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中国駐在員報告

2006年3月 経済
駐在員 : 小杉長生


    中国の自動車産業

    2005年の中国新車販売台数は輸入車を加え、約572万台になったと中国汽車工業会が発表した。これにより、中国はアメリカ、日本(約592万台)に次ぐ世界第3位の自動車消費国となった。2006年の需要予想では日本を上回り、2006年終了時には日本を抜いて世界第2位になると予測されている。
    中国の消費者を対象に、中国の20都市で自動車の好みについて尋ねたある調査によると、コンパクトサイズ部門ではシボレー・スパーク、エントリー・ミッドサイズ部門では日産ティーダ、ミッドサイズ部門ではプジョー307、プレミアム・ミッドサイズ部門では日産ティアナがトップであった。特にプレミアム・ミッドサイズ部門では2位がトヨタ・カムリ、3位がホンダ・アコードと日本車がベスト3を独占している。
    また、上海市汽車行業協会の調査によれば、上海で最も人気があるのは上海フォルクスワーゲンのパサートであり、日本車では3位・5位にホンダのフィットとアコードがそれぞれランクされている。
    日本車の販売が拡大している中、トヨタ、ホンダ、日産の生産拠点が揃う広東省広州では、自動車部品の輸入が拡大しており、1月の輸入額は対前年同月比で300%の増加、特に日本からの輸入は410%増となった。
    中国における日本車の生産は、他の外国メーカーと違い、主要部品を日本から輸入するか、あるいは日本と同品質の中国国内の日系部品メーカーから調達している。そのため他の外国メーカーは本国より性能が低下するのに比較し、日系メーカー車は日本とほぼ同水準の性能を保っている。性能に大きな影響を与えているのは車体に使用する鉄板の優劣である。
    日本車の好調な売れ行きに対し、フォルクスワーゲンは生産台数24%減、販売台数は15%減である。
    日系メーカーの中では特に日産の伸びが高く、生産・販売とも160%近い増となっている。中国国内の日系部品メーカーも、急激な受注増に対応すべく、工場の拡張や新設で対応しており、それにより昨年から売上げが伸びている県内自動車部品メーカーが多い。
    また、車の排気ガスについては、中国政府も日本と同様に環境対策を進めている。上海では、「ユーロ1」(*注)相当の排ガス基準を満たさない車について、今年の2月15日より上海市内の高速道路の通行を許可されなくなり、10月からは市内の大部分の通行が禁止されることとなった。各自動車メーカーは買い替え需要を見込み、販売促進活動を始めるとともに、排ガス基準に車が適合しているかを測定するサービスも始めた。
    規制情報が十分市民に知られる前に、逆に排ガス基準に満たない車を売り抜けようとする業者もあり、市政府は中古車取扱の監視を始めようとしている。
    *注・・・欧州委員会が、乗用車及び軽自動車からの大気汚染物質の排出を削減するために定めている自動車排気ガス基準。「ユーロ」1から5まで5段階あり、順に規制が厳しくなっている。


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