、どんどんかわっているというのは、そういうところなんですよね。そういう国民性というのか、同じスポーツをやるにしてもそういうことが見え見えだものですから、その点について先生のお考えがあればお伺いしたいなと思います。

○大野木龍太郎氏
 実数はそのとおりで、いじめ問題のときにそうでしたよね。だから、学校が認識している数でやっていたけれど、子供たちからアンケートをとったら物すごい数が出てきたと。だから、さっき言ったように、子どもの権利条約というのはそういう意味でも子供たちが今、自分たちが置かれている状況をきちんと言うことができる状態にしてあげるということはすごく大事です。だからまさに氷山の一角だと思います。浜松市でも177件も挙がっていながら、文部科学省には4件しか報告していないで、あとは指導の一環であるという。まさにそういう意味では、体罰をなくそうなんていう、本当に根本的に絶対という姿勢ではないようなことを疑われても仕方がないなと思っています。
 それから、集団スポーツの場合ですが、セルジオ越後さんがブラジルには補欠はいないと言っています。部員が30人いたら2チームに分かれて、とにかくスポーツというのは試合をしてこそ初めて意味があるのだと。だから、日本の場合だとレギュラーになるかならないかというところに物すごいエネルギーがかかっています。補欠という言い方があるじゃないですか。補欠ですよ、皆さん。スポーツをやりたくて来ているのに補欠。これでスポーツを楽しめると思いますかということですね。しかも、補欠になるかどうかを選ぶのは誰でしょうか。生徒たちがみんなで選挙をして、よし、この子は練習にちゃんと来ていると、あいつは練習に来てないけれど、うまいけれどどうするかとか、そういう問題を含めて全部、顧問の先生が権力を握っているわけですよね。
 そういう体質を集団スポーツというのは持っていますから、ある面では民主化ですよね。おまえら、今度の大会に出るやつをどうするか。――今、苦笑されましたけれど――でもそれをもし任されたときに、生徒たちはどういう判断をするのかなと。先輩をやっぱり差しおいて1年生なんかを選んではいけないかなとか思うでしょうかね。3年生から2年生、1年生という、たった3年間の中に強烈な上下関係をつくる、こんなのはスポーツではないですよね。40代の人が20代の人に対してどうするかというと、みんな平等にスポーツを楽しむためにやっているわけですよ。何で部活動だけそうなるかというと、やっぱり生活指導なんですよ。生活指導的に上級生にしっかりと権威を持たせて下級生は雑用を全部やるとか、そういう何か全くスポーツから見るとおかしいようなことが学校の中で常識としてまかり通っている。そこをやっぱり変えていくことが大事かなと思います。だから、集団スポーツは本当にそういう意味でコーチのあり方がすごく問われている。それから、みんながスポーツ、ゲームをできるような環境をどうつくるか。僕が随分苦労したのは、土曜日、日曜日に練習試合がなぜ1日になるかというと、全ての子供たちに試合をさせようと思うと、それぐらいかかるんですね。だから、そういう環境の中で今、子供たちがスポーツをしているんだということを、私たちも踏まえて提言していかなければいけないのだろうなと思いました。

○三ッ谷委員
 保護者がうちの子供を何とかレギュラーにさせたいとか、あるいは少しでも出してほしいということが、いじめとかを隠していることが多いんですよ。休みのたびに道具運びで、お父さん、お母さんは大変ですよ。子供のサッカーを見たって、選手ではなくて親の成績がその試合のレギュラーに入れる条件にもなる。何も出てこない親はだめなんですよ。そういうのがあるのです。
 子供のスポーツはうまくて入る子もいます。それとか、テレビとか何かを見て憧れで私もサッカーをやってみたい、野球をやってみたいという子がいるのです。だから、親がカバーするというのが多いものですから、今後の先生の御指導の中で親の教育もぜひお考えいただいて御指導いただけるようにお願いをして質問を終わります。

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