台湾駐在員報告
2019年5月 経済 駐在員 : 内藤 晴仁
3月4日から24日までの間、台北市内のレストラン5箇所で県内わさびメーカーの食材を用いた特別メニューを提供する「静岡わさびフェア」を開催した。
台湾でも刺身を食べる習慣があり、わさびとの親和性が高いことから、県産わさびの持つ辛味や香味を多くの方々に知って頂くため、店舗でのフェアに加え、食のブロガーやマスコミ等への情報発信を通じてSNSやHP等での露出を高める等、多角的な周知活動を行った。
こうした取り組みは各レストランから「想定より早く売り切れた」「来客者数が増えた」等の具体的な評価に繋がった。また、一部レストランからは、県産わさび食材の継続購入の申し入れがあるなど、県産わさびの販路開拓に直接結びつく好事例となった。
また、今回のわさびフェアは「食と観光の連携」をテーマの1つに掲げ、来客者へ料理が提供されるまでの「待ち時間」に県の観光情報サイトを閲覧するよう工夫・誘導し、来客者への情報発信を行った。
静岡県とのコラボレーションに魅力を感じたレストランの中には、「静岡ナイト」と称する料理&トークイベントを自主開催する店舗も現れた。これは、県産わさびを用いた独自メニューに加え、静岡おでんや清水港もつカレー煮込み、静岡割等を提供しながら、静岡県に関する掛け合いトークを行うものである。事業に要する経費は店舗側が負担し、県事務所はトークイベントでの掛け合いやグッズ提供等で協力した。この企画はヤフーニュースをはじめ多くのメディアでも転載され、周知啓発としての高い効果を示した。
台湾で様々なシナジー(相乗効果)を生み出した「静岡わさびフェア」の成果を活かし、今年度はさらに前進を進めていきたい。
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