台湾駐在員報告
2024年9月 社会・時事
駐在員 ： 市川 美奈子
台湾のスイーツといえば「豆花（ドウホア）」（豆乳を硫酸カルシウム等の凝固剤で固め、芋団子や寒天などをトッピングしたもの）や「マンゴーかき氷」が伝統かつ定番だが、近年、洋風テイストを取り入れた店が人気を集めている。台北市内にある「Le buno」というフルーツジェラートの専門店がその筆頭格だ。
2023年12月にオープンしたばかりのこの店は、わずか半年足らずで、流行に敏感な台湾人たちの「打卡熱點（必ず行くべき場所）」に成長した。主な広告手法はInstagram。Instagramを眺めていると、よくこの店の広告が流れてくる。広告にはさまざまなバージョンがあり、日本人に向けたと思われるもの（日本語のテロップつき）もあるので、気になってついつい見てしまう。デジタルマーケティングにおいて非常に参考になる手法と言えよう。
【Le bunoのジェラート】
この店の看板商品は、フルーツをくり抜いた「器」に盛り付けられたジェラートだ。ジェラートの見た目も店内デザインもInstagramで「映える」ものになっているが、台湾人の健康志向に合わせて低糖質に仕上げられており、味にも定評がある。気になるお値段は300元〜400元（約1,500円〜2,000円）前後。ちょっと躊躇してしまう金額だが、店内は「プチぜいたく」を求める台湾の若年層で賑わっていた。台湾に来られたら足を運んでみてはいかがだろうか。台湾のトレンドを肌で感じることができるだろう。
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