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東南アジア駐在員報告
2010年3月 経済 駐在員 : 長谷川 卓
シンガポール、タイ・・・Yokoso Shizuoka!〜旅行フェア開催
2月26日〜28日、シンガポール最大の展示会施設、シンガポールエキスポにて、全国旅行業協会(NATAS)主催「NATAS TRAVEL 2010」が開催された。
2009年9月号でお伝えしたが、次の長期休暇での旅行を検討するシンガポール人は、毎年8〜9月に開催されるフェア「NATAS HOLIDAYS」と2〜3月に開催される本フェアにおいて、商品内容や価格を比較検討し、購入を決定することが多い。今回は静岡県も神奈川県と共同でブース出展し、富士山を中心とする観光地、施設のPRを行った。期間中静岡茶の試飲を実施、日本旅行、日本食ブームが続くシンガポールだが、富士山が静岡県(山梨県)に存在することを知る人は少なく、静岡県が日本茶の一大生産地であることを知る人はさらに少ない。まずは知名度向上からだが、「ふじのくに」、「健康志向の日本茶の産地」など、アピール力のある資源を活かし、観光誘客につなげる取り組みが肝要だ。
また、同時期にタイにおいてもタイ旅行業協会(TTAA)主催「TTAA INTERNATIONAL TRAVEL FAIR 2010」が開催され、本県は富士箱根伊豆国際テーマ地区推進協議会として、神奈川県、山梨県と協力して参加し、観光誘客に努めた。
タイからの静岡県訪問者(宿泊者)数(2008年実績)は、都道府県別順位で第4位。これは、日本政府観光局(JNTO)が統計をとる12の国・地域の中で静岡県においては最高順位。ちなみにシンガポールは第11位。アセアン地域では、この両国に次いで経済発展の進むマレーシアと、最大人口を有するインドネシアにも日本旅行が可能な中流以上の富裕層が形成されつつあり、今後の有望市場だ。
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