東南アジア駐在員報告
2020年12月 経済
駐在員 ： 福田 渉
2019年から、本県はシンガポールのテマセク・ポリテクニーク（国立技術高等専門学校）と先端農業分野で技術革新を推進する取組を行ってきた。今年度、教育・研究機関との連携を更に広げるため、ナンヤン、ニーアン、リパブリックの３つのポリテクニークと技術教育研修所（ＩＴＥ）を加えた拡大覚書に署名した。本来、今年６月に本県の代表団がシンガポールを訪問して覚書を交わす予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響で訪問は中止になり、覚書署名を記念して行うフォーラムはオンラインで開催することになった。
11月17日、記念フォーラムである、第１回静岡・シンガポール・アグリフード・フォーラム（ＳＳＡＦＦ）が開催され、80人を超える参加者があった。基調講演に続いて、アグリオープンイノベーション（ＡＯＩ）プロジェクトに参加する県内の企業や研究機関がシンガポール側関係者とともに分科会でディスカッションを行った。
今回の覚書が、国際的な共同研究や海外における事業化の推進、研究者や学生の相互交流など、様々な可能性を具体化するプラットフォームになると期待している。
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