台湾駐在員報告
2019年5月 社会・時事
駐在員 : 内藤 晴仁
台湾内政部によると、台湾には約75万人(中国・香港人及び無戸籍者を除く)の外国人が暮らしている。最も多いのがインドネシア人で約25万人、これにベトナム人(約22万人)とフィリピン人(約14万人)が続き、この東南アジア3か国で外国人全体の約8割を占める。台湾に昔から暮らす原住民に対して、彼らは「新住民」と呼ばれている。
「新住民」の多くが、台湾で介護や建設、清掃等の業務に従事していると言う。これは台湾の少子化及び高学歴化に伴う労働力需給のアンバランスに起因しており、こうした分野を外国人労働者に頼っている側面がある。
「新住民」はここ数年急増し、増加する「新住民」と台湾の既存社会との調和・共存は大きなテーマになりつつある。すでに多民族が共存する台湾は、アジア初の同性婚法の制度化等、多様な価値観を包容する「心のゆとり」がある程度整っている。「新住民」は台湾社会を維持発展させる欠かせない戦力となっているだけに、台湾社会の一員として、今後更に活躍の場を広げていくものと考える。
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