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委員会会議録

質問文書

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平成29年7月27日社会資本・まちづくり特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:07/27/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○三ッ谷委員
 先ほど来、各委員の皆さんからいろいろな御意見を承っておりました。
 さっき5番委員からも出ました、確認の意味でこの委員会で何をまとめていくのか、あるいは何を提言していくのかというのも含めて、それぞれ御意見あると思うんですが、第2回の委員会では、調査実施方針が確認されたことは確かでありますし、またその内容の実施方法については、本格的な人口減少社会を迎える中で、過去に経験したことのないような自然災害の対応、これらから県民の安全安心を確保するためにはどうするべきかなんていうことも含めながら、そのためのインフラの長寿化、あるいは人口流出を防ぎながら、人口減少社会に適応したまちづくりに結びつけるような提言をこの委員会でしましょうと、こういう結びであったと思います。
 特に、コンパクトシティーという表現の中で、人口減少社会を見据えた町のあり方とか、例えば今、社会一般ではあんまり津波の話をしなくなりましたね。きのう、当局発表で、遠州灘で2分の1やっとできたというのが、新聞の片隅にこのぐらいですよ。ちょっと1年前だったら、こんなにでかく書くぐらいと違って、極端なことを言えば、鉄砲水や大水のほうがよっぽど大きなニュースになりますし、きのうの藤枝明誠と日大三島の試合中のあの雨なんて、草薙のあそこだけ雨が降って、こっちは降ってないんですから、いかに今の自然界のいろんな影響が我々の一般社会生活にも及んでいるかと、こう思います。ですから、そういうことを考えると、防災の中でも特に減災機能の強化をしたような町をつくっていきましょうと、あるいは効率的にお金を使うわけですから、社会資本の整備のためには、効果的、効率的な予算組みと同時に、執行して理想的な町をつくろうと、こういうことであります。
 私は、この方針で、ぜひ各委員の御意見も聞いて、いい提言を議会にできればいいなと思っておりますけれども、本日もさまざまな御意見を聞いていまして、どれをとりましても、文章にしないのであれば、1点1点、そのまんまもう提言の中に入れるような話で、別にこれはちょっとおかしいなという話は全くありませんでした。
 そういうことを聞きながら、じっと考えていたことが1つだけあります。各委員が申し上げたそれぞれの意見はすばらしい発言であり、認めざるを得ません。しかし、コンパクトに社会資本の整備を図りながら、静岡県をどうしていこうかということを考えるときに、1つだけやっぱり必要なのが、この委員会で県議会に対して提言書を出すだけで、本当にそのような町ができるかと。それはほぼ不可能です。委員会ですから、ある程度の重みもありますから、ひょっとしたらブレーキ役にもなる提言書になるのかもしれません。しかし反面、静岡県というのは、政令市が2つに、あといろんな市があるわけですけれども、対等の立場で行政をしているわけですよね。そうすると、幾ら静岡県が一生懸命やって、皆さんも最前線で頑張ってもらって、そういう取り組みをしても、市町がこれに呼応して協働の姿勢を示さなかったら、こんな理想を言ったってできませんよ。
 きょうもいろんな意見が出てるじゃないですか。野球場の件もそう。それから清水の件もそう。それぞれがいろんな地域によって云々じゃなくて、やっぱり行政なんですよね、問題は。私は、首長というのは、それは静岡県の川勝知事もそうですよ。自分の理想を公約で訴えて、それらを実現可能とするために一生懸命努力するというのが、それぞれ首長であり、責任ある人たちの立場です。
 今回、この理想郷をつくるために、コンパクトシティーをつくるための議論する中で、やっぱり首長にもある程度影響力があるような。静岡県だけがスモールにして、各市町はどんどんやる、だんだんでかい構想だけが伸びていくということになりますよ。その裏では、人口減少でどんどん人が減っていって税収が少なくなるというのは見え見えなんです。だから、そういう点を考えると、いろんなことをやりたいわけでありますけれども、せめて、市町にも今回の提言が生きるような方向を、私は打ち出すべきだなと思いますが、関係の皆さんの御意見を聞きたいなと思います。

○森本政策監
 市町との連携という話でございますが、社会インフラを整備して、県としては、県が管理するものを整備していくんですが、当然その前提には、例えば道路ネットワークにしても、国道、県道、市道との関係もございます。それから防災で言うと、当然二級河川だけじゃなくて、一級河川や準用河川、普通河川との関係もあると思います。全体で安全安心で魅力ある地域になっていくというふうに思っております。
 そういう中で、まず交通基盤部として取り組んでいることとしましては、市町との連携、協働という中で、過去に土木事務所、現場サイドとして市町との連携が薄くなっているところがございますので、それに対しては、土木事務所に市町連携担当という担当を決めて、できる限り市町と一緒になって社会資本整備に取り組めるような体制を整えております。
 また、首長さんとは、各土木事務所長、農林事務所長等が出向いて、円卓会議という会議をやっている中で、この社会資本整備の、要するに基本的な考え方とか課題について意見交換する場も設けてございます。そういう中で、とにかく現場として、まず各市町と交通基盤部の出先機関である土木事務所が、現場で意識を共有して一緒にやっていくことが大切だと思っています。

○三ッ谷委員
 何かすみません。余分なことを言わせたようでね。私の説明と口が足らなかったもんだから。
 防災のためのものは当然やらなきゃいけませんよ。集中豪雨であれだけの、ちょっとしたことでも今回のでも、あれだけ静岡県の中でも随分被害が出るわけでしょう。これは当然やらなきゃいけません。これは人が少なくなろうがやらなきゃいかん仕事なんですよ。
 
 私が言っているのは、もっとちょっと大きな話で、まちづくりという観点からいくと、防災は当然やらなきゃいけませんが、やっぱりどんどん広くしていくだけが能じゃないと思うんですよ。まちづくりそのものが。
特に、今回いただいた資料の中でも、人口減少時代の町中再生というのがあります。今から20年ぐらい前は、商店街でも、大型のスーパーがどんどん郊外に転出して、町中が空洞化して、そのために大店舗法なんていう法律までつくって規制をしかけたわけですよ。その規制も、今度はアメリカから来たおもちゃのあのお店のおかげで、その法律もなしになってしまった。そういうことを考えると、郊外型というのは、スモールじゃなくてどんどん希薄に大きく伸びてるんですよね、町が。それでも今まではやってこれた。
 しかし、今度は外に大型店ができるから、中央が空洞化して、静岡市のど真ん中は違いますけれども、同じような現象は方々に起きていますよ。そのことを考えると、やっぱり大きなまちづくりという中には、商工業も含めることを考えなきゃいかんし、ひょっとしたら、さっきもちょっと事例がありましたよね。できる、できないは別ですよ。沼津駅の近所にサッカー場をつくろうとか、いろんなことがありますけれども、外に出したものを今度は中に引き入れるというのは、やっぱり政策のためには首長さんの協力が不可欠だと。
 よくあるじゃないですか、空気を運んでいるバス。僕、いつも批判してますけどね。お年寄りだとか、あるいは足腰の、つまり車の運転ができない方のためには巡回バスも必要でしょう。しかし、どこかが一番初めにやったら、私も、私も、私もって。首長が全部こうしたんですよ。私の今の磐田市だって、江間委員がおみえになりますけれども、空気を運ぶためにバス走ってますよ。乗ってるの、見たことありませんから。そういうふうに、各首長が競争してるんです。それは、市民の皆さんにはいいことかもしれませんけれども、今回、我々が付託を受けた特別委員会では、そういうものを含めてスモールスモールしていかないと、まちづくりというのは難しいんじゃないかなという気がしますよ。
 交通基盤部の先ほど来、言っていることに対しては賛成です。でも、天野委員が――僕、結構常任委員会一緒になるんですよ――市長のときに、1軒のお宅のために1億円使ったんだそうですよ。橋を1つつくったと。これは委員から、委員会の席で私、伺いました。ですから、やっぱり同じ公共事業でも、その1軒のお宅を移転したほうが安かったのか、高難度の負担ができるような1億円の橋をかけたのがよかったのかということも踏まえると、やっぱりこれも首長さんの協力をいただかないかんなという気がするんですよ。
これは、別に土木関係だけじゃなくてね。さまざまな中でまちづくりに関係するところでしょうから、そういうことを踏まえてもう一度御意見をください。決して、今言ったように、交通基盤部とかどっかじゃなくていいんですよ。町という大きな概念の中で、まちづくりを今後考えていくときに、そういう意見が。僕は言いましたけれども、いかがですか。

○古梶都市計画課長
 お答えいたします。
 委員おっしゃるとおり、今現在、今まで人口が右肩上がりに上がってきた時代に、どんどん大きくなって肥大化してきた市街地が広がっております。その現状に対して、これからどんどん人口が下がっていくと。希薄化したというか、人口密度が少なくなって、すごい薄くなった人口が広いところに広がるということになりますので、そうすると、例えばコンビニとか生活利便性の高い施設についても、周辺に人口がどれだけ必要かというのもございますし、そういう利便性の高い施設が撤退していく、あるいは、行政サービスも人口密度に従ってそのコストが上がっていくというようなことがございます。そういうことを見据えて、人口減少を背景にコンパクトな町をつくり、コンパクトな拠点をつくって、それを交通ネットワークなどで接続するコンパクトプラスネットワークということを構築していこうと考えています。
 こういうことを考えて、それを実現する。そういうふうにつくっていって、持続可能な都市経営を確保するために、立地適正化計画制度が創設されたということでございます。
 県といたしましても、市町がつくるこの計画を支援して、コンパクトなまちづくりに向けて、連携して推進していきたいと考えています。以上です。

○三ッ谷委員
 聞いている御意見はもっともな意見で、反論することはありませんがね。さっきから言っていることのように、例えば、町というのは、皆さんも、若いときから今日までの時間を振り返ってみてくださいよ。多分、皆さんが青春時代を送った時代には、そんなに華々しい、夜中までお店がきらきら輝いた時代じゃなくて、幼少期から、どうでしょうね、中学生時代には、夜中まで人が徘回するような町並みというのは、余り少なかったんですよ。このごろはそれが当たり前なんですよ。これが、行政も含めて、政治も含めて、また商売が一番危なかったと。どんどんお金払って給料で雇えば、24時間営業でどんどん回転をさせるというような営業方式が、今の町並みをつくっちゃったんです。
 今の町並みをつくってどうなったかというと、いろんな風紀上の問題も出たり、警察の御厄介にならないかんとか、あれだこれだという問題がどんどん山積みになって、今、我々は逆に、自分たちのした行動から、反省をもらっている時間帯だと思います。そういうことも踏まえて、このまちづくりを、ガイドラインを進めていかないと。やっぱりこの委員会が求めるまちづくりというのは難しいかなという気がしますよ。
 ですから、例えば今回のこういうまちづくりには、スモール化も大事でしょうけれども、既成の概念からいったら、やっぱり夜は少し、せめて午前様にならんようにそれぞれが帰宅できて、静かな町並みがよみがえるような、そんな文化都市にするというのが必要だろうと思うんですよ。そういうことのために、わざわざ有楽街とかそういう指定を熱海市は取ったわけですよ、当時。ですから熱海だけですよ、そういう規制が外れているの。あの渚地区だけで。あとは県下一切ありません。静かな時間を取り戻す、これもやっぱりまちづくり。その静かなまちづくりというのは、住宅だけ静かにしようという時代から、町並み全体が静かに休みましょうというような、そういう未来像に向かってのまちづくりを進める必要があるんだろうという気がしますが、こういう点の考えについては、いかがですか。
 皆さんに聞いてもなかなか、理想論ばっかり言ってもわかりませんから、逆にここは委員間討議オーケーの場ですから、天野委員に、今の話を聞いてみたいなと思います。

○天野(進)委員
 やっぱり町は生きてなきゃいけないだろうなと思います。そこに活力があって、初めて、私たちが悩んでいる人口減少の問題やさまざまな問題が解決していく。先ほど鈴木委員がおっしゃったけれども、交通安全の問題も、やっぱり人口がそこにあるからいろんなことを考え、そして行政が対応してくれると思うんですね。これが、だんだんと下火になっていく町だったら、どこか行政、国のほうでも県のほうでも、協力するとは思えないんだよな。やっぱり活力を持って、町は生きていかなきゃいけないだろうと私は思っております。そんなことでいいですか。

○三ッ谷委員
 ある意味、本当に100%当たり前のことで、それはもうおっしゃるとおりです。それはもう私もそう思っています。ただ、言えることは、今後のまちづくりの中で考えることは、今、一番私たちがわかっててわからないのが、合併に伴う疲弊ですよ。合併に伴う疲弊。今までどおり都会に住んで、合併されたゾーンの方々が合併に伴う痛みというのはわかりません。その痛みの中にまちづくりの根本があるんですよ。まちづくりの根本が。このことは、交通基盤部、答えやすいんじゃないかと思うんですよ。
 例えば、私は磐田市ですから、磐田市の例をとりましょうか。江間委員はもともとが磐田市、市ですよ。私たちは郡部から合併して、1市3町1村で合併した。17万3000、4000って、静岡県でも5本の指になるような大都市にしましたよ。大都市になったのは、人口がふえましたねとか、新駅が3つになりましたねとか、いろんなことがありますよ。でも違うのは、合併した先々の町はどうなったかということがまちづくりだと思うんですが、この点はいかがですか。
 やっぱりそういうことを踏まえて、我々は提言まで頑張りますので、皆さんにもそういう観点から、いろんな資料とかアイデアとか、そういうものをいただいて。皆さんなかなか答弁席から言いにくいでしょう。こっちは言いやすい人ばっかりですから、我々としてはどんどん取り入れたいと思いますので、そのことを最後に皆さんにお願いをして、質問を終わります。

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