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東南アジア駐在員報告2008年2月 経済 タイ・・・2006年 タイ国総理大臣賞・品質管理部門受賞
同社は2001年に操業開始、現在は従業員1,100名で、増田社長以下日本人駐在員は6名。昼夜2交代シフトで、自動車用高圧燃料噴射管、ブレーキチューブを主として生産している。2004年以前の納入先はタイ国内の四輪自動車メーカーが主であったが、近年は徐々にヨーロッパへの輸出を伸ばしており、2007年見込みでは売り上げの約40%がヨーロッパ向けとなっており、ヨーロッパ車の多くが同社の部品を使用しているということである。原材料の鋼管、チューブは日本本社で製造したものを輸入し、同社において切断、曲げ、組み立て工程を経て完成品となる。サプライヤーはタイの現地企業、日系企業等約30社ある。 同社のモットーは「品質」で、タクシン首相(2006年9月に無血クーデターでタイを追われた)から、クーデター数週間前に受賞した“2006年総理大臣賞・品質管理部門”が象徴するように、同社は実直に高品質を追及してきた。5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)委員会、安全委員会、品質委員会、改善委員会など社内に組織されている各委員会は同社の高品質製品を造り続けていく環境作りの基礎を成している。 ヨーロッパでは、ディーゼル車の割合が50%を超えており、ディーゼル・エンジン車の排ガス規制(ユーロW)が厳しいが、2010年には更に厳しい基準の排ガス規制(ユーロX)が実施される見込みで、そうなると、更に高圧の燃料噴射管により基準をクリアすることが必要になることから、同社の高圧噴射管技術に対する需要が更に増すことが予想されている。 |
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