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委員会会議録

委員会補足文書

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平成29年10月社会資本・まちづくり特別委員会
委員間討議の開始、委員間討議の終了 【 討議 】 発言日: 10/06/2017 会派名:


○中澤(通)委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開します。
 それでは、ここからは、当委員会の提言に向けて、委員間討議を行います。これまで、執行部との質疑、県外視察、参考人からの意見聴取を進めてきたわけですが、今回と次回の委員間討議での意見を踏まえまして提言内容を固めていきたいと考えています。
事前にメモとしてお渡ししてありますけれども、提言に取り上げるべき事項、提言のまとめ方に対する意見を積極的に出していただきませんと、まとめるにしてもまとめようがないと。その点をぜひ御協力お願いいたします。
 それでは、皆さんの御意見をいただきたいと思います。自由発言でしていただければ。先ほど言ったように、どういうことを提言として上げていくかということがまず大事でしょうし、その後のまとめ方についてはまた御意見もいただいてと思っております。お願いいたします。

○天野(進)委員
 お2人の話を聞きながら、全く自分は違うぞという方もいらっしゃると思うんだよね。ある意味においては大変に専門的な方でもあるし、しかし、第三者から見れば特殊な発想に基づいてやっているという理解もあると思うんですよ。そんなのまとめられるかな。

○中澤(通)委員長
 ほかに何か御意見。これに対する御意見があれば、どうぞ。

○鈴木(智)委員
 僕はきょうの午前中の川口さん、そこもやっぱり違うという意見もあるのかもしれませんけれども、川口さんがおっしゃりたいのは、やはり長期的な視点と、人口減少イコール悪いところばっかりじゃなくて、人口減少はもう変えられない状態だけど、そこはやっぱり前向きに捉える必要があるんじゃないかというところにあるのかなと。
 小村先生の話も、短期的に見れば、どうしても安かろう、そこそこで、みたいなところに建てちゃうと思うんですが、長期的に考えれば、それがかえってマイナスだというところで、ある意味、同じ話だったのかなと思います。そういった長期的な取り組みが必要ということは多分一緒で、そこを具体的にどうするかということは、もしかしたら違うところがあるかもしれませんけど。

○中澤(通)委員長
 何かしらのまとめをしていくことでありますので、一方通行のまとめ方はできないし、いろんな流れがあって、川口さんの話のように、人口減少の防止に、よそから人を入れてくればいい町になるという発想は、まず正論ではないでしょうし、むしろこれからどういう形で住みやすい町にしていくかということが、考え方の原点だと思うんですよね。
 そういう中で、社会資本のあり方はどうあるかと、持っていけばいいのかなと思ってますけれども。
 大石さん、どうですか。何かしら取り上げてもらいたいとか。市とか町のこともね、やっぱり多少なりとも言っておかないと、県だけでというわけではないでしょうから。

○大石(裕)委員
 特に田舎のほうは、きょう言わせてもらったような状況もあるもんですから、そういった中で、行政がやるべきことというのが、考え方としては幾つもあると。そういう中で、しっかりやっていかなきゃいかんでしょという。それには民間の力も借りながら、行政が責任持ってやるべきところもあるという柱も欲しいのかなという感じはします。

○江間委員
 先日、県外視察に行ったときに印象に残ったのが、柏の葉キャンパスタウン。あれを見たときに、ちょっとこれが町かと思いまして、こういうところに住みたいのかなと思って。コンパクトシティーという言葉が何を意味するのかと。本当にいいのか悪いのか。きょう、プラスネットワークってありましたけれども、本当に人が住みたいシティーなのか、ちょっと考えさせられました。これは意見になるかわかりませんけれども、町が小さくなるというのはわかりますが、あんまり形づくられちゃうとちょっとというのが。

○中澤(通)委員長
 人工の町ですから、完全な。
 なかなか難しいですね。あそこも筑波のエキスポラインができてああいう形になったんですが、もともと柏は人口が伸びなくて、昔から割合大きな田舎町という感じだったんですよね。筑波も研究都市ということでつくってから、30年以上たちます。それでいろんな研究施設が入ってきたんですけれども、極論を言うと、赤ちょうちんがない町でしてね、筑波って。それで、逆に言うと息抜きができなくて、コミュニケーション不足から出てくるのか、非常に自殺率が高かった町だったんですよ。それが一時話題になって、そのうちいろいろと変わっていったんでしょうけれども、やっぱり機能重視でいくと、人間なかなか住みにくいのかなと。やっぱり無駄も必要であって、人間が生きていくには大切なことなのかなと思ったりするんですけれども、まちづくりも多分そうでしょうね。
 静岡が大道芸で――これからまた始まりますが――当初は何でこんなばかなことをやるのって、批判をした人も随分いましたけれども、いつの間にか時代がたつと、おもしろいまちづくりになりましたねと。今では秋の日本国内最大のイベントにも成長しましたし、結果的にはオーライということになりました。やっぱりまちづくりというのは、時代がたって初めて、ああうまくいったねという評価だと思うんですね。ですから、この委員会でも、ベストはこれってことじゃなくて、町にはいろんな形の生き方があるというか、そういうことに触れるのもいいし。

○江間委員
 川口さんのお話の中でも、住環境の質の向上って言ってましたけれども、それもどういうものがいいのか悪いのか。例えばソウルとかプサンとか、韓国に行けば、もうマンションだらけですよね。それがいいと思って田舎から出てくる人たちがいっぱいいて。そういうのも含めると、雑多な町が好きな人もいれば、柏の葉みたいなところが好きな人もいる。そういう区分けもあるかなと感じました。

○増田委員
 皆さんおっしゃるとおりで、理想論と現実論をどうするかとなると難しくなっちゃうんで、現実論で、都市計画マスタープランを市町がつくるときに、ちょっとアドバイスというか、提言という形で言えればいいのかなと思うんですけれども。誘導の仕方や順序立てた提言とか、選択肢はいろいろでしょうから、やっぱり結構入れちゃうしかないのかなと個人的には思ってます。何かこうあるべきだなんてなかなか言いにくいし、それぞれ皆さんの関心はいっぱいあると思いますので、それを項目立てして、あとはまとめ方次第だと思いますけれども、そういうくくり方にしかならないのかなという思いはしています。

○深澤委員
 きょうの参考人の話を聞いてて、いわゆる2050年というのも、先ほど事例で出てきましたけれども、結局いろんな価値観があって、人口減少の中で財源も限られてきて、投資する金額も小さくなってきて、ただその中で、右肩上がりというか、発展ばかり望んでいるわけじゃなく、さまざまな価値観があると。国主導の都市計画といったものに対して、あるいは行政主導のものに対して、もっともっと市民はいろんな価値観がある。先ほどの川口さんで言うならば、市民参加型のまちづくりで、公園1つとっても、そういうものがあるでしょうし、先ほどの小村先生で言えば、ああいう小村先生みたいな価値観もある。もう清水港に人は来ちゃならんみたいな価値観もあれば、やっぱり清水は港の文化だから、港ににぎわいをという価値観もあって、最終的に、その中でどこで折り合いをつけていくのかと。いろんな意見を――表現が難しいんですけど――行政側が受けとめられる、制度というか、あるいは共有できるプラットフォームみたいなもの――川口さんは、サイトみたいなものがあればと言ってましたけど、サイトまでつくることがあるかどうかわかりませんが――ある程度行政がベースになって、多様な意見がもっともっと受けとめられることが、もっと必要なのかなと。要は、行政の今までの価値観ではなくて、価値観にない部分がちゃんとプラットフォームにあるということが、制度として必要なのかなというのが、感じたことの1つですね。
 それと、いろいろと、交通基盤部が、あるいは防災で言ったら危機管理が、他にも経済産業部とかさまざまで、社会資本を考える中でも、まちづくりを考える中でも、縦割りが外れて、もっと全庁的な考えに基づいて、要は地方行政としてやっていくような制度のあり方、新しいやり方を考えてもいいんじゃないかなと。済みません。ちょっとまとまりませんけれども、そんな感想です。

○大石(裕)委員
 さっきの小村さんの話も、行政の拠点とか、医療機関、学校、社会福祉施設を逃げなくてもいいところへ移すべきだという、それはそれ、理屈としてはそのとおりなんですよね。でも、現状、それができる行政ばっかりじゃないし、今、行政も、自分で持ってる土地は基本的にはもう要らないよと手放している状況で、そう簡単に組みかえられないし、費用の問題もある。でもそういうのは理想ではありますねと。そういう意味で言うと、今までの画一的なまちづくりから、それぞれ地域の事情に応じた特色あるまちづくりに移行している段階なんじゃないかと思うんですよね。県に提言するわけですから、ある意味、そういうそれぞれの地域の事情に合わせた、やりたいことに対して、県がしっかりどれでも支援できるメニューがあります、地域でやってください、我々はそれに対応させてもらいますという形ができればいいなと思うわけなんです。そういう方向性のまとめもあるのかなと思いました。

○中澤(通)委員長
 やっぱり、基本的には、市や町に独自の地方自治の圏域というか独立性がありますので、それがベースには違いないです。そのあとは、県がどういう形で助言ができるか、そしてまた、助成ができるか、いろんな面で静岡県像全体の中でそれぞれのまちをつくっていく、努力をしていくということだと思うんですがね。言葉とするといろんな問題があって、このチラシにあったように、防災を取り上げても、やっぱりにぎわい、なりわいのことをどうするのと、兼ね合いが非常に難しい。ここらあたりが、町のつくりの中でそれぞれ特色が出ていくところだと思うんですね。そういう中で、画一性はないし、いろんな意見があるんですねと。ただ、住民本位で、きちっとした将来像を目指して、それぞれが努力をしていく、資本投資をしていく。人口減少はもうありますから、そういう意味で、しゃちほこばってコンパクトシティーということでなくても、必然的に集合化せざるを得ないんだと思うんですね。それをいかにスローダウンというか、そういう形でまとめていくかということが、まちづくりなのかななんて思ってます。

○鈴木(智)委員
 川口さんもおっしゃってたように、結局、行政だけでもだめだし、かといって、住民に丸投げはやっぱりだめだと思うんです。やっぱり、住民と民間企業と行政が、うまく連携し合う仕組みをつくらなきゃならないと思いますけれども、先ほど話がありましたが、いろんな情報がやっぱりわかりづらい。都市計画って言っても正直よくわからない部分もありますし、どこまで市民が理解するかというと、多分そこまで理解してない。

○中澤(通)委員長
 そうですね。いずれにしても、住民が自分たちのまちづくりに無関心であってはいけないし、行政独自の独走もいけないし、お互いに関与しながら、フリートーキングというか、そういう中で前進をしていくということが基本だと思っています。
 それでは、まだもう1回、意見聴取もありますので、またそこから新しい意見が出てくると思います。
 きょうのところは、これでいいですね。
(「異議なし」と言う者あり)
 それでは、これで委員間討議は終わります。

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