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委員会会議録

委員会補足文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年11月子どもの人権擁護特別委員会
委員間討議の開始、委員間討議の終了 【 討議 】 発言日: 11/26/2013 会派名:


○多家委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開します。
 それでは、ここから当委員会の提言に向けて自由討議を行います。
 第1回委員会でお話ししましたとおり、当委員会の調査事項でありますが、「学校におけるいじめや家庭における虐待など、子どもの人権擁護に関する事項」について調査結果を提言として報告書にまとめるとともに、本会議で報告することになっております。これまで執行部との質疑、県外視察、有識者からの意見聴取を進めてきたわけでありますけれども、今から委員の皆さんにいただく意見、そして次回の第6回委員会の委員間討議の意見を踏まえまして提言内容を固めていきたいと思います。
 お手元に委員の皆さんからの発言をまとめたA3判の資料、執行部からの説明、参考人からの意見及び県外視察の概要を配付しておりますので、参考にしていただければと思います。若干、目を通す時間をつくりたいと思います。5分ほど目を通していただきまして、その後、皆さんから御意見をいただきたいと思いますので、目を通してください。
 それでは、委員の皆さんの御意見をいただきたいと思いますので、発言願います。

○前林委員
 きょうの午前中の大野木先生の御意見を踏まえて発言させてもらいますが、中学校、高等学校において部活動の指導に伴って体罰が多く発生しているという観点から考えて、やはり部活動というもののあり方を再検討する必要があるのではないかと思います。
 その前提としては、子供の人権というものをしっかり教師自身が認識をすること。それによって体罰がなくなる方向に、教員の資質をやっぱり変えていくということが非常に必要だと思いますので、まずは問題点を洗いざらい出して方向性を位置づけるためにも、部活動についての再検討を進めるべきだと思います。
 それから、勝利至上主義というのはこの資料にも既に意見として出されているのですが、これは社会体育という点から考えますと、地域においても、家庭においても意識をやっぱり勝利至上主義からスポーツを楽しむ心身の鍛錬ということに変えていく必要があると思いますので、そういう意味で広く認識が大人の中に浸透していくようなそういう施策を進めていくべきであろうということで、以上、私の意見です。

○多家委員長
 わかりました。
 ほかに。

○宮城委員
 午前中の先生の話を聞きまして、やはり体罰においても、スポーツ指導者の養成とかにおいても、地域の役割が物すごく大きくなってきていると思いますので、全体において地域とのかかわりをどのように持っていったらいいかを明確にしたほうがいいのではないかと思います。

○多家委員長
 わかりました。
 ほかに。

○曳田委員
 やっぱり大きなスローガンが僕は必要じゃないかと思います。今、この提言のまとめ方というのを読んでいるのですけれど、やはりはっきりといじめ・虐待は犯罪、体罰は暴力だというスローガンを掲げて、それをどうしたら撲滅するかというスタイルで提言を絞り込んでいったほうがいいのではないかという気がします。

○多家委員長
 ありがとうございました。
 体罰だけにかかわるということはありませんので、いじめ、虐待についてのお考えでも構いません。

○小野委員
 いじめの問題から言いたいと思います。いじめが原因で不登校になってしまって、勉強もできなくなっていったり、友達もできなくて学校へ行きづらくなり、結局、そうなってしまうと家庭の問題になりがちですけれども、教員の皆さんが、きょうの部活動の指導もそうですけれど、仕事が多過ぎて、余りそういう通常どおりいかない子供たちにかかわれない現実があります。うちは小学校、中学校がすごく近いので、電気がついているのが見えますが、毎日、毎日、10時、11時まで仕事をしているんですね。教員の友達もいるのでいろいろ聞きますけれど、言っては悪いですけれど、こういうペーパーとかもやたらと多くて、やらなければならない課題が県からおりてくるわけですけれども、そういうものも何とかならないのかなと常日ごろ思っていました。そういうことがうまく整理されていけば、教員の数をふやすとかではなくて、仕事を現場の仕事にもっと集中できるようにすると、いじめとか不登校になった子供とかの対策をもっと現場の担任の先生とか学年主任の先生、生活指導の先生がとれるのではないかなと思っています。
 それから、虐待ですけれど、いつも私はこれを言うのですが、伊東、熱海って大変多いところです。伊東では不幸な事件が去年の5月に起きたのですけれども、児童相談所に相談したにもかかわらず大丈夫だろうと帰したら、1カ月後に亡くなって、被疑者が父親だったと。ところが、不起訴になっていますけれども。私も東部児童相談所に行って忙しさをすごく見てきました。全然、対応し切れないほど忙しいものですから、いろんな意味でもっとやっぱり児童相談所を手厚くしていかないといけないのではないかなと思います。
 それから、きょう、体罰のお話も聞きました。それで、身近で私も伊東の公立高校のバレー部の顧問の先生が人前で体罰しているところを見たということですぐ対応してもらったんですけれども、手を出さなくても言葉の暴力とかいろんな意味でまだまだあると思います。それで、さっきの話にもつながるのですが、部活動は奉仕という中でやっていると、それだけでもいろいろと大変でしょうし、待遇の改善といいますか、そういうものもやっぱりそろそろ考えていかないといけないのではないかなと思いました。
 あと、地域のスポーツ少年団ですが、今、結構、広域型のNPOでいろいろなスポーツ等を教えるところもふえてきました。それから、伊東に民間のボクシングジムがありまして、そういうものも部活動扱いしてあげたりすると、選択肢が広がったりもすると思いますし、教員の皆さんの負担も減るのではないかなと思っておりますので、そんなことも含んでいただければと思います。以上です。

○多家委員長
 ほかに。

○池谷委員
 この資料にはないのですけれども、今、インターネットを通じてのいじめというのが大変大きく問題になっていまして、要はラインでグループをつくっちゃって、つくったのはいいのだけれど、その1人を外してやっちゃうとこの1人がいじめという状況になって、自殺も実際にあったものですから、そういうネットにかかわることについても入れていかないと片手落ちになってしまうかなという気がいたします。

○多家委員長
 わかりました。
 よろしいですか。

○天野(一)委員
 きょうも出たのですけれども、体罰撲滅の組織をつくって、そこがいろいろ中心となって何が問題になっているかということを地域、それから学校、行政が参画してやるという。いじめの問題なんかも学校だけではなくて、地域も一緒に親も参加するという形の中で、みんなが意識して、いじめや虐待、体罰も含めて、みんなが注意するというそういう仕組みをやっぱりつくるべきじゃないか。教育委員会だけではなくて、お互いにみんながそういった、例えば人権という視点の中で、これはおかしいじゃないかということをやっぱりお互いに見合うというか、そういった仕組みをつくるということも大変大事ではないかなと思います。そういう意味では、委員会というのは幾つかのところをまたがるわけですからどういう形で立ち上げるか難しいのですけれども、しかしそういった仕組みをどこかつくるということも工夫すべきではないかなと思います。

○多家委員長
 ありがとうございました。
 ほかにありますか。
 まとめますとかなり広範囲に皆様方からさまざまな意見をいただいていますので、十分、対応できるような報告書になろうと思いますが、いかがですか。

○三ッ谷委員
 県議会の特別委員会が提言するのですから、きょうまで聞いたいろんな先生方のお話とか、各委員が持ち出した個別の案件はそんなに挙げる必要はないと思うのです。ここのまとめの中にもありますが、いじめというのはどういうものをいじめというのかということが、いまだに根本的にみんなよくわかってない。子供のころに遊んでいても、いじめに当てはまることが随分あった。でも、その時分には陰湿さがなくて、からかうとかというような行為の中で、実際にはいじめだったんですね。だから、そういうことを見ていくと、地域も大事だし、あるいはもちろん学校もそうですが、第一義的には小学生も中学生も高校生もやっぱり保護者がある一定程度の重責を担ってくれないと、幾ら学校の先生が言ったって、PTAが言ったって、ここに書いてあるようなそんなパンフレットをつくってばらまくだけでこういうのはなくならないという気がしますので、そういう方面から提言をまとめていただきたいなという気がひとつします。
 それから、きょうの先生の体罰についての話を聞いていて、一番は勝利至上主義で平手で打つとかいろいろ例示がありましたが、言葉によるものもいじめだというのであれば、学校の管理者も、あるいは教職員の皆さんも、専門性を持った指導員も、あるいは専門性を持った教師もそうなのでしょうけれど、やはりしっかり委員会としてこういうものは全部体罰なのだから、公表も辞さないし、これからオープンにして社会の批判を浴びてもこういうものをなくすという、そういう方向性を委員会として打ち出すべきだろうなと感じます。
 個々のことはそれぞれ皆さんも頭の中に入っているとおりで、個々のことを羅列するよりも、方向性が今回の提言の重要な観点になるのでないかと思いましたので、その点の御考慮をお願いしたいなと思います。

○多家委員長
 了解しました。
 よろしいですか。
(発言する者あり)
 非常に多岐にわたる広範な御意見をいただいておりましたし、提言もいただきました。今、三ッ谷委員からもその扱いについて十分に精査してほしいという御指摘もありました。そのことを踏まえながら進めていきたいと思いますが、とりあえず本日のところは御意見も出尽くしたようですので、このあたりで自由討議を終了したいと思いますが、よろしいですか。
(「異議なし」と言う者あり)
 異議もありませんので、これをもって自由討議を終了します。

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