中国駐在員報告
2015年2月 行政 駐在員 : 野村芳一
1月28日に清水港利用促進協会が主催する清水港セミナーが広東省広州市で開催された。広州市でこのようなセミナーを開催するのは初めてだということだが、現地の県内企業の協力などを得て日系企業を中心に100人近くが参集した。セミナーでは、清水港の概要説明や懇親会において、清水港の利用促進のためのPRを行うことができた。当事務所としては、中国側参加者の調整、翻訳・通訳、当日の進行などで事業に協力した。近隣の市政府関係者が清水港を視察する計画が提案されるなど、一定の成果があったものと思う。
セミナーの開催の前後に、広州市と深圳市の旅行社を7社訪問し、広東省からの誘客のための情報収集を行った。経済的には北京、上海に次ぐ地域であることから、訪日観光者も大変多く、訪問した旅行社の中には、昨年の日本への送客数が26,000人を超える実績を持つところもあった。また、富士山や箱根の定番だけでなく、伊豆地域の様々な観光スポットを既に旅行コースに組み込んでいる、旅行代金も一般に上海より高く無理な安売り商品は取り扱わないなど、思っていた以上に本県にとって有望な地域であることが分かった。
広州市と深圳市は、上海と同様に1980年代に改革開放路線により、外資の積極的導入が図られ、他の地域に比べて経済的にいち早く発展した地域である。広東省を訪問するのは、初めてであったが、市民の様子や街の賑わいも上海ほどではないが、ほとんど変わらないと言ってよいほどであった。ただ、深圳市は、市民のほとんどが経済的な成功を求めて来た市外からの移住者である。そういったことからか、広州の旅行社が比較的のんびり構えているのに比べて、深圳の旅行社の前向きな姿勢を強く感じた。
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