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台湾駐在員報告

2014年3月 行政
駐在員 : 宮崎 悌三


3・11から3年の時が流れた。当時、日本が台湾から受けた善意は、未曾有の苦しみの中にいた私たちに強い印象を与えた。
ここ台湾では、台湾から寄せられた多くの善意に対し、日本人が感謝の意を表す光景をしばしば目にする。
台湾で行われたプロ野球アジア一を決める試合後、「謝謝!台湾」と書かれた横断幕を掲げ場内に集った観衆に深々と頭を下げる東北楽天イーグルスの選手、沖縄県与那国島から台湾へ昼夜交代しながら泳ぎ渡ったスイマー、クラシックカーで台湾を一周する愛好家、毎年恒例となった追悼・感謝イベントを呼びかける日本からの留学生など、様々な人がそれぞれのやり方で台湾への感謝の意を表す。
当時、日本へ善意を寄せた方は、「10年以上前に台湾で大きな地震があったとき、助けてくれた日本への恩返しだ。」と話す。それは、1999年9月21日深夜、台湾中部で発生したいわゆる“921大地震”のことである。地震の規模はマグニチュード7.3で、死者2,415人。地震の直接の原因となったのは、長さ100キロメートルほど連なる断層のずれであった。
先日、この地震で破壊された学校を保存利用し、地震災害に関する知識を啓発する施設を訪問した。凄まじくうねった地面が地震の規模の大きさを物語っている。校舎を潰すほどの強烈な地震を体験した台湾の方々にとって、日本で起きた災害は決して他人事ではなく、容易に同じ強い思いを抱いたであろうことは、想像に難くない。
今年2月17日、新北市内で、地震を中心とした防災に長年取組んできた本県と、地震に加え台風などの風水害に毎年見舞われてきた台湾の6つの地方自治体(基隆市、新北市、台北市、桃園県、嘉義県、台南市)との間で、万が一に備える『防災に関する相互応援協定』の調印式が実施された。
日本も台湾も災害が多い地域である。協定では、平時には互いが持つ防災に関するノウハウの交換や人的な交流を行い、地震や津波、台風などの大規模災害発生の際には、職員の派遣や物資の配送といった支援の迅速な実施を目指している。
今回の協定締結前後に、本県での原子力防災訓練に台湾から参加があったほか、すでに、台湾の複数の自治体から、台湾現地での訓練への参加要請が来ている。3・11での台湾からの支援に対する謝意を、本県としても表していける形ができた。


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